トランスフォーマーアニメイテッド,TRANSFORMERS ANIMATED

●「トランスフォーマーアニメイテッド」とは?

注意!
当サイトで扱っている「トランスフォーマーアニメイテッド」は、特に断りが無い限りは、米国放映版の「トランスフォーマーアニメイテッド」になります。あらかじめご了承ください。

作品解説

2007年に、Steven SpielbergとMichael Bayのコンビによる実写映画も公開された「トランスフォーマー(Transformers)」。本作はその「トランスフォーマー」シリーズの最新テレビアニメシリーズ(2010年1月現在)である。プロデューサーにSam Register、総監督にDerrick Wyattと「ティーン・タイタンズ(Teen Titans)」のスタッフを多く迎えており、作風やキャラクターデザインも、「タイタンズ」を彷彿とさせるものとなっている。実際の制作はムーク、アンサー、4℃などの日本のスタジオで行なわれている。

本作は「ビーストウォーズ・リターンズ(Beast Machines)」以来となる、アメリカ主導の「トランスフォーマー」のアニメシリーズとなる。基本設定の多くを初代(いわゆるG1)や実写版「Transformers」から取っているのが、見受けられる。それだけでは無く、従来のその他のトランスフォーマーのシリーズからのオマージュネタも多く盛り込まれており、新規のファンでも従来のファンでも楽しめる作りとなっている。

上にも書いたが、本作は「ティーンタイタンズ」のスタッフが多く関わっている。そのため登場キャラクター達のデザインは、実にカートゥーンらしいスタイリッシュなデザインとなっている。しかし驚きなのは玩具であり、アニメ設定にかなり近いプロポーションでありながらも、車や飛行機への変形を実現させているのだ。これは実物を手にとっていただくのが一番なのだが、とにかく素晴らしい出来である。

あらすじ

地球を遥か遠く離れた、機械生命体が住むサイバトロン星(Cybertron)。ワープステーションであるスペースブリッジの、保安と整備を任務としていたオプティマスプライム(Optimus Prime)、バンブルビー(Bumblebee)、ラチェット(Ratchet)、プロール(Prowl)、バルクヘッド(Bulkhead)達のチームは、かつてオートボット(Autobot)が宇宙の彼方へと隠したオールスパーク(トランスフォーマー達の命の源)を発見する。そしてそれに呼応するように、ディセプティコン(Decepticon)の戦艦が出現。ディセプティコンの大帝メガトロン(Megatron)は、オールスパークを手に入れるために、オプティマス達の宇宙船に乗り込んでくる。 メガトロンと戦闘する中、スペースブリッジに導かれたオプティマス達は、地球へとワープしてしまう。辛くもメガトロンを撃退するも、自分達もエリー湖に不時着。湖底にて、冬眠状態に入るのであった。

それから50年後。落下したメガトロンのオーバーテクノロジーを基に、ロボット工学の権威となったアイザック・サムダック博士(Isaac Sumdac)の経営するラボで発生した事件をきっかけに、冬眠に入っていたオートボット戦士達が覚醒する。更にサムダック博士の娘サリ・サムダック(Sari Sumdac)を加え、オールスパークを巡るオートボットとディセプティコンの戦いが、地球にて幕を上げたのだ!

作品名について

当コンテンツ内での各シリーズの略称は、以下のようになっております。

「Transformers Animated」→「アニメイテッド」
「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」→「初代」
「トランスフォーマー ザ・ムービー」→「ザ・ムービー」
「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」→「2010」
「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」→「ヘッドマスターズ」
「トランスフォーマー 超神マスターフォース」→「超神マスターフォース」
「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV(ビクトリー)」→「ビクトリー」
「トランスフォーマーZ(ゾーン)」→「Z」
「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」→「ビーストウォーズ」
「ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー」→「メタルス」
「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ」→「リターンズ」
「Transformers」(2007年公開実写版)→「実写版」
「Transformers Revenge」(2009年公開実写版)→「リベンジ」

また「G1」とは、いわゆる初代から「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 合体大作戦」までのシリーズの総称です。

日本放送版について

日本での「アニメイテッド」の放送は、2010年4月3日より、テレビ愛知発テレビ東京系列にて、毎週土曜日午前8時半からスタートとなる。尚、日本放送版は一部に編集や再構成などが加えられるとの事であり、オリジナル版とは若干違った物になるという話である。このコンテンツで扱う「アニメイテッド」は、あくまでも米国放映版のみとし、日本放送版は基本的に取り扱わないつもりなので、あらかじめご了承ください。尚日本放送版を区別をつけやすくするため、当サイトでは「ジャパニメイテッド」と呼称させていただきます。

まとめ

「アニメイテッド」とは、全てのトランスフォーマーシリーズに対する、リスペクトやオマージュに溢れている作品である。初代や実写映画版、ビーストウォーズは言うまでも無いだろう。シーズン3まで行くと、日本独自展開だった「Z」や「バトルスターズ」「キスぷれ」はおろか、コミックボンボンに連載されていた、コミカライズ作品オリジナルのキャラクターまで出てきてしまうのだ。リンクしているのは、決して実写映画版だけでは無いのである。

「アニメイテッド」の制作スタッフが、一体どのような思いで、過去作品のリスペクトやオマージュを入れたのか?それはスタッフが「トランスフォーマー」という作品を、とにかく愛しているからだ。「トランスフォーマー」を生み出した国、日本に住む身として、これほど嬉しい事は無い。そしてまた同時に、そんな「トランスフォーマー」の素晴らしさを、多くの日本人が理解していないという事を、改めて受け入れなければならないだろう。

当サイトを通じて、少しでも多くの人が「トランスフォーマー」の素晴らしさに、また「カートゥーン」としての「アニメイテッド」の面白さに触れてくれるのであれば、これ程嬉しい事は無いのである。