サムライジャック全話ガイド2



第5話 「エピソード5」
(あらすじ)
とある森の中で、敵の気配を感じたジャック。森の中を逃げ進むと、そこには宇宙服を着た一団がロケットを作っていた。と、そこへ現われるアクのカマキリロボット。ジャックの刀でロボットは倒したが、宇宙服の人々はなにやら悲しそう。

話を聞いてみると、どうやら彼等はアクの支配に耐え兼ねて、ロケットに乗り地球から逃げ出そうとしていたらしい。しかしその現場をカマキリロボットに見つかってしまい、アクの防衛網が強くなり、逃げられなくなってしまったとの事。責任を感じたジャックは、自分から進んで用心棒になる事を引き受ける。

ロケットスーツを着ての訓練も終わり、宇宙へ旅立つ前夜、ジャックは自らの過去を語り始める。それを聞いていた人々は、ジャックに過去へと戻る方法を教える。

彼等の宇宙船が光速に達するその前に、宇宙船の一番前部のポッドに乗る事。そこでポッドを射出すれば、ポッドは光速を越え、時間移動が可能になると。ただしチャンスは一度きり。それを逃がしたら、全ては無駄になると…。

そしていよいよ宇宙に出るロケット。そしてジャック。アクの防衛網を打ち破り、ジャックは過去へと戻る事が出来るのだろうか…?


(解説)
つー事で、とうとう宇宙に出てしまいました、ジャック(笑)。にしても、ジャックが空を飛ぶシーンではなんとなく…「空を超えて〜」と歌いたくなってしまう(笑)。

でやはり見所は宇宙での戦闘シーンでしょうか?今回もアクの昆虫ロボットをばったばったとなぎ倒す!いやはや実に爽快でありますね。

そして自らが故郷へと帰るチャンスを捨ててまでも、他人のために尽くすジャック。はっきり言ってお人好しすぎないか?と言いたくなりますが、それがジャックの最大の魅力でしょう。

しかしこのラスト…。いくらなんでも宇宙服で大気圏に突入…。しかも地面に激突して無事だし…。某モビルスーツ乗りが知ったら何というか…(笑)。


第6話 「エピソード6」
(あらすじ)
ジャックは砂漠の町に来ていた。ウーリーの長老から教えてもらった人物に会いに来たのだ。その人物が言うには、砂漠のどこかに魔力を秘めた宝石があり、それがどんな願いでもかなえてくれるという。しかしその宝石を手にいれるには、汚れなき心の持ち主でないといけないらしい。

と、そこへアクの手下のロボットが乱入。ジャックが苦戦していると、そこへ謎の女戦士が手助けに現われた。そして彼女の導きで、逃げ出す事に成功した。

その女戦士の名は「イクラ」。話によると、父親がアクに囚われてしまい、父を助けるための宝石を探す旅をしているとの事。

目的を同じくした二人は、共に宝石を探す旅に出る。長い苦難の道のりの末、とうとう宝石のあるオアシスにたどり着いた!果たして宝石は手にはいるのだろうか…?


(解説)
今回の舞台は砂漠であります。イメージとしては、アラビアあたりでしょうか?ジャックとイクラの旅のシーンは、BGMもなかなかテンポ良く見ていて飽きないシーンであります。

…で、今回の最大の見所は、やはり「イクラ」なんでしょうけど…、彼女について語ってしまうのはどうなんだろうな〜?一応このサイトは「ネタばれあり!」ってコンセプトなんだけど、彼女の場合はな〜、まさにこの話の全てになってしまうからな〜。

というわけでここから後はフォントカラーを変えてお送りします。読みたい人は、下の空白になっている部分をマウスでドラッグしてみてください。

まあ結論から言ってしまうと、イクラはアクの変身なんですね。ジャックを騙し、宝石を破壊するためにずっと一緒に行動していたわけなんだけど…、しかしそこまでするか〜?アク?つーか、ずっと一緒にいて、ジャックは完全に信用しきっているんだから、どこででもジャックを始末できたと思うんだが、それをしないがために、アクの悪逆非道ぶりが浮かびあがり、また面白い事に逆にアクのお茶目さを引き出す事になってしまっているわけで。

でもこの話は完全にやられました。まあ一応伏線らしきものは張ってあるんだけどね。でもジャパニメーションだったら、せいぜいイクラはアクの手下だったとか、言う事を聞かないと父親を殺すと脅されていたとかなるんだろうし、そういう展開を予想していたんだけれども、完全に(いい意味で)裏切られた。でもそのあたりが「サムライジャック」という作品の最大の魅力となるわけで…。


第7話 「エピソード7」
(あらすじ)
とある島のその中心、そこに建っている塔の頂上に「神秘の井戸」がある。その「井戸」に願いをかけると、どんな願いでもかなえられる…。

その噂を聞きつけたジャックは、島に来ていた。塔を目指そうとするも、塔には三人の射手がいて、近づく者を全て弓矢で射抜いてしまう。

彼等が目が見えず、音で近づく者を捉えている事に気がついたジャックは、自らも目を隠し塔に近づこうとするのであった…。


(解説)
雪に覆われた風景。冒頭に出てくるバイキングらしき人物。おそらく今回の舞台は北欧あたりでしょう。

見所はやはり、射手対ジャック。雪の「静」と弓矢の「動」の対比。そしてまた「音」を重視した演出が冴えます。特にジャックが目隠しして、森の中の音を感じ取るシーンでは、「音」が実に効果的に使用されています。このあたりが実にうまい!思わずうなってしまいます。さっすがゲンディー!


第8話 「エピソード8」
(あらすじ)
アクがジャックに賞金を懸けた。それを目当てに様々な賞金稼ぎ達がジャックに襲いかかる。もちろんジャックの敵ではないが、その数の多さにジャックはうんざりしていた。

その様子を見ていたアクは、策を練っていた。ジャックを倒すための秘策を…。

賞金稼ぎ達を片付けたジャック。先に進もうと思ったら、下駄の鼻緒が切れてしまった。度重なる賞金稼ぎの襲来で疲れていたジャックは、それでとうとうキレてしまい、下駄を思いっきり投げつける!と、その下駄を使い、アクが恐ろしいものを作り上げた。そう、ジャックと全く同じ力を持つ、もう一人のジャックであった…。


(解説)
やはり偽物はヒーロー物のお約束(笑)。この偽物ジャックの名前については、色々な説があり、「イビルジャック」「マッドジャック」果ては「邪ジャック」なんてのもあったりするし(笑)。でもこのページとしては「ブラックジャック」で推していきたいと思いますので(笑)。

やはり見所は、ジャック対ブラックジャック。自分と全く同じ能力を持つこの相手、ある意味最強の相手なのですが、ジャックはいかにして勝利するのか?…な〜んてね。

ところでジャック役の宇梶さん、ブラックジャックの声も(当然)担当しているんですが、ちゃんと声を変えてますね。同じ叫び声でも、ジャックは低く、ブラックは高い音を出してます。

ジャックに襲いかかってくる賞金稼ぎ達、やはり彼等もほとんどがロボットです。「デクスターズラボ」の「スーパーモンキー:宇宙のハンター」に登場したハンターまで出てくるのが笑えます。

でも今回一番いい味を出しているのは、赤だんご丸(BS2のど〜もくんに似ている…)と、踊るナマケモノお姉さんでしょうか?