アトミック・ベティ全話ガイド4



第13話 「バレンタイン・ボーイを捜せ」
(原題:Betty's Secret Admirer)

(初放送 2006.3.19)

(あらすじ)
今日はバレンタインデー。だけどベティは誰からもバレンタイン・カードをもらえない。少々ふてくされ気味のベティであった。そこへ指令が下った。アトミック・ベティに変身だ!

宇宙で黄金やダイヤモンドを盗む強盗が発生!しかもそいつは去っていく時に、ベティへ愛情込めた花火を打ち上げていくのだ。おかげでベティが強盗の仲間と誤解されてしまっている。だがしかしそれは、銀河警備隊に復讐を企む、あのアトミック・ロジャーの双子の弟、アトミック・ドジャーの仕業だったのだ!
(解説)
今回はバレンタインエピソード。でもバレンタイン・カードってのは、あまり聞いた事無いですね。詳しくはこちらのページに書いてあるのですが、実はバレンタインにチョコを贈るのは日本だけの習慣です。欧米では、カードや花などを贈るのが一般的のようですね。

それはともかく、バレンタインに悪人から愛の告白をされてしまうなんて、ベティにとってはいい迷惑。やっぱりベティには、ノアが一番似合ってる?でもベティにとって、ノアは「大親友」みたいですけれどもね…。
  「スパーキーのママが大変」
(原題:Slime of the Century)

(あらすじ)
例によって、ノアとの待ち合わせに遅れてしまったベティ。ノアはすっかりカンカン。そこでノアの機嫌を直すために、映画に行く事になったのだが、そこへ指令が下った。アトミック・ベティに変身だ!

なんとスパーキーのママがマキシマスに攫われてしまったらしい。でも一体マキシマスは何のためにママを攫ったんだろう?そこへディギル司令官から、マキシマスが惑星を破壊しているとの情報が入った。急いでマキシマスを止めないと!そしてスパーキーのママも取り返して、地球へ戻らないと!ノアを怒らせちゃう!
(解説)
遅刻常習犯ベティに、親友のノアもすっかり怒ってしまってます。もっともベティには、他人に言えない事情があるわけなのですが…。とにかく普段は温厚なノアを怒らせまいと奮闘するベティが見所。

そして今回登場のスパーキーのママ、外見に似合わずなかなかやりますね。でも食い意地が張っている所は、息子そっくりなわけです。

今回一番可哀想なのは、もしかしてデートを邪魔されたマキシマス?でもはた迷惑なデートは止めてほしいですよね。

第14話 「サーフィンでサメ退治」
(原題:Solar System Surfin')

(初放送 2006.3.25)

(あらすじ)
あのペネロピーが急にノアにお世辞を使い出した。なにやら企んでいる予感。それもそのはず、ペネロピーは宿題の作文をノアにやらせようとしていたのだ。なんとかしてノアに伝えないと!そこへ指令が下った。アトミック・ベティに変身だ!

惑星アインロフィラ・クービラムで人工衛星が破壊されるという事件が起こった。早速調査に行くベティであったが、どうやら衛星はラコールビアン星雲のサメ、カーカノドンコスミカスにかじられたようだ。一体誰がそんな凶暴な生物を?ベティ達はクービラムに降りて調査を開始する事に。なんとそれは無法者、コッパー・ザ・チョッパーの仕業であった!
(解説)
今回は、ある意味で「アトミック・ベティ」という作品を象徴する話なわけです。「宇宙のサメ」「海底の西部の町」「サーフィン」「ブレスレットの故障」などなど、面白くなりそうな要素はたっぷり入っているんですが、それらが話の面白さに全く直結していない。というかかなりチグハグになってしまっているわけです。そこが魅力でもあるんですが、それぞれの要素を昇華しきれてないんですよねえ。

それでも見所はと言えば、やはり宇宙サメ、カーカノドンコスミカスとの戦いでしょうか?ベティも強いけど、スパーキーやX-5達も強いんですよ。
  「氷の星でカーニバル」
(原題:Winter Carnival)

(あらすじ)
ウインターカーニバルの委員長にダンカンが立候補する事になった。お菓子で皆を釣るダンカンの卑怯なやり方に、ベティも委員長に立候補する事にしたのだった。そこへ指令が下った。アトミック・ベティに変身だ!

氷の女王アイシークリアが部下のディングルベリーと共に、熱帯の星モンティーゴビーを氷づけにしていた!彼女は自分が若返るために必要なモンティーゴベリーを手に入れようとしていたのだ。だからといって、惑星を氷づけにするなんて許せない!アトミック・ベティ出動だ!
(解説)
今回登場のアイシークリアは、自分が宇宙で一番美人だと信じて疑わない悪人です。この辺り実に女性らしいというか、同じ悪人のマキシマスとはまた一風違った面白さが出てますね。

そんなわけで今回は氷の惑星でのバトルが見所。氷ならではのギミックが満載なのであります。

第15話 「ピラミッドのパワーはすごすぎる」
(原題:Power of the Pharoah)

(初放送 2006.3.26)

(あらすじ)
ベティは学校に秘密の「アトミック・ベティ日記」を持ってきてしまった。しかもそれがペネロピーの手に渡ってしまったからさあ大変!このままだとベティの秘密がバレてしまう。そこへ指令が下った。アトミック・ベティに変身だ!

古代、宇宙の至る所にピラミッドを作ったファラティンの遺跡母艦が発見された。その中にはピラミッドの秘密を記した巻物があり、もしそれが悪人の手に渡ってしまえば、宇宙中のピラミッドは水素破壊兵器として利用されてしまう!そして悪い事に、マキシマスがその母艦へ向かったとの情報が入った。なんとか巻物を手に入れないと、大変な事になるぞ!
(解説)
冒険物の定番、ピラミッドエピソード。しかも宇宙に浮かぶピラミッドなわけですから、やはりレトロSFの香りがプンプンしますね。というわけで、ピラミッド内部での冒険が今回の見所。マキシマスと協力しそうでしない所が、この作品のいい所でしょうか。やはり悪人は悪人らしくしていてもらわないとね。

それからファラティンファンクラブに入っているという、スパーキーのリアクションも見もの。いや、ファン心理なんてこんなもんですよ、ええ。
  「新ヘイキには新ヘイキを」
(原題:And the Winner is…)

(あらすじ)
来週から出張に出かけてしまうパパと、今日は一日デートの約束。パパと一緒にラジコン飛行機を飛ばして遊ぶベティであった。そこへ指令が下った。アトミック・ベティに変身だ!

マキシマスの作った新兵器が、超極悪連邦に表彰される事になった。その表彰式に潜入して、新兵器を入手するのが今回の指令。だがしかしその新兵器、どんな機械でも爆発させるオーバーローダー、のせいでコンベンション船が大暴走!しかもあのアイシークリアまで出てきて、もう大変!ベティは船の皆を助ける事が出来るのか?
(解説)
前回登場したアイシークリアがまた登場であります。今回はマキシマスも一緒に出るので、両者の悪のスタンスの違いなどが良く解りますね。

見所は、暴走を始めたコンベンション船を必死に立て直そうとするベティ。太陽につっこもうとする船をどうやって立て直すのか?…って、ある意味すごいいい加減なんだけれども…でもそこがいいのかな。

第16話 「トリオ・ザ・ベティと対決よ」
(原題:The Trouble With Triplets)

(初放送 2006.4.1)

(DVD Vol.2収録)
(あらすじ)
今日は町のお祭。ベティは皆の前で木靴ダンスを披露しないといけないのだ。そこへ指令が下った。アトミック・ベティに変身だ!

なんと宇宙中でベティの偽者が暴れているらしい。このままでは全部ベティの仕業になってしまう!早く偽者を捕まえないと。ところがその偽者は、マキシマスの作ったクローン・ベティだった。しかも相手は三人。ベティ達は、あえなく捕まってしまったのだったが…。
(解説)
ヒーローには定番の、偽者エピソードですね。しかも相手は三人。これはもう素直に萌え…じゃなかった燃えますね。しかも偽ベティはそれぞれ、ゴム化、炎化、岩石化と「ファンタスティック・フォー」の能力を持っているわけです(透明化はいないけど)。つまり単純な力で言えば、偽者の方が上なわけです。ベティはどうやって勝負するのでしょうか?それが今回の見所。

さて今回地上パートでは、ベティはご先祖様から伝わる木靴ダンスを披露することになっています。という事は、ベティはもしかして移民系なのでしょうか?しかも赤毛だからユダヤ系?こういうちょっとした所に考察をめぐらせるのも面白いですよね。
  「クモの糸も使いよう」
(原題:Spider Betty)

(あらすじ)
いとこのカイルがベティの家にやってきた。ベティはカイルの相手をして遊ばないとならない。そこへ指令が下った。アトミック・ベティに変身だ!

36B地帯の監視ロボットが突然消息を絶った。その原因を調査に行くのが今日のミッション。すごく怖がりのバングーン達も、テスト生として同行する。しばらく行くと、クモの巣が張られている小惑星地帯に突入。その際にブースターに亀裂が入ってしまった。修理しないといけないのだが、宇宙船の外にはなんと巨大なクモがいたのだった…。
(解説)
今回はバングーンという生物が同行するのですが、果たして彼らが同行する意味はあったのでしょうか?別にいてもいなくても良かったような気がするんですが…。まあそれがこの作品らしい所ではあるんですが。

そしてまた、宇宙にクモがいるというアイデア自体はいいんだけれど、それだけで終わってしまってるのがすごく残念なところ。もう一捻りあるといいんだけれどもなあ。