カウ&チキン全話ガイド8



第29話 「親友がほしい」
(原題:Cow Fly)

(スタッフ)
STORY : DAVID FEISS , MICHAEL RYAN
STORYBOARD :CHRIS SAVINO
ANIMATION DIRECTOR :RUMEN PETKOV , DAVE BRAIN
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
友達がいなくて、一人寂しい思いをしているカウ。とそこへ一匹のハエが飛んできた。そこでカウは、そのハエを自分の親友とするのだったが…。
(解説)
友達がいない、というのは確かに寂しい物なのですが、だからといってハエを友達にしなくても…と思います。しかしそこがカウチキならではの面白さとでもいいましょうか。

とにかくハエを友達としたカウが今回の見所。まあ本人が喜んでいるのなら、それでいいんじゃないでしょうか?
「ジャングルでサバイバル」
(原題:Where Am I?)

(スタッフ)
STORY :DAVID FEISS , BOB CAMP
STORYBOARD :DON DOVGHERTY
ART DIRECTOR :DAVE BRAIN
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
外で一人遊んでいるカウ。もうそろそろ晩ご飯の時間なので、家に帰ろうとするのだった。だがしかし、道に迷ってジャングルに来てしまった!このままでは、このジャングルで野垂れ死にしてしまう。なんとかして家へと戻ろうと奮闘するカウであったが…。
(解説)
家に帰ろうとしたらジャングルへ、って一体どこまで遊びに来ていたんでしょうか?それはオチで明かされますが、とにかく実にカウチキらしい、とてもシュールなお話です。

見所はジャングルでなんとかして生き延びようとする、カウの奮闘振り。生き残る為には、手段なんて選んでいる場合では無いのです。
ショート「木の上の別荘」
「ウィーゼルの改心」
(原題:I Stand Corrected)

(スタッフ)
STORY : DAVID FEISS , MICHAEL RYAN
STORYBOARD :MAXWELL ATOMS
ANIMATION DIRECTOR :BRIAN HOGAN
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
州の法律のせいで、バブーンと共に矯正施設での懲役99年の罰を受けたウィーゼル。その施設は、誰も彼もが歯にするのと同様な矯正器具を体中につけさせられる施設であった。しかしウィーゼルは、その施設の何かがおかしいと感づき、施設を正しい物にしようとするのだった。
(解説)
元々カウチキ、更に言えばウィーゼルパートはかなりブラックなエピソードが多いのですが、今回はかなりブラックな話。

施設に閉じ込められた人達は、皆矯正器具をつけさせられています。それだけでもかなりブラックなのですが、その器具をはずした人々の姿は、カートゥーンなので笑って見る事が出来ますが、冷静に考えるとかなりアブナイ異常な描写であります。そしてオチをばらしてしまいますが、最後にウィーゼルはとうとうその異常な施設の中に馴染んでしまいます。異常の中では、異常こそが正常であり、正常は異常になってしまうという事です。

なんだかちょっと、江戸川乱歩の小説のような、そんな妖しいお話であります。

第30話 「あこがれのウインナーアーム軍曹」
(原題:Sergeant Weenie Arms)

(スタッフ)
STORY BY : MAXWELL ATOMS
STORYBOARD :MAXWELL ATOMS
ANIMATION DIRECTOR :RON MYRICK
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
チキン達の憧れの、ウインナーアーム軍曹。そのアクションフィギュアには、軍曹を呼び出す方法が書いてあった。チキン達は早速軍曹を呼び出すために、シャレコウベの洞窟へと出かけ、儀式を行う。

儀式は成功し、ウインナーアーム軍曹が登場!しかし軍曹は、チキン達を海兵隊員として鍛えるのであった。
(解説)
腕がウインナーなので「ウインナーアーム」というわけなのですが、それにしてもちょっとすごいセンスです。

そして見所は、チキン、フレム、アールの三人が受ける海兵隊特訓でしょうか?なんでこんな事をしないといけないのか?という気がしないでも無いんですが…。
「サウ アンド チキン」
(原題:Sow and Chicken)

(スタッフ)
STORY :SHERRI SCHRADEK
STORYBOARD :JOHN HOLMQUIST
ART DIRECTOR :RUMEN PETKOV
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
カウの従姉妹のサウがやってきた。サウはちょっと不良の女の子で、カウ達の家でしつけを受けるように、と家を追い出されたのだった。

カウはサウが来た事を喜ぶが、一方のサウはあれこれとイタズラをして、それを全てカウになすりつける始末。おかげでカウがすっかり悪者にされてしまった。
(解説)
今回登場のサウは、どうやらブタのようですね。辞書で引くと「SOW」には、一応「雌ブタ」という意味合いがあるようです。

さてそんなサウですが、カウとは全然違って悪い子、つまり不良です。ただ単純に悪い事をするだけならともかく、それを全部カウのせいにしてしまうのが、とても迷惑ですよね。しかもカウとサウはとても良く似ているわけですから、余計に厄介です。
ショート「ビーチでの出来事」
「人類滅亡の危機」
(原題:I Am Bush Pilot)

(スタッフ)
STORY : DAVID FEISS , MICHAEL RYAN
STORYBOARD :BOB CAMP
ANIMATION DIRECTOR :DAVID BRAIN
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
ビーバーのせいで、繁殖地に行けなくなった人類を絶滅の危機から救うため、ウィーゼルとバブーンは、今日も飛行機を飛ばす。そして今日は、記念すべき1000回目のフライトだった…。
(解説)
また今回はとてもシュールで、ちょっと油断してると本当に訳がわからなくなります。

そもそも「人類が川をさかのぼって繁殖地へ向かう」というのは、つまり鮭の事であり、それを人類に置き換えたわけです。でもだったら別に鮭でもいいんじゃない?という気がします。
また飛行機内でも、ピーナッツが原因で墜落しそうになったり、ウィーゼルが赤ん坊を取り上げたりと、本当に理解し難い展開が続きます。

しかしこのシュールこそが「I AM ウィーゼル」という作品の最大の特徴であり、かつ魅力なのですよね。

第31話 「マイ ワンダフル ドッグ」
(原題:Me an' My Dog)

(スタッフ)
STORY :PILAR FEISS , MICHAEL RYAN
STORYBOARD : DAVID FEISS
ANIMATION DIRECTOR :ROBERT ALVAREZ
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
カウが家に犬を連れてきた…と言っても、その犬はカウの空想の中の犬。なのでチキンにも誰にも、その姿は見えないのだ。カウはその犬をケビンと名づけ飼い始めるのだったが、もちろん大騒動になるのだった…。
(解説)
今では「フォスターズ・ホーム」などですっかりメジャーになりましたが、こういう「空想の友達」という概念は、カートゥーンではしばしば出てきます。そして今回もそんな空想の友達…と思っていると?

見所は、やはり犬を飼って喜ぶカウでしょうか?見えない犬とは言え、その結びつきはカウにとっては何よりも大事なのでしょう。
「カウのドリームキャッチャー」
(原題:Cow's Dream Catcher)

(スタッフ)
STORY : DAVID FEISS , STEVE MARMAL
STORYBOARD : CHARLIE BEAN
ANIMATIONDIRECTOR : BILL REED
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
庭にあるツリーハウスでキャンプをするチキン達。しかしそこにカウがついてきてしまって、チキン達は不満そう。

夜になり寝る時間になった。カウは一人ドリームキャッチャーを出して、「これは悪夢を捕まえる物。絶対触らないでね。」とチキン達に注意して、さっさと寝てしまう。チキン達は早速そのドリームキャッチャーで遊ぶのだが、はずみで壊してしまう!するとそこからカウの夢が溢れてきた…。
(解説)
ドリームキャッチャーとは、ネイティブアメリカンのお守りで、カウが説明していた通りに「悪夢」を捕まえ、「良い夢」だけを届けてくれる物です。

さてそのドリームキャッチャーから、カウの悪夢が出てきてしまうわけですが、通常こういう話は大体が「夢オチ」で終わるのがパターンです。しかし今回は、実はそうはなりません。そこがカウチキらしいと言えるのでしょう。
ショート「オレゴンはいい所」
「デザートアイランド」
(原題:Dessert Island)

(スタッフ)
STORY :MAXWELL ATOMS
STORYBOARD : MAXWELL ATOMS
ANIMATION DIRECTOR :ROBERT ALVAREZ , RON MYRICK
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
乗っていた船が難破して、孤島へと漂流してきたウィーゼルとバブーン。その島は、お菓子で出来た「デザートアイランド」だった!バブーンは大喜びで、島中を食べまわるのだったが、なんとその島にはクッキーで出来た原住民が住んでいた!
(解説)
お菓子の家というのは、童話でも出てきますが、さすがにお菓子の島というのはスケールが大きいですよね。

そしてその島に住んでいる原住民は、いわゆるジンジャーマンです。そして最後には、そのジンジャーマンもバブーンに食べられてしまうんですが…考えてみれば、とても恐ろしい話ですよね。こういう恐ろしい話というのは、実はギャグと裏返しの存在なのです。

第32話 「おばあちゃんとお買い物」
(原題:Grandma at the Mall)

(スタッフ)
STORY : DAVID FEISS , MICHAEL RYAN
STORYBOARD : NORA JOHNSON
ANIMATIONDIRECTOR : BILL REED
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
チキン達のおばあちゃんがやってきた。おばあちゃんは、カウとチキンをショッピングモールに連れていくのだったが、おばあちゃんはとにかく目が悪く、メガネをかけないと何も見えないのだ。もちろんショッピングモールは大騒動になるのであった…。
(解説)
カウとチキンのおばあちゃんが登場です。おばあちゃんは、普通の人間なんですね。しかしおじいちゃんを「どこかへ置いてきた。新しいおじいちゃんを探している。」とは、なかなかにタフなおばあちゃんですよね。

そんなおばあちゃんが起こす騒動が、今回の見所です。しかし腕のチキンには、さすがに気がついてもいいんじゃないかと…。
「お風呂なんて大嫌い!」
(原題:Chicken in the Bathroom)

(スタッフ)
STORY : JEFF KWITNEY
STORYBOARD : MARC PERRY
ANIMATIONDIRECTOR : BRIAN HOGAN
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
チキンは大のお風呂嫌い。今日もなかなかお風呂に入らないので、ちゃんと体を洗うまで、お風呂から出てくるな!と怒られてしまう。

しかしチキンがお風呂から出てこないことで、カウ、パパ、ママはみんな困った事になってしまうのだった…。
(解説)
今回のお話なんですが、アメリカではお風呂とトイレは同じ部屋にある、という事に気付かないと、ちょっと意味が不明かも知れません。日本では、あまり見ない形式ですからね。

そんなわけで、今回はトイレを我慢する一同の様子が、延々と描かれます。まあたまにはこういう話もアリでしょうか?
ショート「ニューヨークまで競争」
「バブーン船長 海を行く」
(原題:Unsinkable I.R.)

(スタッフ)
STORY :DAVID FEISS , MICHAEL RYAN
STORYBOARD : CHRIS SAVINO
ANIMATIONDIRECTOR : BRIAN HOGAN
DIRECTED : DAVID FEISS

(あらすじ)
バブーンが船長をつとめる「アツアツウインナー丸」が処女航海に出発した。しかしウィーゼル検査官によると、この船はとてもじゃないが人を乗せられる船では無いらしい。早速水が漏れてきたりと、大騒動になるのであった。
(解説)
今回はちょっと久しぶりな、オーソドックスなパターンの「ウィーゼル」ですね。バブーン船長のボケっぷりと、船を沈めまいと奮闘する、ウィーゼルのギャップが見所です。

クライマックスで「氷山」にぶつかりそうになるのは、もちろんタイタニック号の事件を踏まえてのネタでしょう。