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「Home is Where the Spark is」
Written by : MICHAEL RYAN
Art Direction : DERRICK J.WYATT
Directed by : MATT YOUNGBERG , SHUNJI OGA
地球に残る事となったオプティマス達。彼らはアングリー・アーチャーを始めとする悪人達からデトロイトの治安を守るために戦う一方で、廃工場を利用した新しい基地の建設に勤しんでいた。メンバーの一人であるプロールだけは、そんなオプティマス達とどうにも反りが合わずに単独行動を取っていた。しかし彼は彼なりに、地球文化と有機生命体の素晴らしさを理解していたのだった。
その頃、首だけとなっていたメガトロンは、サリの持つ鍵のパワーにより、意識を取り戻した。メガトロンは、サムダック博士の作り出した小型ロボットを操ると、周囲の状況を観察。オプティマス達がオールスパークを持っている事を突き止めると、小型ロボットをサリの荷物に潜ませるのであった。
サリは、オートボット達とパジャマパーティーをやるために、彼らの秘密基地へとやって来た。楽しい時間を過ごすのだが、やはりプロールだけはパーティーに参加せずに、一人で過ごしている。これをチャンスと見たメガトロンは、小型ロボットを使い工場のシステムを乗っ取ると、オートボット達を抹殺するべく動き出した。
大ピンチの彼らを救ったのは、プロールであった。プロールは敵のセンサーが動いていない物に対しては反応しない、という事を見抜いていた。プロールはあえなく捕まってしまうが、バンブルビーが彼の助言通りに動き、システムを停止させた。こうしてプロールと仲間達の距離が、少しだけ縮まったのであった。
冒頭では悪役(ヴィラン)のアングリー・アーチャーとオプティマスの戦いが描かれます。このような普通の人間のギャングとトランスフォーマーが戦ってしまうのは、実にアメコミらしい展開ですし、それこそが「アニメイテッド」という作品の、最大の特徴の一つだと言ってしまっていいかも知れません。
プロールが有機生命体の素晴らしさについて語っていますが、この「有機生命体」というのも「アニメイテッド」では、ちょくちょく出てくるいわば「キーワード」です。
サリが「Slumber Party」と言っているのは、解りやすく言うと「パジャマパーティー」の事。女の子達が誰かの家に泊まって、パジャマ姿で一晩中遊んだりお喋りしたりする、要するにお泊り会の事です。カートゥーンでは結構良くあるシチュエーションなのですが、日本人にはまだちょっと馴染みが無いかも知れません。
そしてオートボット達とパジャマパーティーをする、という事は裏を返せばすなわち、サリにはそういう友達がいない、という事にも繋がってきます。そういえば今回は、サリが一人で家庭教師ロボットに勉強を教わっているシーンもありますね。
メガトロンはシーズン1ではしばらく、頭のままの状態で登場。今回のように様々な事件を裏から操る、影の存在として描かれます。
「Total Meltdown」
Written by : RICH FOGEL
Art Direction : DERRICK J.WYATT
Directed by : MATT YOUNGBERG , NAOTO HASHIMOTO
地球の文化を学ぶため、テレビを見るオートボット達。生物化学者プロメテウス・ブラックのデモンストレーションであるプロレスを見ていた彼らは、番組にバンブルビーとサリが登場したのに驚く。バンブルビーは、プロメテウスの改造人間コロッサスとの、バトルを始めた。プロメテウスの狙いは、自分の研究がサムダックのロボット工学よりも優れているという事をデトロイト警察のファンゾーン警部に見せ付け、その技術を警察に採用させる事にあった。
巨大化しパワーアップしたコロッサスに、バンブルビーは苦戦する。そのピンチを救ったのはオートボットの仲間であった。コロッサスは車の警告音に怯んだスキに、倒されてしまう。そしてこの暴走によりプロメテウスの技術は、デトロイト警察に使われる機会を失ってしまうのであった。しかしプロメテウスは同時に、バンブルビーのボディの一部を手に入れていたのだった。
オートボット達、そしてサムダック博士への逆恨みを胸に、ブラックはバンブルビーのボディを研究して、ついにオートボットのボディをも溶かす酸を開発する。しかし彼はスポンサーのパウエルから見放され、更に不幸な事故に襲われ、怪物メルトダウンへと変貌してしまった。
サムダック博士への恨みを胸に、メルトダウンがサムダック社へとやって来た。オートボット達は博士の救助に向かうのであったが、タワーはフォースフィールドに守られ、中に入る事が出来ない。更にコロッサスもオートボット達に襲い掛かる。
やっとの思いでタワー内に侵入する、バンブルビーとサリ。サリはフィールドを解除、バンブルビーはすんでの所で博士を助けるのであったが、メルトダウンの執拗な攻撃が彼を襲う。オプティマス達は、コロッサスに組み込まれている機械が音波に弱い事に気づくと、鐘を使ってこれを退治。更にフォースフィールドを利用して、メルトダウンを閉じ込めてしまうのであった。
今回も人間ヴィランとの戦いなのですが、今回登場のメルトダウンは、もしオートボット達がいなければモンスター化する事は無かったかも知れないので、そういった意味では、オートボット達の存在が悪を生み出してしまった、と言えるでしょう。そのせいなのかどうなのか、人間ヴィランの中でもメルトダウンだけは、他と比べて扱いがいいような気がします。
本エピソードは本来は「Home is Where the Spark is」と「Blast from the Past」に挟まれたこの位置が正しい場所なのですが、アメリカで最初に放映された時には、先に「Blast from the Past」が放映され、この話はその後に放映されました。何が原因でそうなったのかは、明確なソースがありませんので、「不明」としか言い様がありません。
ところで今回良く見ていくと、演出の粗さが結構気になります。クライマックスでバンブルビーがエレベーターの中を、背中と足のタイヤで上っていくシーンがありますが、その直前のシーンではエレベーターの穴は、バンブルビーの体よりもずっと大きくなってしまってます。またコロッサスのシステムが「音に弱い」という事は、実は最初の駐車場のシーンで既に伏線が張られているのですが、その部分が少し弱いために、どうにも弱点が唐突に出てきたように見えてしまいます。またその直後のオプティマスが鐘の中にメルトダウンを閉じ込めるシーンも、メルトダウンに「音」を聞かせるためでは無く、あくまでも「閉じ込める」ためにやった行動にすぎません。しかし同じアイテムを使用してるため、どうもメルトダウンも「音に弱い」と錯覚を与えがちです。
今回のバンブルビーは「小さい」という単語に過剰反応しており、英語独特の言い回しに対して、いちいち反応しています。この辺りは原語で見ないと、その面白さが伝わりにくいでしょうし、また日本語で放映される際には、どういうアレンジがなされるのか、興味深い所でもあります。
「Blast from the Past」
Written by : KEVIN HOPPS
Art Direction : DERRICK J.WYATT
Directed by : IRINEO MARAMBA , KENTARO MIZUNO
恐竜テーマパーク、ダイノドライブへとやってきたオートボット達。サリの家庭教師ロボットから、地球の歴史と恐竜について学ぶ。しかし勢い余ったバルクヘッドが、パークの恐竜ロボットを破壊してしまう。バルクヘッドは失敗に責任を感じ、自分の体を上手くコントロールするための武術を、プロールに教わっていた。必死になるバルクヘッドであったが、特訓はなかなか上手くいかない。
破壊された恐竜ロボットに目をつけたメガトロンは、サムダック博士を誑かし、恐竜ロボットを自らの配下、ダイノボットとして作り変えてしまった。そのお披露目の日、ダイノボットはメガトロンの思惑どおりに暴走を始めるのだが、オートボットの活躍でなんとか被害をくいとめる事が出来た。
しかしサリの鍵の力により、ダイノボット達にはスパーク(魂)が宿っていた。それに気づいたメガトロンは、彼らを利用してオートボット達を葬ろうと企む。メガトロンの口車に乗せられたダイノボット達は、夜のデトロイトで大暴れをはじめる。そこへ駆けつけるオートボットの面々。己を取り戻したバルクヘッドの活躍で、タールを使いダイノボット達を動けなくする事に成功した。
ダイノボットに自分達と同じスパークが宿っている事に気づいたプロールはバルクヘッドと共に、彼らをエリー湖に浮かぶ島へこっそりと連れていき、静かに暮らせるようにしてやったのだった。
G1トランスフォーマーの中でも、特に人気の高いキャラクター、ダイノボット達の登場です。デザインもG1の頃とそっくりでかつ、アニメイテッドらしいラインに仕上がっています。今回の彼らは、メガトロンが作ったという設定です。もともとメガトロン側だったのが、オートボット側につくという意味では、「ビーストウォーズ」のダイノボットの設定も、一部リスペクトしているのかも知れませんね。もっともグリムロックとダイノボットは、似ているようで全く別のキャラクターなのですが…。
今回はバルクヘッドにスポットが当たります。後々色々な設定が付加されていく彼ですが、この段階では既に気の優しいパワーキャラとして描かれております。だからこそ愛されるキャラクターとなっていると言えるでしょう。
メガトロンも、ダイノボット達はともかく、サムダック博士を口先一つで騙してしまう辺り、かなり頭が良い策士な一面がうかがえます。この辺りは「初代」のメガトロンに結構似ている、と言えるのでは無いでしょうか。
劇中でラチェットの「我々は10億年生きている」というセリフがあります。これは単純に寿命という事では無く、恐竜と対比して、トランスフォーマーという種族が「10億年生きている」と解釈すべきなのかも知れません。
「Thrill of the Hunt」
Written by : ANDREW ROBINSON
Art Direction : DERRICK J.WYATT
Directed by : BEN JONES , SHUNJI OGA
現在のデトロイト。深夜の街を走り回る謎の暴走車。オプティマス達は暴走車を止めるべく奔走する。実はその暴走車の正体は、ディセプティコンに雇われたバウンティハンターのロックダウンであった。
サイバトロン星、過去。グレートーウォー時代のラチェットは、負傷した女性士官アーシーを発見する。彼女は戦争を終わらせるための、最高機密を持っているのだ。ラチェットは彼女に応急処置を施すと、安全な所へと避難しようとする。しかしその前に現れたのが、バウンティハンターのロックダウンであった。ロックダウンは二人を捕らえると、ラチェットからEMP(対機械麻酔)を奪うのであった。
デトロイト、現在。ロックダウンはディセプティコンに雇われ、オートボット達を捕獲するために地球に来ていた。まずオプティマスを捕獲すると、オプティマスから武器を取り上げる。その頃オートボットの面々は、ホログラムによって隠されていたロックダウンの宇宙船の場所を突き止める。オプティマスの救出に向かった彼らだったが、ロックダウンの前には為す術も無かった。しかしそこへ現れたのは、ラチェットだった。
サイバトロン星、過去。囚われてしまったラチェットはアーシーに懇願され、EMPを最大出力で使う。結果二人はロックダウンから逃げ出す事に成功したが、引き換えにアーシーの記憶と、最高機密を失う結果となってしまった…。
デトロイト、現在。EMPはラチェットには通用しない。オプティマスを救出に来たラチェットとロックダウンは、激しい戦いを繰り広げる。ラチェットはロックダウンを圧倒すると、無事にオプティマスを救出することに成功したのだ。
メンバーの中の最年長、ラチェットの過去が現在と交互に描かれていく、とても印象的なエピソードです。「2010」に登場した女性トランスフォーマーのアーシーが、アニメイテッドデザインで登場するのですが、悲劇的な結末を迎えてしまいます。彼女とラチェットについては、またシーズン3で描かれていく事になるのですが、とにかく今回のエピソードをを見ていただければ解るように、必ずしも「カートゥーン=子供向け」という単純な物では無い事が、お解かりいただけると思います。
今回登場のロックダウンはバウンティハンター、つまりは金次第でオートボットにもディセプティコンにもなる賞金稼ぎです。そういえばロックダウンの胸のマークは黒ですが、これはG1玩具のシークレットエンブレム(普段は黒いが熱を加える事でオートボット、ディセプティコンどちらかのマークが現れる)のオマージュなのでは無いでしょうか。
また今回は、以前より語られていた「グレートウォー」について、ほんの少しですが描写されています。この戦争、とにかく謎が多いのですが、本作の根幹的な部分に関わってくる、とても重要な戦争でもあります。
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