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「Endgame」
Written by : #41 RICH FOGEL , #42 MARSHA GRIFFIN
Art Direction : DERRICK J.WYATT
Directed by : #41 KALVIN LEE , KENTARO MIZUNO , #41 KALVIN LEE , YOSHIO FRANK CHATANI
ジャズが仲間になり、プロールのサイバー忍術の修行が進められていた。しかしそこへ、月面にオメガスプリームの反応が現れた、というニュースが飛び込んでくる。いよいよメガトロン達が地球へと攻めてくる事を、オプティマスは確信する。その攻撃に備えるため、オプティマス用のジェットブースターを開発する作業が、急ピッチで進められる。また武器としてラチェットが持ち帰ったウルトラマグナスのハンマーもあるのだが、オプティマスにはまだそのハンマーを使う覚悟が無かった。
月面では、ショックウェーブがアーシーから、オメガスプリームのコードを取り出そうとしていた。スタースクリームはその隙を見て、かつて作り上げたクローンボディとプロトフォームを使い、再び自らのボディを取り戻す。それを見ていたメガトロンは、プロトフォームを使いオメガスプリームのクローンを作り出そうと企むのであった。
地球では、プロール達の修行が続き、いよいよオールスパークの欠片を現出させるまでになった。オプティマスのジェットパックは、サムダック博士の協力を得て進められていた。また月面のメガトロン達の様子を探るべく、バンブルビーが盗聴器を持ってトランスワープをしてくる。盗聴器を仕掛ける事には失敗したものの、アーシーの通信回路を開く事に成功する。
ようやくジェットパックが完成し、オプティマスは空を飛ぶ事に成功する。時を同じくして、月面のショックウェーブがアーシーの記憶を取り戻す事に成功。いよいよメガトロン達の襲来が近いと悟ったオプティマス達は、迎え撃つ準備に入るのであった。
抵抗するアーシーから、オメガスプリームの起動コードを抽出するショックウェーブ。しかしその起動コードは、ラグナッツにインプットされてしまった。ラグナッツが、三体のオメガスプリームクローンに起動コードを入力。しかしコードが不完全であったため、ラグナッツがオメガクローンを遠隔操作することとなる。更にメガトロンは、裏切り者スタースクリームを粛清すると、オメガクローン達と共に地球へと向かうのであった。
地球へと向かってくるオメガクローンを確認するオプティマス。オプティマスは、ウルトラマグナスのハンマーを使う覚悟を決める。まず空を飛べるオプティマスとプロールがクローンの相手をし、ラチェット、ジャズ、バンブルビー、バルクヘッド、サリは人間達を安全な所へと避難誘導させる。オプティマスはハンマーを使うものの、やはりまだ上手く扱えない。プロールのサポートを得ながら、オプティマスはハンマーの力を借りて、オメガクローンを撃破。その内の一体とクローンの飛行能力を破壊する事に成功する。
更にラチェット、バンブルビー、バルクヘッド、サリ達はアーシーとオメガスプリームを救い出すため、月面へとトランスワープする。月面では、メガトロンに破壊されたスタースクリームがなんとか自力で修復を終え、地球へと飛び立っていた。ラチェットはアーシーと再会するも、ショックウェーブに襲われる。バンブルビーとバルクヘッドは協力して、ショックウェーブ=かつての友ロングアームを撃退する。その間にラチェットは、サリと協力してアーシーの記憶を修復する事に成功。ラチェットとアーシーは、感動の対面を果たす。サリは月面に残っていたプロトフォームと対面。ラチェットはアーシーの協力を得て、オメガスプリームを再起動させる。再起動したオメガスプリームは、内部にいたラグナッツを放り出すとオプティマス達の救出のため、地球へ向けて飛び立った。
地球では、メガトロンとオプティマスが戦いを繰り広げられていた。しかし月面のラグナッツがオメガクローンのコントロールを奪われると、スタースクリームがオメガクローンの主導権を握ったのであった。スタースクリームはまたもや、オメガクローンに大量の爆薬をしかけており、このままメガトロンもろとも自爆させようとしていた。この爆発から街を守るには、オールスパークのパワーが必要不可欠だと考えたオプティマス。プロールとジャズはサイバー忍者の秘術を使い、オールスパークを復元しようと試みる。
そこへ月面からオメガスプリームが到着。オメガクローンと戦いを繰り広げ、一体を撃破する。しかし残る一体がサムダックタワーに迫りつつあった。プロールとジャズによりオールスパーク集めは進められていた。スタースクリームの持つ欠片も取り込まれたため、スタースクリームは再びその機能を停止させた。オールスパークはほとんど復元していたが、あと少しだけスパークが足りない。プロールは自ら命を投げ出し、そのスパークをも融合させる。
ついにオールスパークが完成した。オールスパークの光は、オメガクローンの最後の一台と、戦いを繰り広げるオプティマスとメガトロンをシールドの中へと閉じ込めた。いよいよオメガクローンが大爆発を起こしたその瞬間、プロールのスパークがオプティマスをシールドの外へと脱出させていた。
シールドのおかげで、爆発の影響は街には及ばなかった。プロールの命という大きな代償を払い、戦いは終わった。まだ生きていたメガトロンが抵抗してきたものの、オプティマスはこれを捕らえると、サイバトロン星へと凱旋を果たすのであった。
トランスフォーマーアニメイテッドも、いよいよ最終回です。今回は彼らの最後の戦いが描かれるのですが、それと平行してオプティマス達のチームが結成されるまでのエピソードも語られていきます。今回を踏まえて改めて最初のエピソードを見返すと、なかなか感慨深いものがありますよね。
今回は最終回という事もあって、巨大なオメガスプリームのクローンが、三体も攻めてきます。この大ピンチにオプティマス達は、ウルトラマグナスのハンマーとオプティマスの飛行装備で立ち向かうわけです。特にオプティマスはウルトラマグナスのハンマーを使う事で、自らの総司令官の資質を発揮するわけです。ラチェットは親友オメガスプリームと、アーシーを取り戻す事が出来、バンブルビーとバルクヘッドも彼らにとって一番因縁深い相手である、ロングアーム=ショックウェーブを倒します。サリも自分のかつての姿であり兄弟である、プロトフォームを目の当たりにします。そういえばこのプロトフォームはやはり、ロックダウンによって奪われた物なのでしょうね。プロールも確かに死んでしまったのですが、師匠の想いを継いでサイバー忍者の秘術を完成させたわけです。そう考えると、皆それぞれの物語を完結させているわけですよね。
もちろんこれはこれで十分すぎる展開なのですが、しかしどうせなら、今まで出てきた地球生まれのトランスフォーマー達も登場して、一緒に戦ってほしかったなあ、と思うのは欲張りでしょうか?
実は今回のクライマックスのシーンまで、メガトロンはオプティマスを名前で呼んだ事はありませんでした。メガトロンはいつもオプティマスを「オートボット」と呼んでいたのです。それはつまりメガトロンにとってオプティマスは「その他大勢の一人」にすぎなかった、という事なのです。しかし今回初めて名前を呼んだ、という事はすなわちメガトロンがオプティマスを自らの「対等の相手」として認めた、という事になるのです。オプティマスの成長を描いてきた本作で、このシーンはとても重要な意味を持つシーンになっているのです。
最後のシーンで、オプティマスは胸からマトリクスをかけていましたが、あれはオプティマスが総司令官になった、という事なのでしょうか?確かに今までのトランスフォーマーから考えると、総司令官になったと考えるべきなのでしょうが、しかしアニメイテッドではここまでの間、「マトリクス=総司令官の証」という設定は描かれていません。むしろウルトラマグナスのハンマーの方が、総司令官の証であるような描かれ方をしています。
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