サムライジャック全話ガイド3



第9話 「エピソード9」
(あらすじ)
ジャックは海に来ていた。旅人に聞いた話では、この辺りの海に「トライセラクイーン」という種族が住んでいて、そして彼等は「タイムマシン」を持っているというのだ!元の時代へと戻るためにはなんとしても彼等の協力が必要になるのだ。

トライセラクイーンの住処は海底にあったのだが、ジャックはなんとかそこへたどり着く。トライセラクイーン達は親切で、ジャックをもてなしてくれた。そしてタイムマシンを貸してくれるという。

早速タイムマシンの中へと入るジャック。しかしそれは罠だった!アクがトライセラクイーンをそそのかしていたのだった…。


(解説)
今回の舞台は海(海底)。太平洋か大西洋か…。しかしジャックは相変わらずお人好しというか何というか…。もう少し警戒しなさいって(笑)。

見所としては、久しぶりになるアクとの闘い。アクの変幻自在ぶりはいつ見ても楽しいですねぇ。今回もやりたい放題やっちゃってくれてます。

で、もう一つの見所としては、トライセラクイーンに生魚をごちそうになって喜ぶジャックでしょうか?まあ確かにサムライですからね(笑)。…しかしさすがに丸々頭からかぶりつきはしないと思うんだけど…。でも逆に考えて、この場面の生魚が刺身だったらどうだったでしょう?果たしてアメリカ人はそれ(刺身)が生魚であるとわかったでしょうか?…となると、これはまあ「わざと」やったという事ですね。

トライセラクイーンの歩き方も要チェック!彼等は頭を動かさずに歩きます。


第10話 「エピソード10」
(2002,5,5初放送)

(あらすじ)
ジャックが草原を歩いていると、どこからともなく不気味な声が聞こえてきた。その声に導かれるままに来てみると、どうやら声は怪しげな洞窟の中から響いてきているようだ。

ジャックはその洞窟に入ってみたが、そこには無数のトラップが仕掛けられていた!数々のトラップをかいくぐり、ジャックが一番奥にたどり着くと、そこには岩石で出来た巨人がいたのだった。

「俺と闘え!」と迫る巨人。しかし「理由の無い闘いは出来ない」と断わるジャック。だがしかし巨人は執拗にジャックに闘いを挑む。そして巨人は自らの過去を語り始めるのであった…。そう、彼もまたアクの犠牲者であったのだった。


(解説)
今回もまた舞台は北欧でしょうか?岩石巨人となった英雄の服装、「オーディーン」「バルハラ神殿」という言葉がそれを裏付けてくれます。

今回の見所はまずは前半の洞窟内部のトラップのシーン。息をもつかせぬアクションの連続であります。でもこの辺りのシーン、「デクスターズラボ」の映画版、「エゴトリップ」に似たようなシーンがあったような…(笑)?

それから岩石巨人との闘いも見所ですね。特に巨人の過去は悲しいものであり、アクの悪逆非道さを我々視聴者に印象づける物であります。…ところで「アクの仕業」とは一言も言っていないんですけど、でも例によって「絵」でそれらを表現してしまっている所はさすが!ですよね。


第11話 「エピソード11」
(2002,5,5初放送)

(あらすじ)
ジャックの目の前に長いつり橋があった。とてつもなく巨大で、とてつもなく長いつり橋。ジャックはそこを渡り始めた。

何日もかかって渡っているのだが、一向に向こうに着く気配がない。そんな時、橋の向こう側から歩いてくる影があった。

その男はキルトをはき、バグパイプを持っている。どうやらスコットランド人のようだ。そしてジャックは橋を渡るのにどちらが道を譲るか?といった事から、この男と口論になってしまい、とうとう闘いが始まってしまった。

しかしこの男も実力はかなりの物で、夜になっても朝が来ても決着はつかないし、お互いに負けを認めようとしない。とそこへ賞金稼ぎがやってきた!どうやらこの男もアクに賞金を懸けられているらしかった。

賞金稼ぎの放った手錠で、二人はお互い繋がれてしまった。辛くもその場を逃げ切った二人は、賞金稼ぎの本拠地へと乗り込むのであった…。


(解説)
てなわけで、いわゆる「スコットマン」の登場であります。しかしカートゥーンを見ていると、スカートにバグパイプのいわゆる「スコットランド人」ってのは結構ネタにされている。何故でしょか?やはり大の男がスカートをはいているってのが、インパクトあるんでしょうね、きっと(笑)。

そしてまたこのスコットマンの口の悪い事(笑)!あそこまで言われれば、ジャックでなくたって怒りますってば。

でも最初敵対していた二人が、様々な苦難を乗り越えた後、お互い認め合い良き友人となる、ってのは昔っから良くあるパターン。今回も最初争っていた二人が共に賞金稼ぎを倒し、お互いの腕を認め合うわけですね。ジャックにしてみれば、知る人もいない孤独な未来世界での、数少ない友人って所でしょうか?

…にしてもだ、お互いの手錠を外すのに賞金稼ぎが放ったミサイルを使うんだけど…あの〜二人とも?なんのために刀を持っているんですかね(笑)??

今回の舞台は、最初はスコットランド人が出てくる関係からイギリスあたりかな?と思っていたんです。だからあの橋はドーバー海峡か、ブリテン島とアイルランドを結ぶ橋かなあ?などと思っていたんですけど…。でも良く見ると、橋の下は湿地帯のようですし、賞金稼ぎが使っているロボットもワニロボット。って事は、オーストラリアか、はたまたアメリカはフロリダあたりでしょうかねえ?


第12話 「エピソード12」
(2002,5,5初放送)

(あらすじ)
ふとした事からギャングの抗争に巻き込まれたジャック。ギャングのリーダーから「仕事を頼まれてくれねえか?」と言われるも、ギャングが悪人の集団と知ると断わる。しかしそのギャングがアクの手先だと知ると、アクに近づくために、わざと仲間になるのであった。

彼等ギャングの目的は「ネプチューンの宝石」。この宝石は全ての水を支配する不思議な宝石。アクも当然手にいれたがったのだが、宝石の番人に阻まれてしまっていたのだった。それを手にいれればアクも喜ぶだろう、という魂胆。

ジャックは単身で宝石のある「公共施設ビル」に乗り込む。苦戦をするも宝石の番人である、土の精、風の精、火の精を倒し宝石を手にいれた!

そしてギャングが宝石をアクに献上する時がやってきた。今こそアクを倒すチャンス!果たしてジャックはアクを倒せるか??


(解説)
今回出てくるギャングの一味は、ハンナバーベラの「チキチキマシン猛レース」や「ペネロッピー絶対絶命」に出てくるギャングの一味(ギャング7)だと思います(笑)。そっくし。このギャングの面々がまたいい味を出していて、特にミスターピブルスなんか最高ですね。

今回の見所は、やはり精霊達との闘いでしょうか?あのアクも勝てなかった相手だけに、やはりジャックもかなり苦戦を強いられます。

ところでジャックが冒頭で高級なクラブにいるんですけど…、お金とかどうしているんだろ(笑)?やはり色々と用心棒とかやって稼いでいるんでしょうか?特に着物とかしょっちゅう破れるのに、どうやって直しているんやら。まさか手縫いとか…(笑)?

この話、ジャックの成長がちょっぴりうかがえて面白いです。最初ジャックはアクに「騙されて」未来世界へ来てしまったし、その後も色々と「騙されて」何度もピンチに陥ってきたわけです。でもこの話で始めてジャックは、アクに近づくためとは言え、ギャング達を「騙す」んですよね。段々とジャックも悪知恵を使うまでに成長した?でもそれでいてやはりどこか抜けているのがジャックの最大の魅力でして、例えば宝石を守護する精霊達と協力してアクを倒すとかすればいいんじゃないかと思うし、しかも最後、騙していたギャング達に結局「騙される」わけで。その辺りの「狐と狸の化かし合い」が今回の最大の見所かも知れませんね。