サムライジャック全話ガイド4



第13話 「エピソード13」
(2002,5,5初放送)

(あらすじ)
アクは悩んでいた。己の世界支配がうまくいっていたと思っていたのに、ジャックの登場で少なくとも子供達の間に、自分への反逆の心が芽生え始めていたのだ。これは由々しき事態、なんとかせねば!そこでアクが考えたのは、もっと自分に対し畏敬の念を抱かせるようなお話しを子供達にすればいいという事!

そして子供達を集めて、アクのお話しが始まった…。


(解説)
今回はサムライジャックシーズン1の中でも最も異色作でしょう。何しろ(本物の)ジャックが出てこない!ほとんどがアクの語るおとぎ話しで構成されています。しかもそのお話しの出鱈目な事…(笑)。今回は子供達と一緒になって、アクのお話しを楽しんでしまいましょう!…って最も子供達はあんまり楽しんでなかったみたいですけどね。

劇中出てくるお話しの中で「三匹の熊」の話は、日本だといまいちマイナーだと思うんですけど、でもカートゥーンを見ていると、割としょっちゅう出てくるお話し。向こうではメジャーなんでしょうね、きっと。

「赤ずきんちゃん」の話は、狼の口からおばあちゃんが出てきたりと、どことなく「トゥーストゥーピッドドッグス」の「レッド」三部作を彷彿とさせます(笑)。

で気付いた事がひとつ。ジャックが泥だらけの下駄で家の中を歩き回るシーン、ジャックの足跡が…下駄ではなく靴のものとなっています!さすがに下駄の足跡がどういうものなのかとかわからなかったんでしょうかね…?


第14話 「エピソード14」
(2002,11,1初放送)

(あらすじ)
長い旅路の末、とうとう「過去へのゲート」へとたどり着くジャック。しかしあと一歩の所でアクが現われ、ゲートをジャックの手の届かない所へと持っていかれてしまった。

そんな事があった後しばらくして、ジャックは森の中で猿に育てられて少年と出会う。その少年は驚くべきジャンプ力を持っていた。そこでジャックは彼からジャンプを教わる事にするのだったが、その少年の仲間の猿達は、ゴリラの一団の侵略に怯えて暮らしていたのだった。

そこでジャックは取り引きをする。ジャンプの方法を教わる代わりに、ゴリラの一団を追い払う方法を教えようというのだった…。


(解説)
いきなりのアクのゴキブリメカとの死闘から始まるあたりがなんとも言えませんが、なによりのその直後のアクに弄ばれるジャックがまたなんとも…(笑)。こういう辺り、アクの悪辣ぶりと同時の妙なお茶目ぶりが伝わってきます。

でも今回の見所はやはりジャックの修行シーンでしょうか。なんか一昔前の特撮ヒーロー物のようだ(「巨人の星」でも可)。つーか、いくらなんでもそりゃ無茶だ(笑)。こんな無茶な特訓の成果が出た日にゃあ、ジャックでなくともふんどしいっちょで走り回りたくもなりますわい(笑)。

で今回思った事。こういう風に「闘いを知らない種族に身の守り方」を教えるってのも、まあ良くあるシチュエーションなんですけど、日本、特に石森章太郎あたりがこういうのをやると…「だが彼等が闘いを覚えた事は、果たして本当に幸せな事だったのだろうか…?」みたいなラストになると思うんですわ。実際自分もそういう展開を予想していたし。でもそうならないのが、まあなんというか日本とアメリカの歴史や文化の違いなのではないでしょうか?と言ってしまうのは言いすぎかな?

でこのラスト、非常にいい所で終わってしまうのだけれど、それがまた余韻を残していいですね〜。


第15話 「エピソード15」
(2002,11,1初放送)

(あらすじ)
(その1)
ジャックはどんな願いもかなえてくれるという「魔力の主」を探し、とある沼までたどり着いた。やっとの事でその「主」に出会えたが、願いをかなえるには、彼が出す問題に答えなければならないのだった…。

(その2)
ジャックは森の中で食事の準備をしていた。とそこへ強盗団に襲われたという一家4人が現われた。ジャックは哀れに思い、彼等に食事を薦めたが、実は彼等は金属を食べるため、ジャックの刀を狙っていたのだった!

(その3)
ジャックは一生に一度、どんな願いもかなえてくれる妖精の噂を耳にした。しかし時すでに遅く、その妖精は鬼に捕まってしまっていたのだった。果たしてジャックは妖精を助けだし、過去へと戻る事が出来るのだろうか…?


(解説)
今回はちょっと珍しい形式。3つのそれぞれ独立するエピソードからなるオムニバス形式になってます。なので知らずに見ると、ちょっと意味不明かも…?

まず(その1)の解説。え〜と、ここで出てくる問題って「パワーパフガールズ」の「カレとガールズのちえくらべ」に出てきたのと、まんま同じでは…?回答の方法も同じだし…。それくらい向こうではポピュラーな問題なんでしょうかねえ?そう言えばこの怪物もどことなく「カレ」に似ているような…。

(その2)について。ある意味、かなり残酷でショッキングな話ですよね。でも本来童話だのおとぎ話だののたぐいって、こういった残酷でショッキングな話が多いので、そういった意味では正統な「おとぎ話」なのかも…。

(その3)。これはまあジャックが早とちりが悪いのか、妖精がちゃんと説明しないのがいけないのか、果たして悪いのはどっちなんでしょうかね(笑)?ラストはディズニーの「アラジン」を彷彿とさせる所があります。

今回のエピソード全てに共通するのは、やはり「ジャックの人の良さ」でしょうか?「人の良さ」ゆえに事件に巻き込まれ、「人の良さ」ゆえにピンチに陥ってしまう。でもそんな「人の良さ」がジャックの最大の魅力なんですけどもね。


第16話 「エピソード16」
(2002,11,8初放送)

(あらすじ)
ジャックはふとした事からロボット兵に捕まってしまった。刀も取り上げられ、連れて来られた所は「死のドーム」。ここはいわゆる「闘技場」で、命を賭けた闘いを見世物にしているのだ。

そしてとうとうジャックの闘いの番がやってきた。ジャックの運命やいかに…?


(解説)
今回は闘技場でのお話しという事もあり、全編闘いのシーンがほとんど。ジャックに対する個性豊かな様々なチャンピオン達が今回の最大の見所でしょう。お相撲さんまで出てきます、どすこい(笑)!そしてそのチャンピオン達に対する、ジャックの闘い方もまた然り。

しかしチャンピオン達のネーミングセンスはどうにかならんかね(笑)?「身の毛よだつマン」に「下駄サムライ」だもんなあ(笑)。

今回珍しくジャックが怒りますね。まあ当然と言えば当然ですけども…。