第50話 | 「エピソード50」 (2006,6,6初放送) (あらすじ) 雨の降る町で…。 かつてアクの手下として働いた一台のロボット、彼は今では引退したのだが、愛する犬のために、ジャックを始末する事となった。 そしてとある工場内にジャックを発見した彼は、いよいよジャックを追い詰めるのだが…。 (解説) 今回は、おそらく「サムライジャック」という作品で、一番切ない話なのでは無いでしょうか。引退した暗殺ロボットの語りで進行するストーリーは、いつしか彼とその愛犬ルルに感情移入する事を余儀なくされ、彼を応援したくなってしまうのです。 そしてラストシーンに至っては…ジャックは完全に悪役。全く救いが無いのですが、それがカートゥーンならではのクールさに繋がってくるわけで、変にウェットになるよりはよっぽどいいのかなあ。 また常に雨が降っていたり、古びたフィルムのような映像、そしてジャズ調の音楽が更に雰囲気を盛り上げてくれるのです。 ところで、今回ロボットが使っていた銃によるアクションは、やはりガン=カタかなあ?時期的にはかなり微妙な気もするけど、どうなんだろうか。 |
第51話 | 「エピソード51」 (2006,6,7初放送) (あらすじ) これはジャックが子供の頃の話…。 アクの手から逃れたジャックは世界中を旅し、そしてアフリカへとやってきた。そこでジャックは、部族の王から棒術を習い、そして部族の王子と交流を深める日々を送る。 だがしかし、そこにアクの魔の手が伸びてきたのであった…。 (解説) 今回は、ジャックがまだ子供だった頃の、修行時代のお話です。で今回のお話によりますと、ジャックの父親は、世界中に知り合いがいるらしく、アクが甦った時のために、ジャックを無敵のサムライとして育てようと計画していたようです。またアクもそんなジャックに脅威を感じ、まだ子供のジャックに対して賞金を賭けていたようですね。うーん、ぶっちゃけ初めて聞く話なんだが(笑)。 まあ後付けなんでしょうね、思いっきり。大体アクは甦った時に、子供(ジャック)に対してはそんなに意識はしてなかったはずだし。でもこれをネタとして、子供時代のジャックが活躍するシリーズとか出来ると面白いかも? 見所は、カートゥーンの独特の絵柄で描かれたアフリカの動物達でしょうか?洗練されたデザイン性で、絵画のようにも見えてしまいます。美しいの一言。またそれぞれの動物の動きを取り入れた、子供ジャックのアクションも見物。いつものチャンバラとは違った、野性味溢れる面白さがあります。 今回登場する武器ですが、どうやら実在するようです。まず一つはこちら。これはコンゴのバクフ族、クバ族が用いたイクール(Ikul)という短剣だそうです。そしてもう一つはこちら。エジプトで使われているKopeshという武器だそうです。(情報提供:odaleexさん、無銘さん) |
第52話 | 「エピソード52」 (2006,6,8初放送) (あらすじ) ある日、ジャックは桃林で悪い鬼に捕まった赤ん坊を助ける。その子の親を探すため、ジャックはあちこち歩き回るのだったが…。 (解説) というわけで、これが「サムライジャック」のラストエピソード。ぶっちゃけ完結しません。ジャックが過去へ帰れたかどうかは謎です(まあその辺りはエピソード32でも、ちょこっと触れられていましたが)。 それはそれとして今回は、ジャックと赤ん坊の心温まる?エピソード。いわゆる「子連れ狼」ってヤツですね。しかし子供を連れてのチャンバラは、さすがに大変そうですね。でもジャックの赤ん坊に対する態度は、ジャックの人の良さが出て、微笑んでしまいますね。 劇中で、日本の昔話「桃太郎」が語られるシーンがあります。アメリカのアニメで、こういうのはちょっと珍しいんでは無いでしょうか?良く調べたと思いますが、やはり微妙に違っている所があって興味深い。例えば桃太郎が刀では無くて斧を持っているとか、また鎧を着ていないとか、それから鬼のパンツが虎皮では無い、などなど。こういうのは解っているつもりでも、やはり微妙な文化の違いで、どうしても見落としてしまうんでしょうね。 …上にも書きましたが、「サムライジャック」はこれで最終回。しかしジャックの旅はまだまだ続くのです…。 |