サムライジャック全話ガイド7



第25話 「エピソード25」
(2003,1,1初放送)

(あらすじ)
「かつて我々一族を救ってくれた英雄がいた…。そう彼の名は…サムライジャック…。」

ジャックは険しい山の中にいた。断崖絶壁を通り抜けるとそこでは、狂牛ロボットと多くの戦士達が闘いを繰り広げていた。

見るに見かねてその戦士の手助けをするジャック。それが縁でジャックは彼等の王に会う事に。

王が言うには、この国がこうなってしまったのは、家畜ロボットが暴走したため。大量の狂牛ロボットを使い、近隣の国を全て滅ぼしてしまったのだ。この国だけは唯一険しい山に囲まれ、入り口も一つしか存在しないため、今もって無事なのだと…。

ジャックは己の入ってきた道の事を教え、その道を通り敵の本拠地に乗り込む作戦をたてる。

果たして彼等の作戦は成功するのであろうか…?


(解説)
今回は、敵が牛の頭を持つ怪物「ミノタウロス」をモチーフとしている事や、戦士達の鎧のデザインなどから判断するに、ギリシャ、あるいはローマなどの地中海近辺を舞台としていると考えられるでしょう。

ところで今回は映像のほとんどが上下がカットされている「シネマサイズ」となっており、そのせいでしょうか映画を見ているような気にさせられます。

今回もジャックは己を犠牲にして彼等に勝利をもたらすわけです。このジャックの活躍はこの国で語り継がれる事でしょう…。


第26話 「エピソード26」
(2003,1,1初放送)

(あらすじ)
ジャックが川で休んでいると、暴走バイク軍団が襲撃!ジャックの下駄を破壊していってしまった。

ジャックはそのバイクロボ達を撃退しようとするのだけれど、下駄を履いていないためどうにも実力を発揮できない。

靴屋のおじさんのおかげで、新しい靴を色々と試したものの、やっぱり調子が出ない始末。どうするジャック??


(解説)
前回がシリアスだったのに、今回はギャグ。ここの所、ギャグが多いなあ(笑)。

しかもジャックの編笠が実は自作!という事も判明したり。さては着物も自作なのか?まさか編笠を売った金で暮らしているのか(笑)?

まあそういうわけで、今回の見所は下駄を履かないジャックのズッコケぶりと、いい靴が見つからないジャックの奮闘ぶりでしょうか(笑)?後半はほとんど「ワイリーコヨーテとロードランナー」となっています(笑)。

ところでスニーカーを履いたジャックの走りの早い事!もしかして普段のジャックは下駄を履く事で、パワーをセーブしていたんでしょうか?ジャック養成下駄(笑)??


第27話 「エピソード27」
(2005,4,5初放送)

(あらすじ)
とある街。一人の黒装束の魔術師が歩いていた。彼はどうやら街の住人には嫌われているようであり、住人は皆彼を避けていた。と、ふとした事からジャックが彼にぶつかってしまった。するとその魔術師は突然怒り出し、ジャックは呪いをかけられチキン(ニワトリ)になってしまった!

元に戻してもらうべく、魔術師を追いかけるジャック。だが奮闘むなしく一人の男に捕まってしまった。ジャックは男に連れられて闘技場へ。そこでロボット達と闘う事になってしまった!
(解説)
というわけで、ファンには待望のジャック新作です。前に新作が来たのが2003年の正月ですので、実に2年以上のブランクが空いた事になります。…って復活いきなりこんなエピソードかよっ!って話になるわけですが。

さて今回ジャックは「チキン」にされます。でも何故「チキン」?実は英語で「チキン」というのには、「弱虫」とか「臆病者」という意味があります。良く映画などで「このチキン野郎!」とかいうセリフを言っているのを、聞いた方もいるかと思います。またどちらが臆病者かを競うレースが「チキンレース」だったりするわけです。
つまり今回の話は、「ジャックという強くて勇敢な人が、魔法でチキン、すなわち臆病な弱虫に変えられてしまった」という事なわけです。だがしかしジャックはチキンになっても強かった、といういわばギャグなのですね。

という事で、今回の見所はやはり闘技場のシーンでしょうね。例えジャックはニワトリになっても、そのアクションの冴えは変わりません。むしろ普段とちょっと違ったアクションが楽しめるかと思います。


第28話 「エピソード28」
(2005,4,12初放送)

(あらすじ)
森の中にある、とある村。ジャックはそこの旅館に一夜の宿を求める。だがどういうわけか宿屋の主人は、ただ声をあげて泣くばかり。ジャックが理由を尋ねると、ただ一言「音楽です」と言うのであった。

突然村を怪しい集団が襲い、破壊の限りを尽くす。ジャックは勇敢にも立ち向かおうとするのだったが、その集団はなんと村の子供達だったのだ。

それはアクの仕業であった。アクの音楽が子供達を操り、破壊活動をさせているのだった。それを知ったジャックは子供達を解放するため、森の奥へと足を踏み入れる…。
(解説)
「サムライジャック」という作品の大きな特徴の一つとして、セリフがあまり無いという事が挙げられます。そしてセリフの代わりに第6話や第7話のように、BGMにシンクロさせた映像で状況を表現する事がしばしばあります。そして今回もそのBGMとのシンクロを最大限に活かした話であります。

全編に流れるテクノミュージックにシンクロさせてのジャックのチャンバラアクションは、正に見事としか言いようがありません。

ジャックの服装がいつもの着物とは一味違っているのも見所だと言えるでしょうね。