ビリー&マンディ全話ガイド2



第5話 「変身 パート1」
(原題:Devolver(1))

(初放送 2003.8.3)

(あらすじ)
今日も今日とてヘクターにこき使われるスカール将軍。いい加減腹に据えかねているのだが、そこは顔に出さずに命令に従うのであった。

ところが間違って入ったガストリー少佐の実験室で、スカール将軍が誤って光線を浴びてしまった!その光線は浴びると「退化」をしてしまうという物で、将軍も早速退化を始めてゴリラになってしまう。

果たして将軍は元に戻る事が出来るのだろうか・・・?


(解説)
今回も「イビル編」が二本、「グリム編」が一本というカップリングです。しかもこのパターンの場合だと、「イビル編」は続き物になっているので、なおさら注意が必要ですね。

そんなわけで、今回はスカール将軍の受難の話であります。見所はなんといっても、ゴリラになってしまう将軍でありましょうか?・・・というわけで続きます(笑)。

「地獄クッキーの味」
(原題:Recipie for disaster)

(あらすじ)
ビリーとマンディ達は、パーソンスカウトとしてクッキーの訪問販売をやっていた。しかしビリーがクッキーを全部食べてしまった!これではクッキーを売る事が出来ない・・・。

そこでグリムがカリー大おばさんから教わったクッキーを作る。ところがこれがとても美味しい!かくしてグリムのクッキーは大評判となり、表彰を受ける事に。

ところがグリムのクッキーには秘密があるのだった・・・。


(解説)
カートゥーンを見ていると良くあるネタの一つに、この「ガール(ボーイ)スカウトがクッキーを売りに来る」って話があります。これなんかも、日本ではなかなかお目にかからない光景なんですが、あちらの方でも一般的なのでしょうか?どうなんでしょ?

そんなわけで、最初の見所はマンディ達のクッキー販売でしょうか?実にマンディらしい売り方ですよね(笑)。

そして今回のキモである、カリー大おばさんの最高に美味しいクッキー!確かに美味しければいいのかも知れないけど・・・つくづくブラックなオチですな(笑)。

「変身 パート2」
(原題:Devolver(2))

(あらすじ)
逃げだしたスカールをやっとの事で捕まえるガストリー少佐。このまま退化が進めば、スカール将軍はアメーバになってしまうだろう!そうなる前になんとか退化を止めないといけないのだが、なかなか成功しない。

挙句の果てに、エビに退化した将軍をボスコフが食べてしまった・・・!!


(解説)
てなわけで続きであります。今回の見どころはやはり変身していくスカール将軍でしょうか?しかも「イタチ」に退化した時の絵が、「アイ アム ウィーゼル」のウィーゼルになっているのがまたポイント高い。

しかしいかにエビになっていたとは言え、ボスコフは将軍を食べますかね(笑)?いやもうその辺り最高にブラックで面白いんですけどもね。こういった所がカートゥーンの魅力といってもいいでしょう。


第6話 「ボスはいずこ? パート1」
(原題:Tiptoe Through the Tulips (1))

(初放送 2003.8.3)

(あらすじ)
今日はいよいよ決戦の日!世界征服の侵攻を始める大事な日!スカール将軍、ガストリー少佐、そして兵隊達もこぞって準備をし朝礼に並ぶ。

ところがいつまで経っても肝心のヘクターが出てこない。一体どうした事だろうか・・・?

その頃、肝心のヘクターであったがボスコフが冬眠に入ってしまったため、起きる事が出来なかったのである・・・。


(解説)
今回も「イビル編」が二本です。

今回ボスコフにとっての意外な「弱点」が明らかに。それはクマなので「冬眠」してしまう事。これにはさすがのヘクターもどうしようもありませんな(笑)。

見所はやはり、ヘクターの登場をずっと待ち続ける兵士達でしょうか?よく小学校の時とかの朝礼で、気分が悪くなって倒れてしまう子とかいましたけど、なんだかそれを思い出してしまいました。つー事は、この軍団は小学校並みか?

後は各人の朝の起床シーンが見られるのが興味深いですね。特にガストリー少佐は、自分一人だけ、随分といい設備を使っているのが解ります。まあもっとも、この軍団の中で女性は彼女一人だけだそうですから、仕方ないのかも知れませんけどもね。

「三つのお願い」
(原題:Dumb Wish)

(あらすじ)
掃除中にビリーが見つけた魔法のランプ。それはグリムの家族の呪いがかけられているランプだった。

ランプをこすると、中からグリムのママが登場!グリムのママは三人にそれぞれ一つずつ、合計して三つのお願いを叶えてやろうと言うのだった。

だがしかしグリムもビリーもくだらないお願いをしてしまい、残るはマンディの番。グリムとビリーはお願いを譲ってもらおうと必死になるのだったが・・・。


(解説)
グリムのママの登場であります。一万年間の間、ランプの中にいただけあって、かなり強烈な性格のようですね(笑)。

今回の見所はやはり「お願い」を巡る駆け引きでしょうか?果たして誰がマンディを喜ばせる事が出来るのでしょうか・・・?

しかしこのラストは「ドラえもん」の「どくさいスイッチ」を思いだしてしまうんですが、あちらとはオチの方向性がまるっきり逆方向になっているのが、またカートゥーンらしくっていいですよね。というか、マンディはつくづくタフです。

「ボスはいずこ? パート2」
(原題:Tiptoe Through the Tulips (2))

(あらすじ)
スカール達は相変わらずヘクターを待ち続けていた。しかしこの暑い中では、そろそろ限界が近づいているようだった。

一方のヘクターは自力でボスコフの頭部から脱出。脳味噌のみで兵士達の所へと向かっているのだった。だがしかし道は果てしなく遠いのであった・・・。


(解説)
そういうわけで続きであります。しかしヘクターは脳味噌だけなのに、良くあれだけ動けますね(笑)。もしかしてガストリー少佐に多少なりとも改造を施されているのでしょうか?そんなヘクターなのですが、さすがにこのラストでは同情を禁じえません。というか、あれだけ踏まれれば、いくらなんでも無事では済まないと思うんですが・・・(笑)?しかしつくづくブラックなカートゥーンだな・・・。

個人的に見所は、スカール将軍が兵士達に命令を下すシーン。普段からこういうシチュエーションには憧れているはずなんだけど、いざとなると思い通りにいかない。そんなスカール将軍の小物さが出ているシーンでありますね(笑)。


第7話 「ママの逆襲」
(原題:Grim Vs. Mom)

(初放送 2003.8.8)

(あらすじ)
ビリーのママが元気になって帰ってきた!だがしかし今ではグリムはすっかり家族の一員。ママにもグリムを紹介するのだったが、やはりママはグリムに対し敵対心を持っている様子。

そしてとうとうママとグリムの戦いが始まった・・・!


(解説)
第一話にてグリムの姿を見て、すっかり精神の安定を崩したママですが、ここに見事復帰いたしました!だがしかしすでにグリムは家族として認められている。そんなママとグリムのやり取りが今回の見ものでしょうね。

そしてキッチンでのバトル!果たして勝敗はどちらの手に・・・?

「コンカルネの顔」
(原題:Bring me the face of Hector Con Carne)

(あらすじ)
コンカルネの顔が北極にある事が判明!早速ジェット機の準備をし、顔を探しに行くコンカルネ達。そう、七年前のあの事件が無ければ、顔なんか失わなくって済んだのだ・・・。
(解説)
今回は「イビル編」では結構重要な話。ヘクターの過去、コッドコマンドーとの因縁、体を失った事件、そしてガストリーとの出会いなどなどが描かれます。通常こうしたカートゥーンとかでは「過去の因縁」なんて設定は「後付け」が多く、えてして矛盾していたり、本編で語られるといった事はあまりありません。でもその辺りを描いてしまうあたりが、この作品の従来とのカートゥーンとは違った部分なのでしょうね。

特に見所は過去のヘクターでしょうか?意外とたくましい体つきだったのがわかります。この分では顔も相当のハンサムだったのでは?なにしろガストリーが一目惚れをしていますからね。

「僕を食べないで!」
(原題:Tastes like Chicken)
 
(あらすじ)
ママとパパがどこにもいない。家を探しまくるビリー。やっとの事でグリムには会えたのだが、やはりパパママ、そして友達はどこにもいない。

そこへマンディがやって来る。そしてビリーを食事に招待すると、大きなゲップをして去っていくのであった。

これを見たビリーは、マンディが皆を食べてしまったのでは?と思い込む。果たして消えた人々は本当にマンディに食べられてしまったのだろうか・・・?


(解説)
・・・まあ途中でオチがわかるんだけど、それでも面白いのはカートゥーンならでは。しかし「マンディに食べられてしまった」という辺り、実にブラックですな。おそらく地上波では放送できない話でしょう(笑)。

そんなわけでビリーの思い込みっぷりを存分に楽しみましょう。それにしてもアーウィンはどこに・・・(笑)??

(2004.10.16追記)
ところで今回の英語原題は「Tastes like Chicken」 は直訳すると「鶏肉の味」という事になります。どうやらアメリカではゲテモノなどを食べた時にこのように表現する事が多いらしいんですね。参考こちら。なのでそれを受けてのタイトルだという事らしいです。


第8話 「グリムはグレゴリー?」
(原題:Grim or Greg)
(初放送 2003.8.15)

(あらすじ)
今日は楽しいハロウィン。ビリーとマンディはグリムを従え、お菓子をもらいに行く。

ところがそこでグリムが死神の仮装をした少年グレゴリーと間違われてしまい、彼の家に連れていかれてしまう。

グレゴリーのママは、グリムに愛情たっぷりに接する。その愛情に触れたグリムは・・・?


(解説)
カートゥーンを見ている限り、必ず一度は遭遇する「ハロウィン」ネタ。最近は日本でもデパートなどが売り上げアップに利用しているようですが、それでもまだまだ身近な存在とは言えません。そもそも「ハロウィン」って何?と思われる方、こちらを参照してください。

かくして今回の見所は、人の世の愛に触れてしまったグリムでしょうか?いつもはビリーとマンディに脅かされるわ、おちょくられるわ、もてあそばれるわとロクな待遇を受けていないグリムだけあって、やはりこれは彼の心に響く物があったのでしょう。

ただそうすんなりと終わらないのが、カートゥーンなのですが・・・(笑)。

「宿敵!エストロイ」
(原題:Search & Estroy)

(あらすじ)
ヘクターの基地の隣にあるスカルアイランド。そこにはヘクターの宿敵エストロイが住んでいた。そのエストロイがヘクター達をディナーに招待した。

ヘクターはすんなり招待されるフリをし、スカールに命じてエストロイの計画を盗み出そうと企んでいた。一方のエストロイも何やら企んでいる様子。どうやらエストロイのお目当てはガストリーの様である・・・。


(解説)
ヘクターの宿敵、エストロイの登場であります。彼は顔面が鉄で覆われていて、やはりヘクター同様の何かしらの過去があるのでは?と思わせられます。しかもヘクターとは犬猿の仲のようですから、再登場もきっとあるでしょう。

今回の見所は、もちろんエストロイとヘクターの関係でもあるのですが、スカール将軍のやられっぷりでは無いでしょうか?串刺し、つぶされ、輪切り・・・もう良く生きてますな(笑)。

それからラストの「ポケデジ戦車」なんですが、その名前といいデザインといい、どうも「何か」の影響を受けているとしか思えません(笑)。

(2003.8.30追記)
スカポン太さんからの情報によると、今回登場したエストロイは、アメコミ「G.Iジョー」に出てくる鉄仮面の武器商人デストロだそうです。このデストロはコブラコマンダー(悪のボス)と女コマンドー・バロネスをとりあってたりして、まさにこの話のまんまだそうで(笑)。

「友達になって!」
(原題:Something Stupid This Way Comes)
 
(あらすじ)
ある日、突然地面から遊園地が出現した!それはかつてビリーとマンディを攫ったナーゴルの仕業であった。

ナーゴルはどうしても友達が欲しく、このような真似をしたのだ。それを聞いて同情するビリー。ビリーはナーゴルに「友達の作り方」を伝授するのであったが・・・。


(解説)
ナーゴル再登場であります。まあ地底にずっと一人で住んでいる彼の「友達が欲しい」という気持ちは分からないでもありませんが・・・。

今回の見所は、やはりビリー語る「友達を作る五つの方法」でしょうね。言っている事は正しいのですが・・・ただ実行の仕方が間違っていると言わざるを得ません。

ところでこの「友達を作る五つの方法」、英語テロップが出るので分かるんですが、本来は「友達を作る五つの"C"」と云った感じですね。なので「CLEANINESS(清潔さ)」「CONSIDERATION(思いやり)」「COMPLIMENTS(褒め言葉)」「CONVERSATION(会話をする)」「SHARING(共有する)」となっていて、最後だけ頭が「S」じゃん!ってギャグなんですね(笑)。

個人的には「CONVERSATION(会話をする)」での会話がいいですね。あの話題は嫌だって(笑)。

そしてこのオチ、落ちてないというか、落ちているというのか・・・?