ビリー&マンディ全話ガイド4



第13話 「脳ミソ大好きエイリアン」
(原題:Little Rock of Horrors)

(初放送 2003.8.29)

(あらすじ)
誰も遊んでくれないので、つまらないビリー。と、そこへ宇宙からエイリアンがやって来た!!

このエイリアン、人間の脳ミソを食べるためにやって来たのだ。そこでビリーを利用して、人間達を集め始めるのだった・・・!


(解説)
そう言えば、「ピンキー&ブレイン」でも脳ミソを食べるエイリアンが出てきたような・・・?まあそれはそれとして、今回特筆すべきは、なんと言っても全編がミュージカル仕立てになっている、という事でしょうか?よりにもよって、こんな話をミュージカルにするか普通?という気がするんですが、それをやってしまうスタッフのセンスには、つくづく脱帽してしまいます。とにかく今回は全編見所!と言ってしまってもいいでしょう!

そしてそんなエイリアンとマンディの対決!果たして勝利はどちらに・・・?・・・って、つくづく最強ですな、マンディは(笑)。

さて今回、英語タイトルを見ると解るんですが、実は今回は「リトルショップ・オブ・ホラーズ」が元ネタのようです。ああ、つくづくB級だなあ・・・(笑)。

「パイの歌」
(原題:The Pie Who Loved Me)

(あらすじ)
ヘクターの今日の計画は、美味しいパイを使った物。パイのおかげで軍隊もやる気を失ってしまい、もうすぐ世界征服が実現するのだ!
(解説)
そんな脳ミソエイリアンに感化されたわけでは無いのでしょうか、今回のコンカルネもミュージカル。しかもお題は「パイ」と来たもんだ。理屈抜きで楽しみましょう。しかもコッドコマンドーが登場したりと、意外と豪華なキャスティングとなっていますしね。

今回ふと気付いたんですけど、スカール役の「堀本等」さんって、声が「故・山田康雄」さんに似ていませんかね?いやなんかそう聞こえたんですが・・・?

「ピザの悪夢」
(原題:Dream A Little Dream)
 
(あらすじ)
冷蔵庫の中に入っていた腐ったピザ。それを食べてしまった、グリム、ビリー、マンディの三人。いつしか三人は夢の中へ・・・。それもただの夢では無く、悪夢の中へ・・・。
(解説)
前の二つがミュージカルアニメだったのに対し、今回は歌は無い純粋な音楽アニメとなっています。それはどこかディズニーの傑作「ファンタジア」を彷彿とさせます。特にマンディの見る夢はその中の「禿山の一夜」をイメージさせますね。音楽もそれっぽいし・・・。

そんなわけでして、今回は三つとも理屈抜きで楽しめる話ばかりでしょう。いやでもこうした音楽アニメがアニメの本道だと自分は思うのですが・・・。


第14話 「ホッキーモンスター」
(原題:It's Hokey Mon!)

(初放送 2003.9.5)

(あらすじ)
「ホッキーモンスター」、それはビリー達の間で大流行のカードゲームだった。ある日グリムがその「ホッキーモンスター」を本物の、動くモンスターにしてしまい、ビリーは大喜び。

「他人に見せるんじゃない」という戒めを破ってしまい、子供達が自分のモンスターを動かしてもらいに、グリムの所へ殺到する!

ところが当然の事なのだが、そのモンスターのせいで街は大騒動になってしまった・・・。


(解説)
「ホッキーモンスター」って何(笑)?ねえ、何なのってばあ(爆笑)??・・・まあ、これは今更説明の必要も無いですね。例の日本生まれの「ポケ〜としているモンスター」達のパチモンですな(笑)。

そういうわけで、今回の見所はやはり大量に出てくるホッキーモンスター達でしょうか?そのつぶらな瞳がなんとも言えません。

「ボスコフ奪還作戦」
(原題:Boskov's Day Out)

(あらすじ)
ボスコフと分離し、くつろぐヘクター。たまにはボスコフにも散歩の一つでもしてやらないと可哀想だ。そこでガストリーがボスコフを連れて散歩に行く事に。

ところがそれを見ていたスカールがまた良からぬ事を企む。もしもボスコフがいなくなれば、ヘクターは何も出来なくなるだろうと・・・。そこでスカールは、ボスコフがかつて所属していたサーカス団の団長、ブラッドを呼び寄せ、ボスコフを捕まえようと計画。

そうとは知らないボスコフはすっかり散歩を楽しんでいるのだが・・・。


(解説)
珍しくボスコフが主役の話。ボスコフってサーカスのクマだったんですね。道理で一輪車が上手いと思った。

そんなわけで今回の見所は、まさにタイトル通りの「ボスコフ奪還作戦」でしょうか?いかにもな、カートゥーンのお約束が満載ですので、じっくりと楽しみましょう。

「オオカミ男アーウィン」
(原題:Tween Wolf)
 
(あらすじ)
グリムの捨てた魔法の帽子。その中からオオカミ男が出てきて、アーウィンをオオカミ男にしてしまった!

ところがグリムはオオカミに変身したアーウィンを、それとは気付かずに自分のペットにしてしまう。さらにドッグショーにも出場しようというから大変だ!


(解説)
オカルト&ホラーなネタが満載のビリー&マンディ。今回は「オオカミ男」ネタでがんす。さてここで一つ注意しておきたい事があります。通常日本で知られている「オオカミ男」の特質として、「満月を見ると変身する」というのがあります。もちろんそれはそうなのですけど、実はそれに加えて「オオカミ男は伝染する」という特質もあります。こちらは意外と知られていないのですが、「オオカミ男」に噛まれると、噛まれた人間も「オオカミ男」になってしまうわけですね。なので今回のアーウィンも「オオカミ男」になってしまったというわけです。

まあそんな薀蓄はさておいて、今回の見所はやはり「ドッグショー」でしょう。オオカミアーウィンを連れたビリーは果たして優勝出来るのでしょうか?そして「自分が優勝するために」、それを阻止せんとするマンディ。さすがですな・・・(笑)。

・・・ところで今回の第14話から、海外での放送順と日本での放送順がかなり違ってきています。例えば今回の三つのエピソードは、実はもともと同じ話には入っていないで、それぞれ異なる別の話に入っていました。これはどういう事なのでしょう?

今までの13話までは、一つの話に「グリム編」のエピソードと「イビル編」のエピソードがそれぞれカップリングされていました。例えば「グリム編」のエピソード二つに「イビル編」一つ、のようにです。ただ海外では14話以降そのルールが崩れてきているのです。具体的には「グリム編」のエピソードを三つやったら、その翌週には「イビル編」のエピソードを三つ放送・・・のようになっています。

なので、ここから後は自分の推測で断定は出来ないのですが、日本での放送に際し混乱させてはいけないという配慮でも働いたのでしょう、従来のように一つの話に「イビル編」と「グリム編」のエピソードがそれぞれ入るように組みなおされたのではないか?と思います。


第15話 「グリムの恋人」
(原題:Grim in Love)

(初放送 2003.9.5)

(あらすじ)
海にやってきたビリーとマンディ、そしてグリム。と、グリムが一人の女性に一目ぼれをしてしまった!

彼女の名前は「マライヤ」。そのどことなく陰気で、ミステリアスな魅力にグリムはすかっり参ってしまう。一方のマライヤもグリムを気に入った様子。そして二人はデートを重ね、親密な仲になっていくのだった。

だがしかしグリムには心配の種が一つ。それは自分が人間では無いという事を、彼女に明かしていないという事だったのだ・・・!


(解説)
というわけで「恋愛三部作」の最初であります。

今回はグリムの恋。まあ相手が相手なので、グリムが好きになるのも分かるんですが・・・。でもそういえば、グリムってエリスも好きだったような気がするし、テレビ番組のおねーさんにも憧れていたような・・・?意外と気が多いようですな(笑)。まあそんなグリムの、ある意味「悲恋」を楽しみましょう。

ところで、今回出てきた「マライヤ」なんですけど、最初見た時には「サムライジャック」に出てきた「イクラ」かと思いましたよ、いや本当に(笑)。

(2003.9.7追記)
今回登場した「マライヤ」ですが、Ricさんからの情報では、元ネタはこの人では無いか?との事です。確かにイメージ似ていますね。そう言えば「グリムはグレゴリー」の話で、やはりグリムが憧れるテレビの司会者の女性がいるのですが、そちらもこの人に似ているような気がしますね。

「スカールの恋人」
(原題:The Trouble With Skarrina)

(あらすじ)
ヘクターのライバル、鉄仮面のエストロイ。彼はヘクターのせいで、自慢の鉄仮面が錆びてしまった!怒ったエストロイはヘクターに復讐を企てる・・・。

その頃スカールはステキな彼女を探しに酒場へとやって来ていた。と、そこで出会った女性、スカーリーナに一目ぼれをしてしまう!

だがしかしそのスカーリーナこそが、エストロイの罠で、実はスカーリーナの体内には強力な爆弾が仕掛けられていたのだった・・・!


(解説)
というわけで「恋愛三部作」の二つ目・・・なんですが、実はこの話はもともとここにあった物ではありません。14話の解説でも書きましたが、内容が組み替えられてしまっているため、同じ「恋愛」をテーマとしたここに持ってきたのだと思われます。でもそのおかげで、逆に今回が「恋愛」をモチーフとした話ばかりになったので、良かったのでは?と思います。おそらくバレンタインデーには、この話が放送されるんだろうなあ・・・(笑)。

そういうわけで、見所はやはり必死になってスカーリーナをかばうスカール将軍でしょうか?「アバタもエクボ」では無いですけど、恋に夢中になってしまうと、相手の事が冷静に見えなくなってしまうようですね(笑)。しかもまた、必死になっている時のスカールの顔が・・・なんともいえません。

「ナーゴルの恋人」
(原題:Love is Evol Spelled Backwards)

(あらすじ)
今日はバレンタインデー。なのでビリーのパパとママは、ビリーを置いて旅行に行ってしまう。留守の間のベビーシッターはシスおばさんにお願いする事に。

ところがそこへナーゴル登場!寂しいシスおばさんを、自分の恋人にしようと企むのだった!もしもおばさんとナーゴルが結婚でもしたら、ビリーはナーゴルの甥っ子だ!これはなんとしてでも阻止しないと・・・!


(解説)
またもや登場のナーゴルであります。まあ寂しい者同士がくっつくので、それはそれでいいんじゃないか?とも思うのですが、やはりビリーにとっては大問題のようですな。

今回の見所は、やはりナーゴルとおばさんのデートを阻止せんとする作戦の数々でしょうか?特にレストランにて、嫌な顔をしながらも、しっかり変装しているマンディがなんとも言えませんね(笑)。


第16話 「帝王マンディ」
(原題:Mandy the Merciless)

(初放送 2003.9.12)

(あらすじ)
ある退屈な夏の日。グリムは暇つぶしに未来を見てみないか?とビリー達に誘いをかける。そしてビリー達は、グリムの水晶玉で自分たちの未来を覗き見るのだった・・・。

ここは未来の世界。いまこの世界は、イモ虫から不死のパワーを得たマンディが支配していたのだった・・・。そんなマンディに従い暮らす、ビリーとグリム。だがしかしマンディの支配に対抗すべく、反乱軍達が反乱を企てていたのだった・・・。


(解説)
マンディ最強伝説、とうとうマンディが世界を支配してしまいました(笑)。まあ、マンディならやりかねませんが・・・。

そんなわけで見所は、マンディ支配する未来世界でしょうか?グリムは完全な奴隷。そしてビリーはクローンとして何度も何度も生き返る・・・。そして反乱軍に所属する、どこかで見たような人たち。果たして地球の未来はどうなるのか?

ところで未来のグリムのコスチューム。胸に大きな「M」が書いてあるんですけど・・・このデザインはどこかで見たような気がするな〜?あ、わかった!「スーパースリー」の「マイト」だ!!

(2007.4.21追記)
今回のお話は、どうやら「デューン/砂の惑星」という小説の中の「砂漠の神皇帝」というシリーズのパロディのようです。今回のお話では「シナモン」がお話の鍵となっていましたが、元ネタの方では「スパイス」がやはり鍵となっているようです。

「ゴー!スポーク!」
(原題:GO SPORK!)

(あらすじ)
スーパーソニック電話勧誘マシンを使い、人々を催眠状態に陥れていくヘクター一味。このままでは世界が奴らの手に渡ってしまう!

そこで大統領はコッドコマンドーが所属する、「スポーク」に出動を要請!早速ヘクターの基地に乗り込むスポーク!

だがしかし肝心な所で、コッドコマンドーが操られてしまった!果たしてスポークに勝ち目はあるのか・・・?


(解説)
正義のチーム、「スポーク」の登場であります!・・・が、これの元ネタは何だろう(笑)?なんかこう、「G・Iジョー」のニオイがプンプンするのですが、いかがでしょう(笑)??

まあそれはともかく、今日の見所は彼らスポークの活躍でありますね。でも・・・メンバーの半分が人間じゃないしな・・・。

「二人は仲良し?」
(原題:The Really Odd Couple)
 
(あらすじ)
マンディの部屋で特製ニオイ袋をぶちまけるビリー。そのあまりの臭さに、マンディ一家はビリーの家へ避難してくる。

ビリーと同じ部屋を使う事になったマンディ。だがしかし部屋の使い方を巡って、二人はケンカを始めてしまうのであった・・・。


(解説)
普段は、マンディが一方的にビリーをコケにしているとは言え、ケンカはしなかった二人ですが、とうとうケンカをしてしまいます。まあもっとも悪いのはビリーなのですが・・・。そんな二人のケンカが今回の見所でしょうか?部屋に線をひいて「こっちには入っちゃダメ!」なんてのは、まあ誰でも覚えがあるもんだと思います。

そしてもう一つの見所が、とうとうブチキレるグリム。すっごい怖そうなんだけど、何とも感じない二人がなんとも言えません。もっとも、二人はそれぞれ違った受け取り方をしているのでしょうけど。

そしてこのオチ。いや、それはちょっと・・・犯罪だってば・・・(笑)。