ピンキー&ブレイン全話ガイド1



第1話 「名コンビ登場!」
(原題:Das Mouse)

(あらすじ)
ピンキーとブレインの最初の世界征服計画。それはペルーに棲むカエルの分泌液を利用して、人間達を催眠状態に陥れようという物。この分泌液をパンケーキに入れて、人間達に食べさせるのだ!そしてそれには更に深海に棲むホワイトクラブの肉が必要なので、二匹はホワイトクラブの棲みかである、タイタニック号へと向かう事に。

ウッズホール海洋科学研究所から潜水艦アルビン号を盗み出した二匹は早速深海へ。ところがそれがCIAに見つかってしまい、追っ手が!

追っ手の爆雷投下により、潜水艦は破壊されてしまったが、二匹は小型潜水艇にて脱出。とうとうタイタニック号へと到着。そしてタイタニックを浮上させた二匹はいよいよ世界征服計画を実行に移すのだった・・・!


(解説)
かくして「ピンキー&ブレイン」の第1話です。最初ピンキーがブレインに対し「さすがっすね〜」というセリフを言うあたり、まだまだ設定が固まっていなかったのが伺えて面白いですな。

今回の見所はやはり潜水艦の中での二人の珍道中でしょうか?ずっと右に進まなければならない潜水艦や、潜水艦の中で退屈するピンキーなどの描写はこの頃から変わらずですね。

途中、ブレインが追っ手の船に対し「ジャック・クストーだ」と言って誤魔化すシーンがあります。「ジャック・クストー」についてはこちらのページを参照していただければ解るように、海洋冒険家の方です。ちなみにクストーは1997年没。この話は1995年制作なので、誤魔化されても仕方ない(笑)??


(今日のお前も私と同じ考えか?)
カエルの分泌液が入ったパンケーキを食べた後の一言。
「同じだと思うよ。でもパンケーキだったら遠慮しとく。」
よっぽどまずかったのね・・・(笑)。
(明日は何があるんだっけ?)
「夜が明ければ明日は今日だ。世界征服を目指すんだ!」

第2話 「ネズミか人か?」
(原題:Of Mouse And Man)

(あらすじ)
ブレインの新しい計画はボイスメールを利用するもの。全世界の電話システムとボイスメールを混線させようというものだ。だがしかしこの計画には資金が161万4千ドルも必要なのだ!一体そんな費用をどこから捻出すればいい?

その時たまたま付けていたテレビからヒントを得たブレインは、大企業に就職しそこで仕事中に事故を起こして、その賠償金を受け取ろうと企むのだった。

さっそくロボットの体を使って自分が人間であると偽り、再々保険の会社に就職するブレイン。会社での生活を体験して、とうとう計画を実行!電子レンジとコーヒー用の粉ミルクを使って、事故を演出。そのせいで自分がネズミになってしまったと主張するのだった。

だがしかし会社が素直に賠償金を支払うはずもなく、とうとう裁判に持ち越される。果たしてブレインは裁判に勝利する事が出来るのだろうか・・・?


(解説)
例えば自分が太ったのはファーストフードが、その注意書きを書かなかったからだ!という理由で裁判が起きてしまったり、またレストランの床で滑って転んでしまった位で訴訟が起きてしまう、「裁判国家アメリカ」を皮肉った話ですね。もっとも厳密には「裁判」で解決するのが、法治国家としては正しい事なのですが・・・。

見所はロボットに乗ったブレインの会社生活。ただのギャグでは無く、実際にありそうな事ばかり描かれているあたりがさすがですね。そして会社から疲れて帰ってきてのピンキーとの会話。なんだか仲の冷えた夫婦を見ているようで笑えます(笑)。

ところで「再々保険」ってあんまり聞いた事が無かったんで、ちょっと調べてみました。こちらになるんですが、「馴染みが薄い」だけで、確かに存在するようですね。


(今日のお前も私と同じ考えか?)
裁判のCMを見たブレインが問いかけるのですが、ピンキーは・・・
「同じだと思うよ。でも今日は頭の中がぼやっとしちゃって・・・。」
そりゃそうだ。この直前に頭でクルミを割っているんだから(笑)。
(明日は何があるんだっけ?)
「夜が明ければ明日は今日だ。世界征服を目指すんだ!」

第3話 「東京危機一髪」
(原題:Tokyo Grows)

(あらすじ)
1956年の東京。今巷では怪獣ゴリジラの噂で持ちきりだった。しかし我らがブレインはそんな怪獣の存在を信じないばかりか、逆に利用しようとする。ラボの人間が開発した縮小機の回路を逆にし、ピンキーを巨大化させ大怪獣ピンクジラに仕立て上げる。

東京を破壊しまくるピンクジラ。更にブレインは自ら巨大化してピンクジラを倒し、人々の英雄になろうと企むのだったが、そこに本物のゴリジラが出現!

この三大怪獣の攻撃に、果たして東京はどうなってしまうのか・・・?


(解説)
・・・というわけで、カートゥーンではお約束のインチキ日本が登場する話(笑)。その日本描写のいい加減な事といったら・・・!普通のビル街に五重塔なんて立ってるわけないし、公園にいる人が靴を脱いでいたり・・・、もう滅茶苦茶ですな(笑)。

更に今回はかの有名な怪獣映画「ゴジラ」のパロディでもあります。やはり日本と言えば怪獣なんでしょう(そう言えば「デクスターズラボ」でも日本が舞台の時には、巨大怪獣が出てきたっけ・・・)。・・・とそこで終わってしまうのは普通のサイト。ところがこのマニアックな「カートゥーン横丁」では更なる追求を(笑)。

この話はゴジラはゴジラでも海外版の「怪獣王ゴジラ」のパロディでしょう。
ただの「ゴジラ」と「怪獣王ゴジラ」はどう違うのかと言いますと、「怪獣王ゴジラ」は「ゴジラ」を海外向けに再編集した物。その際にアメリカ人俳優のレイモンド・バーの出演シーンが加えられました。そう勘のいい方はお気づきだと思いますが、今回の本編で時々「ああ、なるほどな」と言っている人が出てくるシーンが何度かありますが、恐らくそれがこのレイモンド・バーのパロディなのでしょう。道理で登場の仕方がなんだか不自然なんですね(笑)。
更に日本版「ゴジラ」は公開が1954年。海外版の「怪獣王ゴジラ」は公開が1955年。そして今回の舞台となるのが1956年。つまり「怪獣王ゴジラ」の公開の翌年って設定なんですね(笑)。

さらに言えば冒頭のラボに出てくる二人の科学者、彼らもこの映画にバッチリ出演していたりして(笑)。ちょっと解りにくいかな?

さらに小ネタ。ビルの看板に「モゲラ」と書いてある物がありますが、この「モゲラ」と言うのも実は日本の怪獣の名前。このへんを参考にしちゃてください

まあそういうマニアックな知識が無くっても、巨大化したピンキーとブレインのやり取り、そしてゴリジラとのバトルが見所でしょう。


(今日のお前も私と同じ考えか?)
ゴリジラなんか信じないブレインに対して・・・
「同じだと思うよ。でもオイラはゴリジラが好きだな〜。」
なるほどね・・・。
(明日は何があるんだっけ?)
「夜が明ければ明日は今日だ。世界征服を目指すんだ!」
でも明日は三人になるみたいなんですけどね・・・(笑)。
「天才ピンキー」
(原題:That Smarts)

(あらすじ)
ブレインは今までどうして自分達の世界征服計画が成功しないのかを計算していた。そして計算の結果解った事。それはピンキーが足を引っ張っていたという事だった!その事を知り、悲しむピンキー。だからと言ってコンビを解消するわけにはいかない。そこでブレインはピンキーを天才にする事にした!

装置のおかげでピンキーは天才に。ブレインの世界征服計画を聞いても、今までと違い計画の「穴」を指摘するほどに賢くなったピンキー。これで世界が征服出来る!

だがしかしピンキーは賢くなりすぎ、ブレインの計画の欠点ばかりを指摘する。ついには計画が成功しない理由の計算もやり直してしまう。とうとう怒り出すブレイン。だがしかしピンキーのやり直した計算により、実は計画の足を引っ張っていたのは、ブレインだった事が判明するのだった・・・!


(解説)
なんと言うか、二人の「友情」が伝わってくる話です。特に自分を犠牲にしても、ピンキーと一緒にいようとしたブレインの決断にはジ〜ンと来ますね。もっともそれで終わらないのがカートゥーンなんですが。

というわけで、見所は天才になったピンキー。ただし口調はいつもの通り。ナーフ!

えっと、それから「ディーン・マーチン」と「ジェリー・ルイス」についてはこちらを参照してください。


(今日のお前も私と同じ考えか?)
すっかり頭の良くなったピンキーはただ一言・・・
「同じだと思うよ。」
これで十分!
(明日は何があるんだっけ?)
「それがさっぱりわからん。ナーフ。」
何故こうなったかは、本編を見てくださいね(笑)。
「脳みその歌」
(原題:Brainstem)

えっと今回の話(というか歌)なんですけど、私がどうこう解説するよりも、「あめり感」のこのページを参照してください

その方がずっといいと思いますんで(笑)。


第4話 「大統領候補 ジョン・ブレイン」
(原題:Meet John Brain)

(あらすじ)
今度の計画はブレインがアメリカ大統領に立候補する事!もしもアメリカ大統領になれれば、世界の支配者になったも同然だ!

かくしてブレインの選挙運動が始まった。運動は順調で、民衆の誤解もありブレインの人気は高まるばかり。そしていよいよブレインが皆の前で演説する時が来た・・・!


(解説)
今回はアメリカ大統領になる、というスケールのでっかい話。でもまあ実際の選挙運動なんてこんなもんだろうな〜(笑)。そんなブレインの選挙運動と民衆達の誤解っぷりが見所です。
(今日のお前も私と同じ考えか?)
いよいよ大統領になれるぞ!と息巻くブレインに対して・・・
「同じだと思うよ。サルの餌やりなら、今日アンタ。」
サルの餌やりって・・・ねえ(笑)?
(明日は何があるんだっけ?)
「・・・聞くな・・・!」
ブレインはかなりショックだったようですね。
「ブレインの恋」
(原題:The World Can Wait)

(あらすじ)
ブレインが恋をした!お相手は別のオリの中のビリーというメスネズミ。ブレインはビリーに自分の気持ちを伝えるのだったが、おバカさんのビリーはピンキーの方が気に入ってしまった!

失意のブレインはピンキーに協力してもらい、ビリーの気を惹く事に成功。ところがその時、ビリーが実験のために連れさらわれてしまった!


(解説)
ブレインも恋をするのですねえ、というエピソード。しかも世界征服を一旦中止してまでもですから、余程相手のビリーにお熱だったのでしょう。

でもラストでは一転、世界征服の方が大事になってしまうあたりがブレインらしいのですが・・・。でもこのシーンをちょっと考察してみますと、つまりブレインにとっては頭のいい存在とは、常にライバルでしか無い、という事。となると彼がピンキーを相棒にしているのは・・・ある意味自然な事なのでしょうか?


(今日のお前も私と同じ考えか?)
ビリーの気を惹くためにブレインは何やら企むのですが・・・
「同じだと思うよ。でもそれじゃ馬が可愛そうだよ。」
ちなみにピンキーの好きな子は馬だそうです(笑)。
(明日は何があるんだっけ?)
「早くせねば、彼女に先を越される。」
これこそがブレインの唯一にして絶対の存在意義なのでしょうね。
「スモーラライザー計画」
(原題:The Helpinki Formula)

(あらすじ)
ブレインはあらゆる物質を縮めてしまう薬、「スモーラライザー」を発明する。これを使って人間達を小さくしてしまい、その隙に世界を征服しようと言うのだ。

だがしかし問題はこれをどうやって人間達に使わせるか。その時、ピンキーが見ていたテレビ番組を見てブレインはひらめいた。そう、テレビショッピングで宣伝するのだと!

そして二匹はスモーラライザーを持って、テレビショッピングに出演するのだった。


(解説)
アメリカ人はテレビショッピングが好きですからな〜。まあもっともその背景には、土地が広くて買い物に行くのに、自動車とかを使わないといけないから、という事情があるのでしょうけども。まあなんにせよ、今回はそんなおバカなテレビショッピングを楽しむとしましょう。

ブレインに二回目のインタビューをする女性、なんとなく「マイケル・ジャクソン」に似てないっすかね?ん、だから鼻が人工の物なのかな・・・(笑)?

ところでテレビショッピングのシーンに、「アニマニアクス」のキャラクター(ヤッコ、ワッコ、ドット)が出ているの気づきました?この「ピンキー&ブレイン」は元々「アニマニアクス」の中の1コーナーだった物が、独立してシリーズになった物、という話は有名なのですが、その中でも今回のエピソード自体が実は、その「アニマニアクス」のコーナーだった頃の作品らしいのです。なので彼らのゲスト出演も当然の話?なのかな?


(今日のお前も私と同じ考えか?)
テレビショッピングの番組を見て閃いたブレイン。でもピンキーは・・・
「同じだと思うよ。でもオイラ、幼稚園の先生にはとても向いていないよ。」
どこから幼稚園の先生が出てきたんだ???
(明日は何があるんだっけ?)
「夜が明ければ明日は今日だ。世界征服を目指すんだよ!」