第6話 | 「雪と氷の世界」 (原題:Where Rodents Dare) (あらすじ) ブレインの新発明、それはどんな物体も凍らせてしまう「細胞凍結マシーン」だ。ブレインはこれを使い、世界征服をしようと企む。そのために、世界各国の首脳が集まり、平和会議を行うスイスへと向かった。 しかし肝心の会議会場のバウムクーヘン城になかなか侵入出来ない二匹。果たして二匹は城の中に侵入できるのだろうか・・・? (解説) 「ピンブレ」には珍しく、カートゥーンのお約束が連発する話であります。城への侵入、ドラムを叩くピンキー、二匹のトランシーバーでのやり取り・・・などなどです。 この会場にいる首脳陣が、どこかで見たような顔ばかりってのが面白いですね・・・って、なんだか違うのも混じっているような・・・? (今日のお前も私と同じ考えか?) 頂上がはるか上にあるのを見て、ブレインはピンキーに同意を求めるのですが・・・ 「同じだと思うよ。だけどこの時間にイレズミショップは開いてないんじゃないかな?」 なんでイレズミショップに行かないとあかんねん(笑)!! (明日は何があるんだっけ?) 「夜が明ければ明日は今日だ。世界征服を目指すんだよ!」 |
「タイムマシーン」 (原題:When Mice Ruled The Earth) (あらすじ) ピンキーとブレインの二匹は、作家のH・G・ウェルズが作ったタイムマシーンを手に入れる。これを使って、遥か昔の原始時代に行き、人類よりも先にネズミに知恵を授け、ネズミが支配する世界を作り出そうというのだ。そうすれば、自分達が世界を支配できる! 二人は早速タイムマシンで原始時代に行くのだが、計画は失敗ばかり。やっとの思いで現代に帰ってくるのだが、しかしそこはネズミの支配する世界になっていた・・・! (解説) 歴史を変えてしまって、果たしてピンキーとブレインの二匹は無事に済むのだろうか?というタイムパラドックスの問題があるわけですが、まあそこはカートゥーンなのだからして、そういった事を気にせずに、楽しむのが一番でしょうね、この場合。そんなわけで、原始ネズミ達になんとか文明を教えようとする、二匹の活躍が見所です。 (タイムパラドックス・・・例えば、自分がタイムマシンに乗って、自分の祖父の子供の時代へ行き、子供の祖父を殺してしまった場合、自分の父も生まれないわけだから、自分も生まれてこなくなってしまう。というような、時間移動に伴い発生する可能性のある「矛盾」の事) ところで今回出てくる「H・G・ウェルズ」という人物ですが、こちらを参照していただければ解るように、SF小説家です。とにかくその作品には有名かつ傑作が多く、色々な所でネタに使われます。なので機会があれば、どれでも読んでおく事をオススメしますよ。そしてもちろん今回の話は、彼の代表作のひとつ「タイム・マシン」のパロディですね。 (今日のお前も私と同じ考えか?) 現代へ帰ってきて、家具が自分達を同じ大きさになっている事に気づくに引き。これはもしや・・・?ブレインはピンキーに同意を求めるのですが・・・ 「同じだと思うよ。でもQはRの前にあるんじゃないかな?」 そんな事、ピンキーに言われなくてもわかってるわい! (明日は何があるんだっけ?) 明日は・・・あれ、今日は無かったぞ?珍しいな〜。 |
第7話 | 「ブレイン皇帝」 (原題:Napoleon Brainaparte) (あらすじ) 時に1805年。ここパリではナポレオン皇帝がオーストリア遠征からの凱旋してくるというので、盛り上がっていた。しかしそんな事は関係なく、世界征服計画を企む者がいた。そうピンキーとブレインである。 二匹はクレープシュゼットにナツメグを使う事により爆発を引き起こし、その隙に世界征服をしようと企む。そのために、まずはその作り方を料理教室で生徒達に教える事に。しかしふとしたミスから教室は大爆発を起こしてしまう。 失意にくれる二匹に更に悪い事が。ナポレオン凱旋のための治安維持のためにという名目で、見るからに怪しい二匹は警察に捕まってしまうのだった!馬車で宮殿に連行されてしまう二匹。しかしふとした事から、ブレインはナポレオンと間違われてしまう! フランス皇帝となったブレインは贅沢を極め、これを足がかりに世界征服に乗り出そうと企む。だがしかし凱旋の晩餐会の時に、皇帝に反感を持つ者のしわざにより、二匹に暗殺の手が向けられてしまったのだ・・・! (解説) 今回の舞台はナポレオンが支配していた当時のフランス。なんでナポレオンについて知っていた方がいいでしょうね。とりあえず、この辺りを参考にしてください。ちなみに本物のナポレオンが叫ぶ「ジョセフィーヌ!」とは彼の妻の名前ですので。 まあそういうわけでして、こうした実在の人物や歴史が平気でネタになってしまうのが、「ピンブレ」の魅力の一つ。見る側にも高い知識が要求され・・・ないのがいい所。わからなくたって、十分笑えますからね。 物語の前半で、ナポレオン凱旋に対し、反逆者や革命家を取り締まっていた連中が、ラストでブレインに対し反逆の狼煙をあげる、ってのが結構ポイント高いですね。まさに「盛者必衰の理を現す」ですな(笑)。 ところで今回の重要なキーポイントとなる「ナツメグ」ですが、別に爆発をするような危険な物じゃあないみたいなんですが・・・(「焼き菓子にも使う」って書いてあるしねえ?)。まあ強いて言えば「刺激物」ではあるみたいですね。 個人的にヒットだったのが、ブレインの「うまいモンが食いたきゃ、イギリスへ行けってのか!」のセリフ。いやイギリスは「料理がマズイ」事で有名なんですよね〜(笑)。 (今日のお前も私と同じ考えか?) 自分がナポレオンと間違われている事に気づくブレイン。ピンキーに同意を求めるのですが・・・ 「同じだと思うよ。送るなら、まずロンドン橋をバラバラにしなきゃ。」 このセリフは、一応直前のやり取りを受けているんですけどね(笑)。 (明日は何があるんだっけ?) 「夜が明ければ明日は今日だ。世界征服を目指すんだよ!」 |