X-MENエボリューション全話ガイド2



第5話 「危険なライバル」
(原題:Speed and Spyke)

(2002,12,17初放送)

(あらすじ)
ニューヨークのとある高校。ここでは今まさにバスケットボールの試合が最高潮の盛り上がりを見せていた。そしてピエトロのパスがエバンに渡り、エバンの逆転シュートが決まる!エバン達のチームは大勝利に終わった!

しかしピエトロはそれを面白く思っていなかった。元はと言えばパスを出したのは自分なのに、何故かエバンばかりがもてはやされる。ピエトロはエバンにその事を告げると更衣室から出て行ってしまった。そこへ入ってくるオロロ。そうエバンはオロロの甥っ子だったのだ。そしてオロロはエバンにも、ミュータント能力が出つつあるのを心配し、エグゼビア学園に入るよう話しに来たのだった。

オロロ、スコット、ジーンの説得にも関わらず、エグゼビア学園へ行く事を拒否するエバン。彼はそのまま家を出ると夜の学校へと向かったのだった。彼は最近頻繁に出没するロッカー荒しの犯人を捕まえようとしていた。しかし実はロッカー荒しの犯人はピエトロだった。彼もやはりミュータントで、その能力を使いロッカー荒しを行っていたのだった。そしてピエトロの策にはまったエバンは、ロッカー荒しの犯人と間違われ警察に捕まってしまうのだった。

エグゼビア学園へ来る事を条件に警察から出てくるエバン。学園での生活にも馴染んできたが、まだピエトロを捕まえようという気持ちはおさまっていなかった。ピエトロへの対抗心からか、特訓を繰り返すエバンであった。

そこへエバンが元いたチームとのバスケットの試合が行われるとの知らせが入る。これはピエトロを仲間にせんがために、ミスティークが仕込んだ作戦であった。再会するエバンとピエトロ。二人は決着をつけるべく夜のベイヴィルの街で闘いを始めるのだった。

クイックシルバー(ピエトロ)の超スピードに手も足も出ないスパイク(エバン)。しかしサイクロップス、ジーンとのチームプレイと、頭を使った作戦によりクイックシルバーの動きを封じる。スパイクは勝利したのだ!

ロッカー荒しの罪で警察に捕まるピエトロ。しかしそれを助けたのはマグニートーだった!マグニートーは、ここから出す代わりに自分の仲間になれとピエトロに交換条件をつきつける。そしてその条件を飲むピエトロ。ライバルの闘いはまだ始まったばかりなのだ…。


(解説)
スパイクとクイックシルバーの登場であります。

原作でのスパイクですが…どうも自分が調べた限りでは、いまいち活躍していないというか、すぐ死んでいるというか…あんまり目だったキャラクターでは無かったようです。という事は、この「エボリューション」への出演は大抜擢??そのためか、一部では「スパイクはエボリューションオリジナルキャラクター」という説が流れていますが、そんな事はありませんです。
(2004.8.25追記)
あれから色々と調べてみたのですが、やはりスパイクは「X-MENエボリューション」のオリジナルキャラクターでした。お詫びして訂正いたします。確かに「スパイク」というキャラクターが登場する「X-STATIX」というシリーズがあるのですが、そのシリーズが始まったのが実は「X-MEN エボリューション」の放送が始まった「後」だったのです。ですのでこれはもう自分の不勉強という事ですね。ご迷惑おかけしました。
ただスパイクには、「元になったであろうキャラ」がいます。それは「マロウ」というキャラクターで、やはり全身からトゲを出すミュータントです。ただこのキャラは女性ですので、厳密には「参考にした」程度なのかもしれませんね。

対するクイックシルバーは、原作でも「マグニートーの息子」という位置付けは同じ。最初こそマグニートーの味方についていたようですが、マグニートーとは決別し、ヒーロー集団「アベンジャーズ」へと入ります。果たしてこの「エボリューション」ではどうなるのでしょうか…?

てなわけで今回はスパイクとクイックシルバーが主人公ですね。最初こそ同じバスケットチームに所属しているいわば仲間なのですが、それが次第に敵として闘わなければいけない相手となってしまう。ある意味「X-MEN」のテーマを最も良く体現している二人でしょう。

クイックシルバーですが、キャラクターページにも書きましたし、調べればすぐわかる事なのですが、マグニートーの息子です。ただこの段階ではまだはっきりとは明かされてはいないのですが、それを踏まえておくと、警察でのクイックシルバーとマグニートーの会話が、かなり意味深いものだという事がわかると思います。


(今日のツッコミX)
中盤で、エグゼビア学園での朝食のシーンがあります。その際にカートがウルヴァリンから食事マナーについて注意されるのですが…自分の爪でソーセージを刺すような人に、マナーを注意されてもね〜(笑)!

第6話 「過去からの使者」
(原題:Middleverse)

(2002,12,19初放送)

(あらすじ)
カート、キティ達はダンカンのパーティーの事で盛り上がっていた。しかしスコットだけは面白くない様子。キティはもちろんまだ一年生だからパーティーには連れていけないし、カートの場合はホロウォッチが壊れてしまったら大変な事になってしまうからだ。そんなスコットの頑なな態度にカートが怒って、二人は喧嘩をしてしまう。

喧嘩のあげくに学校の地下室へとテレポートをするカート。ところが着地を失敗し、ホロウォッチが壊れてしまう。どうやらそこは誰かがラボ(実験室)として使用していたもののようだった。と突然ラボが大爆発を起こす!

かろうじて助かるカート。そこへローグもやってくる。ローグがその場の機械に興味を示すのだったが、危険性がわかっていカートはローグから機械を取り上げようとするのだったが、その時機械が動き始めてしまう。カートは不思議な光に包まれると、どこへともなく消えてしまったのだった!

カートがいなくなった事に気付くジーンとスコット。懸命にカートを探すのだが手がかりは全くなかった。その頃、あの機械を手に入れたトッドはいたずらを繰り返すのだった。

一方カートは異次元の世界に来ていた。そこにいた少年、フォージがあのラボの持ち主であり、そして機械を作った本人だと知る。彼もまた機械のせいでこの異次元の世界に来ていたのだった。

トッドの持っている機械が怪しいという事に気がついたスコット達。彼を追い詰めカートの居場所を問いただす。そこへローグがやってきて、真犯人は自分である事を告白する。

フォージの頭脳とカートのテレポートで、なんとか元の世界へと帰る機械を作り出す二人。だが元の世界へとテレポートできるのは、バッテリーの関係でほんの数秒。その間に誰かに機械をリセットするように伝えなければならない。一方スコット達は機械が原因である事を知るとその機械を壊そうとするのだったが、実は機械が壊れるとカート達は永遠に元の世界に戻れなくなるのだ!

必死でテレポートをし、その事をスコットに伝えるカート。スコットが機械をリセットすると元の世界へのゲートが開いた!だがしかしこれ以上のテレポートはバッテリーが続かない!そこへトード、アバランチ、ブロブもやってきて機械の争奪戦が始まる。

しかしカートの機転により、二人は無事に元の世界へと戻ってきた。機械も壊れ、全ては元どおり。スコットは喧嘩の事をカートに謝ると、全員でパーティーへと向かうのだった…。


(解説)
今回はカートの活躍編ですね。ファンの方にはたまらないでしょうな。まあカートはその容姿に似合わず明るく軽い性格をしているので、そこが魅力なのでしょう。でも女子更衣室をのぞこうとするのはどうかと思うぞ(笑)。

見所としては、やはりカートとスコットの喧嘩の行方でしょうか?喧嘩別れしたままカートがいなくなってしまい、それを心配するスコットのカートを心配する様子がなんとも言えません。…でもスコットって「生真面目」で「堅物」ですかねえ?原作とかだとそのイメージは強いんですけど、この「エボリューション」ではそんな気が全くしないんですが(笑)?むしろ結構お調子者のような…?まあ頑固だな〜とは思いますが…。

今回ミスティークは完全にギャグ役。せっかくの新車が可愛そうに…(笑)。

ところで今回登場するフォージ、実は原作版にもしっかりといたりして(笑)。もっとも原作の場合ではただ単純に頭がいいというか、機械に詳しいとかいう能力だったようで、それで右手をサイボーグ化していたようです。決して手が機械に変形するとかいった能力ではなかったようですね。

ついでにサイクロップス(スコット)とジーンの原作版についても解説しましょうか。

まずはスコットから。彼はまあ当然ながら原作でもX-MENのリーダーです。飛行機事故により両親と弟を失った彼ですが、どっこい弟は生きていて(「エボリューション」にも出てきますよ)、さらに両親まで生きていた(「エボリューション」には出るかな…?)というから驚きだぁ。…というのも、どうもアメコミのキャラクターって人気が出るのに比例して、悲劇的かつ複雑な人生を歩む宿命にあるようです。もちろん彼も例外ではなく、恋人同士であったジーンとはなかなか結婚できないわ、自分より年上の息子が登場するわで、もうわけわからん(笑)。
リーダーとしての責任感は原作の方があるらしく(笑)、エグゼビア教授がオンスロートという怪物になってしまった時も、真っ先に攻撃を仕掛けたのが彼だそうです。まさにリーダーの鏡!ですな。エボリューションのスコットも見習ってほしい…。

変わってジーンですが、こちらもやはりスコットと恋人同士というのは一緒です。ただ…これがまたややこしくて…、一時期「フェニックス」と名乗っていたのですが、これが実は別人で、その時本当のジーンはどこぞで眠っているらしいわ、さらにクローンがいて、そのクローンとスコットの間に子供がいるらしいわ…。でまあようやくスコットと結婚したと思ったら、突然未来世界に送られるわで…もうわけわからん(笑)!!人気キャラはつらいよ、って感じですなぁ。

そういえば、スコットとジーンは映画にも出ていたんだっけなあ。スコットはいまいち目立ちませんでしたが(笑)。というより、ウルヴァリンとジーンの仲を嫉妬する、というかなり損な役回りでした。しかも駅の構内でビームをぶちまけていたし。まあ続編での活躍に期待!ですかね・・・。

・・・と期待していたんですが、映画「2」でのスコットは悪役のストライカーに操られてしまい、ジーンと対決する事に!ああ、もう役に立たない奴だな〜(笑)!!

ジーン役の女優さんはかなりの美人でしたね(笑)。ただ顎の先が割れていたのが気になりました(どこ見てるんだ)。

そのジーンは映画「2」では能力が増大。しかもラストでは、皆を守るために、自らを犠牲にしてしまいます・・・。

スコットことサイクロップスはゲームにも登場。当然の事ながらビームを連発。時には画面一杯のビームをも披露(笑)。彼を相棒にするとゲージが早くたまるんだわあ(笑)。


(今日のツッコミX)
今回のラスト、皆でパーティーに行ってめでたしめでたし、なんですけど…カートは確かホロウォッチが壊れているのでは…?無事に入れたんでしょうかねえ…??

第7話 「真実」
(原題:Turn of the Rogue)

(2002,12,26初放送)

(あらすじ)
ある日のエグゼビア学園。スコット達はストームの救出訓練を行っていた。そしてストームを救出したと思ったその時!ストームだと思っていたのがローグだったとわかり、驚いたスコットは訓練を中止するのだった。

スコットはターゲットにローグが選ばれていたのが気に入らなかった。今は敵同士とは言え、仲間になろうと説得を続けている相手を敵にするというのが納得出来ないのであった。

そんな中、スコットとジーンは野外学習の準備をしていた。それを遠くから眺めるローグ。そこへミスティークがやってきて、ローグに対しX-MENは敵である事を執拗に訴える。そしてミスティークの策略でジーンが野外学習に参加できなくなり、その代わりにローグが参加する事となった。

バスに乗って目的地へ向かうスコット達であったが、雪が降り始めてしまった。そのせいでバスがスリップするもスコットの活躍により、あわや事故という所でバスは止まる。結局目的地までスノーモービルで行く事になったのだが、その途中でローグがスコットに勝負を挑んできて、スコットはあわや崖からつき落とされそうになるのであった。

洞窟の中、二人きりになったスコットとローグはお互いの気持ちをぶつけあう。しかしローグの心の中にはまだ誤解があるのだったが、その誤解も徐々に溶け始める。そこへミスティークが現われ、スコットを崖からつき落とす。ローグはミスティークに怒りをあらわにし、彼女の能力を記憶を吸い取る!そしてローグは全てが陰謀であり、自分の本当の仲間が誰なのか、そして真の敵が誰なのかを理解するのであった。

スコットを救出に向かうローグ。しかしミスティークも執拗に迫ってくる。ローグはスコットの能力を吸い取り、ミスティークと応戦。そこへウルヴァリン達のブラックバードが到着!スコットとローグは無事に救出されるのだった。

学園へ戻ったスコット達。ローグが仲間になると同時に、校長がミスティークであるという事実を知らされるスコット達、X-MEN。今までその事を隠されていたという事に対し反発を覚えると同時に、新たな決意に燃えるのであった…。


(解説)
かくしてようやくローグがX-MEN入りして、仲間集め編もこれにて一段落てな感じでしょうか?

やはり見所はローグの心の揺れでしょうか?ミスティークの策略とは言え、スコット達を敵だと思い込み、それでいて心の底でスコット達の仲間になりたがっていた、というかなり複雑な心境であります。もっとも彼女の場合、その能力がゆえに幼い時からずっと家の中にばかり閉じ込められていたでしょうから、友達というものを持った事がなかったのでしょう。そして始めて出会った、自分と同じミュータント達がスコット達なのですから…。

今回隠れた活躍を見せるのがミスティーク。スコットの同級生のポールだけではなく、狼や鳥にまで変身してくれます。どうも変身に制限とかは無いようですね。


(今日のツッコミX)
「校長=ミスティーク」って知らなかったんかい!スコット達はともかく、ジーンは知っているような描写があったと思うんだけど…??まあだから「校長=敵」とは認識していたけれど、「校長=ミスティーク」とはわかっていなかったって事なのですか?そうなのか???

それからローグにもツッコミ入れとこか〜!スノーモービルでスコットを崖からつき落とそうとしておきながら、ミスティークがスコットをつき落とすと、ミスティークを悪人よばわりするのは、どういうこっちゃねん!!最初にやろうとしとったのはお前じゃ〜〜〜(笑)!!!


第8話 「映画監督スパイク」
(原題:Spykecam)

(2003,1,7初放送)

(あらすじ)
学校でのレポートの成績が悪かったエバン。なんとか挽回したいと願うエバンに、先生が与えた課題は「ビデオ撮影」。これで日常を撮影しろというのだ。

さっそく色々な撮影を始めるエバン。学園へ戻ってくるウルヴァリンや、お芝居のヒロイン役のオーディションでもめるローグとキティなど。だがしかし、ビデオを撮影している時、突然セイバートゥースがエバンを襲った。しかしエバンもビデオも無事だった。果たしてセイバートゥースの目的はなんであろうか…?

翌朝、ウルヴァリンとサイクロップスの訓練の風景を撮影していて、危うく怪我をしそうになるエバン。それを見てウルヴァリンは怒るのだったが、さらに悪い事に、セイバートゥースがエバン撮影のビデオを見て、ウルヴァリンの居所をつかんだ、という事が判明する。

そこへやってくるセイバートゥース。ガードシステムを突破すると、いよいよウルヴァリンとの闘いを始めた!ストームやジーンの協力でなんとかセイバートゥースは逃げ出すものの、捕まえる事が出来なかった。居所が知られてしまった以上、セイバートゥースは誰かを人質にとるであろう。それを知ったエバンは責任を感じ、一計を案じるのであった。

エバンはローグ、キティと共に囮となってセイバートゥースを誘き出す。しかしセイバートゥースの圧倒的戦闘力の前に危うく命を落としそうになるが、駆けつけたウルヴァリン、そしてローグのパワー吸収により辛くも勝利をおさめる。そしてセイバートゥースは記憶を消され、北極へと置き去りにされるのであった…。


(解説)
エバン活躍!というよりは、セイバートゥース対ウルヴァリンの第3ラウンド、と言った方がいいかも知れませんね。あの手、この手で執拗にウルヴァリンを追ってくるセイバートゥース。果たして彼とウルヴァリンの因縁とは…?それは後のエピソードで判明します。

さて原作キャラ紹介は、セイバートゥースとウルヴァリンにしようかと思ったけど、二人が主役の話はまた後であるので、今回はエバンのおばさんこと、ストームに注目してみましょう。

ストームは原作ではX-MENの副隊長、というかなり重要な位置にいます。もちろんそれだけではなく、リーダーを務める事もあったとか。そして彼女は、前回出演したフォージと恋仲だそうで。

でもやはり特記すべきは、彼女は原作ではモヒカンやらスキンヘッドやら、すごい髪形をしていた事があるって事でしょうか(笑)?

ストームは映画「1」にも「2」にも登場してますね。能力をつかった時に白目がちょっと怖い…(笑)。しかし良く考えると映画の「1」でメインをはったキャラクターは、全員この「エボリューション」に登場しているんですね。やはり「エボリューション」は映画版の影響が一番強いんではないか?と思います。

ストームはゲームにも登場。まあわかりやすい能力ですからね。空を飛べたり色々出来るんですが、ゲームにおいて「色々出来る」ってのは逆に「どうしていいかわからない」って要因のひとつ。なのでイマイチ使い勝手が悪かった印象がありますな。


(今日のツッコミX)
え〜と今回なんですけど、最初見た時「ホーム・ムービーズ」かと思いました(笑)。そういえば、お芝居のポスターを貼っていたのが「ジェイソン」だったっけか(爆笑)。