X-MENエボリューション全話ガイド11



第41話 「X23」
(原題:X23)

(2003,8,20初放送)

(あらすじ)
ある夜、軍の施設に何者かが侵入する。そいつは驚異的な運動能力を駆使し、軍とシールドの追撃を逃れ、闇に消える。そしてそいつの腕からは、ウルヴァリンと同じツメが伸びていたのだった…。

学園。今日も二期生相手に訓練をするウルヴァリン。だがそこへシールドのニック・フューリーがやってきて、ウルヴァリンと共に例の施設まで行く。そこで待っていたのは、かつて「ヒドラ」という悪の組織で科学者を務めていた女性、デボラだった。

彼女の証言から、昨日の侵入者は彼女達の手によって、ウルヴァリンの遺伝子から人工的に作られたミュータント、X23である事が判明した。そしてその「彼女」の生い立ちを聞き、憤りを隠せないウルヴァリン。

その頃、学園に何者かが侵入していた。そうX23である!彼女は実に巧みに学園のメンバーを次々と始末していく。そしてとうとう残るはサイクロップス、バザーカーズ、ローグの三人だけとなってしまう。

そこへ戻ってくるウルヴァリン!どうやらX23の目的は、ウルヴァリンだったのだ…!


(解説)
人工的に作られた悲しき女ミュータント、X23の登場であります。能力は確かにウルヴァリンに匹敵する物がありますが、女性というだけでどこか物悲しさをかもし出してくれますね。このまま退場するには惜しいキャラなので、是非再登場してほしい物です。そんなX23とウルヴァリンのバトルが今回の最大の見所でしょうか?作画にも気合が入っていますね。

ところで今回登場のX23、果たして原作には登場するのでしょうか?とりあえず自分の知っている範囲では、出てこないです。あえて似ているキャラを挙げるとすれば、レディ・デスストライクでしょうか?やはりウルヴァリン同様に体内にアダマンチウムが埋め込まれた女性ミュータントです。ただイメージ的に言って、ちょっとX23とは違うような気もしますが…。という事で、情報募集中です。

その後の情報などで、どうやらX23は本作がデビュー作という事が判明いたしました。さらにそこからコミックに逆輸入され、かなりの人気キャラクタになっているようですね。「バットマン」のハーレークイーンと同じ流れみたいですね。


(今日のツッコミX)
「X23」の名前の由来は、「それまでの22体は実験に失敗し、23番目の実験で成功したから」という説明がありましたが…、それって実写版(かなり古いやつ)「鉄人28号」と同じネーミングセンスだぞー!!

第42話 「アポカリプス 前編」
(原題:Dark Horizon (1))

(2004,8,21初放送)

(あらすじ)
ある夜…学園に何者かが侵入。寝ているX-MEN達を次々と襲っていた。果たしてその犯人は…なんとローグだった?

翌日。今日は学校の終業式。皆は慌てて学校に行くが、途中でローグはミスティークと合流し、ブラザーフッドの寮へと行き、そこでやはりミュータント能力を吸収するのだった。その夜更にローグはマグニートー達の能力まで吸収!果たしてローグとミスティークの目的は?

そしてそのまた翌日。今日はジーンとスコットの卒業式。色々あった学校だがいざ卒業となると感慨深い物。とそこへマグニートーとブラザーフッド達がやってきた!パニックになる卒業式会場。だがマグニートーの目的はローグだった。実はローグはあのメスメロに操られていたのだった!ローグは皆から吸収した能力を使うと、どこへともなく逃げ出すのだった。

メスメロはローグを使ってアポカリプスを復活させようと企んでいるに違いない。そう判断した教授とマグニートーは一時的に手を組む。まずウルヴァリン、セイバートゥース、ガンビットにローグの後を追わせると、自分達はアポカリプスの居所を突き止めるべくセレブロを使う。そしてとうとうアポカリプスの墓がエジプトの地下遺跡にある事を知る。

エジプトへ来るX-MENとマグニートー達。ようやく地下遺跡を発見。中へと入り込むのだったが、なんと石像が動いて襲ってきた!そうこれは罠だったのだ…。


(解説)
いよいよシーズン3もクライマックス。アポカリプス復活へのカウントダウンが始まります。しかもローグが操られてしまい、第38話のローグ最強状態再びなのです。

確かにローグの能力は、他人には触れる事が出来ず、もし触れてしまったらその相手の記憶やらなんやらを吸収してしまうという、とても厄介な能力なのですが、それは裏返せば最強に近い能力なわけですよね。まさに短所と長所は表裏一体なのです。そしてその最強能力を今まで使わなかったのは、おそらくローグの心の中で無意識の内にセーブがかかっていたからなのでしょうけど、今回メスメロのせいでそのセーブが解けてしまったわけです。

そして今回もう一つのポイントは、とうとうX-MENとマグニートー達が共闘するという事、でしょうか?敵と味方に別れている者達が、共通の目的のために一緒に戦う、というのはまさに「燃える」シチュエーションなわけなのです。やはりカッコイイ!原作ではこうした共闘は頻繁に行われていましたし、映画の「2」でも共闘していたんですが、このシリーズでの共闘はまさに初めて。そしてそこまでして迎えなければならない、「アポカリプス」の存在が恐ろしいですよね。

さてところで今回ローグが、コロッサスの能力を吸い取るシーンがあります。だけど実は原作ではローグはコロッサスの能力は吸い取れないのです。なにやらあの体表面を覆う金属が原因らしいんですね。それが原因でローグはコロッサスに恋するようになるらしいのですが…。

原作と言えば、どうしても気になってしまうのがローグとガンビット。しかも今回は…!おっとこれはファンサービスか?


(今日のツッコミX)
ブロブの見ていたテレビ、それってもしかして「パワーパフ…」なのか?そうなのかあ??

第43話 「アポカリプス 後編」
(原題:Dark Horizon (2))

(2004,8,21初放送)

(あらすじ)
遺跡の中に閉じ込められてしまったX-MEN達。石像の攻撃のせいで、離れ離れになってしまう。教授、マグニートー、ビーストは古代文字の書かれた部屋へと入り込む。そしてそこで彼らはアポカリプスについて驚愕の真実を知る事になる。

アポカリプスは元々は盗賊の子供として育てられた。だが自らの能力や様々な事件のせいで、人間達を支配しようという悪の道に目覚める事に。そしてラマ・トゥトと呼ばれる者がもたらした超テクノロジーをを使い、全人類をミュータント化しようと企んだ。だがすんでの所で謀反に遭い、そのまま封印されてしまったのだ。

一方X-MEN達は苦戦しながらも、それぞれの力を合わせる事で、なんとか合流する事に成功。教授達のいる部屋へと近づいていた。

その頃チベットでは、メスメロ、ミスティーク、ローグがいよいよアポカリプスを復活させようとしていた。だがそこへやってくるウルヴァリン、セイバートゥース、そしてガンビット。闘いが始まるもミスティーク、そしてローグの手によりとうとアポカリプスの封印が解けてしまった!

教授達は全員合流し、ラマ・トゥトの残した遺産を使い、チベットまで瞬間移動を果たす。だが時すでに遅く、アポカリプスはローグから今まで吸い取ったミュータント達のパワーを吸い取り、完全復活を果たす!その力の前には誰も、マグニートーですら歯が立たなかった。アポカリプスはそのままラマ・トゥトの遺産に乗り込むと、どこへともなく消えてしまう。そう、闘いはまだ始まったばかりなのだ…。


(解説)
いよいよアポカリプス復活の時なのです。ビーストによって語られるアポカリプスの過去などは、なかなかに見ごたえがあって面白いです。元々盗賊だった彼が果たして何ゆえにそこまで邪悪になったのか?

さてアポカリプスと言えば、原作コミックでもX-MEN達の最大の敵の一人であります。恐ろしいほどの長寿で、自分の思い通りに姿を変える事が出来る(もっぱら兵器など)という能力を持ち、そして人類に戦争の種をばらまき、それを観察して勝った方を支配しようとする、まさに「悪の中の悪」と言っていい存在でしょう。

ちなみに原作では、いわば「もしも?」の世界として、アポカリプスが全てを制服した世界、すなわち「パラレルワールド」が描かれております。これがいわゆる「エイジ・オブ・アポカリプス」と言われています。この作品の一番の魅力はなんと言っても、正義側だったX-MEN達が悪の側、つまりアポカリプス側につき、そして本来悪だったマグニートー達が正義の側となる、というまさに「パラレルワールド」ならではの展開でしょう。向こうでもかなりの人気を博したようです。

そんな人気キャラでもあるアポカリプスは、当然ゲームにも登場。「X-MEN VS  ストリートファイター」「MARVEL SUPER HEROES VS ストリートファイター」ではラストボスとして登場しました。その能力を活かし巨大化。そして腕をドリルにして攻撃するなど、それまでの格闘ゲームの常識をことごとく覆してくれたのです。

さて今回もやはり前回同様に「共闘」がポイントですね。やはりサイクロップスとパイロが一緒に敵を倒す、なんてシチュエーションは正に燃える所でしょう。


(今日のツッコミX)
う〜ん、さすがに今日は突っ込む所は無いかな?強いて言えばウルヴァリンとセイバートゥースでしょうか?ある意味仲がいいようにも見えるんだよな…。