X-MENエボリューション全話ガイド5



第17話 「リアルなゲーム」
(原題:Fun and Games)

(2003,2,6初放送)

(あらすじ)
ここ最高警備刑務所では、今まさに緊急事態が発生していた。そう、あのジャガーノートを閉じ込めているシステムにエラーが発生したのだ!それを知ったエグゼビア教授は、システム修理のために一人で最高警備刑務所へと向かう。学園には今ストームもウルヴァリンもいないので、スコットとジーンが監督を勤めることに。

しかしキティ達、ティーンエイジャーがこのチャンスを見逃すわけがなかった!キティ、カート、エバン、ローグはパーティーを計画。うるさいスコットとジーンを罠にはめ、山の中へと置き去りにする。

かくしてエグゼビア学園にてパーティーが開かれる。そこにはミスティと、キティのクラスメートでコンピューターに詳しいアーケードも来ていた。屋敷の中を歩き回るミスティとアーケード。そしてアーケードは持ち前の知識を駆使して、セレブロの部屋へと侵入、セレブロにハッキングをかけてしまった!

セレブロのデータをゲームと勘違いするアーケード。一方のミスティはアーケードに頼み、X-MENのメンバーのデータをダウンロードしてディスクに納めると部屋を出ていくのであった。

異変に気付いたローグ、カート、エバン、キティ達。彼等がデンジャールームへ行くと、そこではアーケードがシステムを掌握し、自由に操っているではないか!なんとかそれをくいとめようとする四人だったが、逆にカートがやられてしまった。

カートは救い出したものの、システムはまだアーケードが握っている。そうこうしている内に、「臨戦レベル4」が発動。学園は臨戦態勢に入ってしまった。ミスティも攻撃をくらってしまったが、その時ミスティの姿がミスティークへと変わるのだった!

そこへ帰ってくるスコットとジーン。二人は協力して学園内に入りこみ、カート達と合流。苦労はしたものの、アーケードからセレブロを取り返す事に成功する。

一連の出来事を全てゲームだと思い込んでいるアーケード。そこへ教授が帰ってくる。教授は言う。この一連の出来事を全て仕組んだ者がいる。そしてその者は自分の目的を果たして出て行ったのだろうと…。

その頃、ミスティークはデータの入ったディスクを持つと、再びミスティへと変身するのであった。そう全ては彼女の仕組んだ事だったのだ…!


(解説)
今回はX-MEN対セレブロ、という所でしょうか?しかしこのセレブロって、あんまり役に立っている印象がないんですが?警備システムも大体突破されてるし、そもそも高校生程度のハッキングで乗っ取られるんじゃあ、大した事ねえなあと(笑)。デンジャールームもただ自分達の首を絞めているだけのような気さえするのですが…。

さてさて、その当のアーケードですが、実は原作にも出ていたりします。さすがにミュータントではなく、普通の人間らしいのですが、やはりゲームの様に他人を殺す暗殺者だという事です。

さてさてどんどんと仲がいいんだか悪いんだか、わからなくなってきたスコットとジーンですが、一体どうなる事やら?ですね〜。それにしてもスコットですが、ジーンが山の中に来たのを、自分とタリンの事を見張るためだなんて…

アホすぎますな(笑)


(今日のツッコミX)
今日のツッコミは、

スコットのアホさ加減で決まり!

ですな(爆笑)!!

第18話 「ベイヴィルの野獣」
(原題:The Beast of Bayville)

(2003,2,11初放送)

(あらすじ)
マッコイ先生の化学の授業。だがエバンは退屈をもてあましていた。とうとう悪友達の誘いにのり、授業をエスケープする始末。その時、突如としてマッコイ先生が苦しみだした。先生は自習を命令すると、トイレで気を落ち着かせようとするのだったが、トイレを破壊すると、そのままいずこかへ消えてしまった。

エバンが野外劇場へ来ると、そこでマッコイ先生を発見。だがマッコイはいつもと様子が違い、エバンに襲いかかる!すんでの所で我を取り戻した先生はエバンに謝るのであった。

そんな事があって、訓練にすっかり遅れてしまったエバン。メンバーからの信頼を失っていく。だがそんなエバンをマッコイは励まし、元気づけるのであった。だがもちろん、授業を抜け出した罰にシェークスピアを暗記するよう課題を出すのだったが…。

マッコイはやはり時々自分を抑えられなくなるようだ。そしてとうとうエグゼビア教授に会いにくる。実は彼もミュータントで、今までは自分で作ったワクチンで自分の中の獣を抑えていたのだが、とうとうそれも限界に来たと言うのだ。エグゼビアはそんな彼に自分の中の獣と、真正面からつきあうようにアドバイスをするのだったが…。

そしてその夜、とうとうマッコイは野獣化してしまった。そのまま化学室を破壊。校長に襲いかかると、夜のベイヴィルの街へと逃亡する。X-MEN達はなんとかマッコイを保護しようと追いかけるのだが、すんでの所で逃げられる。果たしてマッコイはどこへ向かっているのか?

エバンの機転により、野外劇場でマッコイを追い詰めるX-MEN達。しかし彼の強さは並大抵ではなく、ウルヴァリンも苦戦している。その時、エバンはマッコイの出した課題であるシェークスピアを詩い始める。そこへエグゼビアも駆けつけ、マッコイを抑えるべく奮闘する。

翌朝、昨夜の騒ぎはニュースで報じられ、教師ハンク・マッコイは指名手配になっていた。すっかり落ち着いたマッコイはそれを見て、落胆する。だがエグゼビアはそんな彼を、エグゼビア学園の教師として迎かえ入れるのだった。そう新メンバー、ビーストの誕生であった…。


(解説)
マッコイ先生ことビーストの誕生であります。しかし化学と体育を掛け持ちする先生ってどんな先生じゃ?と思うのですが…。

まあやはり見所は落ちこぼれエバンと、彼の才能を信頼しているマッコイの心の交流でしょうか?おそらく自分に似た物を感じていたのでしょう、きっと。

さてさて原作でのビーストでありますが、X-MENでは結構古いメンバーの一人であるようです。ただその野獣のような姿には、自分で行った実験の失敗からなってしまったようで。まあ原作でも頭がいいという所は変わりないようですね。

さて映画「2」にビースト出演?実はテレビ番組の中で「反ミュータント」を唱えている学者が「マッコイ」という名前だったのです。もしや「3」への伏線かあ???


(今日のツッコミX)
今日はやはりキティが通信販売で買った「ピラミッドハット」でしょう(笑)!! センス悪すぎ!!

第19話 「漂流」
(原題:Adrift)

(2003,2,13初放送)

(あらすじ)
スコットは休暇を利用して、ハワイに住む弟のアレックスの所へ来ていた。二人はサーフィンを楽しむが、いつしか天気が荒れてきてしまった。

そんな中、アレックスは波に飲まれて沖に流されてしまう。スコットはボートで救出に向かうが、嵐はより一層ひどくなり、アレックスの居場所がなかなか見つからない。

アレックスの手から出るビームにより、なんとかアレックスを救出するスコットであったが、嵐はますます激しくなり、とうとうボートは壊れてしまう。港湾警備隊のヘリがやってくるが、これも嵐の影響で墜落してしまった。

もう駄目かと思ったその時、テレビのニュースによって二人の危機を知ったエグゼビア、ストーム、ジーンがジェットでかけつける!竜巻に飲まれそうになる二人をすんでの所で救出するのであった。

嵐から帰還したスコットとアレックスの二人は、この事件をきっかけに兄弟としての絆をより一層深めるのであった…。


(解説)
え〜と今回の話なんですけど…、なんかスコットとアレックスの二人が延々と漂流しているだけの話です(笑)。いやまあ確かに二人の間の兄弟の絆がかいまみえたりするんですが、それにしたって漂流しているだけ。後は雪合戦。本当にそれだけの話だったりするのです(笑)。

なので今回の見所は実はカートの七変化ではないでしょうか(笑)?マッチョになったり、デブになったり、あげくの果てに女装まで…!いやあ、教授ってばお茶目すぎですわ(笑)。


(今日のツッコミX)
今日のもなにも、今回は全編突っ込みどころしかないわい!てな感じもします(笑)。まあしいてあげるとすれば、スコットのビームの破壊力でしょうか?以前から不思議に思っていたのですけど、今回彼のビームはヘリに当たっても、ヘリを破壊せずにただ落下の軌道を変えるだけ。そんなに威力ないんかい!!

つーか、なんか自分スコットにやたらと突っ込みすぎですね。以後気をつけます(笑)。


第20話 「天使のつばさ」
(原題:On Angel's Wings)

(2002,12,24初放送)

(あらすじ)
クリスマスを間近に控えたニューヨーク。今ここでは「天使」の噂でわきあがっていた。その天使は困っている人を助けてくれる、背中に羽の生えた人だと言うのだ。

今日もここセントラルパークで天使は強盗に襲われた人を助け、盗まれた物を取り替えしてくれた。だがしかし実は彼は天使ではなく、ミュータントなのだ!そしてそれを見つめている怪しい影があった…。

一方エグゼビア学園でも、天使がミュータントに違いないという話になっていた。早速調査に向かおうにも、クリスマスの休暇でメンバーはほとんど実家に帰省している。そこで学園に残っていたスコットとローグが調査に向かう事になったのだ。

ニューヨークへ来る二人。しかしなかなか天使の足取りがつかめない。一方その頃、当の天使(エンジェル)はブルックリンブリッジにて交通事故にあった車の中から家族を救出したのだった。だがしかし何者かの陰謀により、彼は誤って子供を川へと落としてしまったのだった!

意識不明のまま、病院へ運ばれてくる子供。その様子を探りにくるエンジェル。そこへ噂を聞きつけスコットとローグもやってくるが、あと一歩の所で天使は逃げ出してしまった。

子供の両親は教会へ祈りに来ていた。隠れてその様子を見ているエンジェル。とそこへ例の怪しい影、マグニートーが現われ、エンジェルに自分達の仲間になるように誘うのだった。だがエンジェルはそれを拒むのだった。

怒ったマグニートーの攻撃をくらうエンジェル。そこへサイクロップスとローグがかけつける!マグニートー相手に苦戦するも、ローグがマグニートーに触れ、彼の能力を吸収。壮絶な空中戦が始まる。しかし今一歩マグニートーには及ばずに墜落してしまうローグ。それを救ったのはエンジェルであった。

病院にて、子供の意識が無事に戻ったとの連絡が入った。喜ぶ両親。そんな両親に子供は寝ている間にまた天使に会ったのだと告げるのだった。そう、今日はクリスマスなのであった…。


(解説)
エンジェル登場&クリスマスの複合技であります。西洋では正月よりもクリスマスの方を盛大に祝うので、まあこういった話があるのは普通でしょう。今回の場合は、それにさらに天使=エンジェルを合わせているのでありますな。なので全体的に静かな、とてもいいムードの話となっています。「X-MENエボリューション」のベストエピソードと言ってしまってもいいのではないでしょうか?

さて今回登場のエンジェルでありますが、原作では彼はエンジェル、またはアークエンジェルと呼ばれております。X-MENのもっとも古いメンバーの一人で、そうなるともうお判りのように、とっても複雑な人生を歩んでいるわけですな(笑)。実は彼は一時期、X-MENの最大の敵の一人、アポカリプス(「エボリューション」にも後で出てきます)に洗脳され、そのしもべとなってX-MEN達と闘っていた事があるようです。またその時は背中の翼は金属製の物をつけられていたとの事。もちろん今はX-MENとして活動しているようですよ。

さて今回のもうひとつの見所がスコットとローグでしょう。普段はジーンがいたりして、なかなかチャンスが無かったローグですが、ここぞとばかりスコットに急接近?スコットにクリスマスプレゼントまであげちゃって〜。でもそんなローグがいじらしく見えるから不思議ですよね。


(今日のツッコミX)
さて今回の話はかなりいい出来で、特に突っ込む所は無いのでは?とお思いのあなた!確かに今回はストーリーとしては突っ込み所は無いと言ってしまっていいでしょう。だけど今回かなり重大な突っ込み所があるのですよ…。

「初放送」の日付を見てください。2002年12月24日になっていますね?それでは続いて前回、第19話の初放送日付を見てください。今度は2003年2月13日になっていますね。おや?と思われたあなた、その通りです。この第20話は最初放送された時は「第6話と第7話の間」に放送されたのです。

何故こんな事が起きたのか?それは「カートゥーンネットワーク」の特徴に原因があります。「カートゥーンネットワーク」は、例えばバレンタインデーの日には、恋愛ネタのカートゥーンばかりをセレクトして放送する、といった事をよくやります。そして当然12月24日はクリスマスイブ。なので他のカートゥーンでも、クリスマスネタがあるものは、そのクリスマスネタを、通常の順番を無視して放送するのです。もちろん「X-MENエボリューション」も例外ではありませんで、このクリスマスネタの第20話が放送されたのです。

もちろんこれ自体は特に悪い事ではなく、むしろ歓迎したい編成なのですが、問題はその時「X-MENエボリューション」が始まって、まだ一周していなかった、という事でしょう。しかも話が続き物ですから、見ている方としてはかなり混乱しました。

具体的に第6話と第20話では、明確にどこが違うかと言うと…

ローグが仲間になっている
エグゼビア学園の仲間が増えている
マグニートーの存在が明るみに出ている

と言った事があげられると思います。自分もこの時、リアルタイムで見ていたのですが、はっきり言ってすごい混乱しましたし、カートゥーン系のサイトの掲示板とかでもかなり話題になりました。

CN側の気持ちはわからなくはないんですよ。でも、もうちょっと考えてほしかったなあと。特に話が続き物だったので、ネタばれになる部分(マグニートーとか、アレックスが生きていたなどの台詞とか)があったわけだし…。

というわけで、今回の突っ込みはCNに対しての突っ込みでした(笑)。