X-MENエボリューション全話ガイド6



第21話 「アフリカの嵐」
(原題:African Storm)

(2003,2,20初放送)

(あらすじ)
最近ストームの周りで奇妙な事が頻発していた。どうも何者かにつけられているようなのだ。そのストレスから疲れがたまっていくストーム。さらにエバンも学園でうまくやっていけないようなので、その心理的ストレスもあるのだろう。

教授の提案でエバンを家族の元へ送り帰す事に決まる。エバンは反発するかと思いきや、半ば自暴自棄となり帰る準備をすすめるのだった。そしてその間も不可解な現象がストームを襲っているのであった。

そんな事が頂点に達したある時、ストームはとうとうアフリカの部族、ハンガン一味に捕まってしまう。全ては彼等の仕業だったのだ!

ストームを救出に港へ来るエバンとX-MEN。しかしハンガンはストームを操るとX-MEN達に攻撃してきたのだ!しかしエバンの活躍でストームは無事救出。ハンガンはストームにより嵐の中へと消えてしまった。

翌朝、エバンの母がエバンを迎えに来た。だがしかしストームはエバンを学園に残すのだった。そう今度はストームがエバンを助ける番だから…。


(解説)
ストームとエバンの主役話であります。が、今回出てくるアフリカ部族とストームの関係がいまいち判りません?そういえば、17 話で「ストームはアフリカに行っている」という台詞がありましたし、原作ではストームはアフリカ出身らしいので、どうやらその辺りを踏まえているのでしょうが…。まあでもいずれにせよ、ストームが過去にアフリカでなんらかの活躍をしていたという事だけは事実なのでしょうね。

一応、原作ではストームはアフリカ生まれのアフリカ育ち。故郷のアフリカでは気候を自由に操れるため、「女神」と呼ばれていたようなんですけどね。
(今日のツッコミX)
またスコットネタで申し訳ないのですが(笑)、冒頭でのスコットとタリン、何やっとんじゃー!!って感じですよね(笑)。しかもジーンの前で思いっきりだし…。まったく、これだから鈍感男は駄目ですな(笑)!!

第22話 「あぶない夜遊び」
(原題:Joyride)

(2003,2,25初放送)

(あらすじ)
ある夜、エグゼビア学園に侵入者があった。アバランチだった。しかも彼はたった一人でやってきた。驚く事に彼はX-MENに入りたいと宣言するのであった。

すんなりと彼を受け入れた教授にスコットは不満気味。もちろん教授もランスがX-MENに入ったのは、キティが目的だというのは気付いていたが、それがいい方向に向かえば…と考えたのである。

翌日から早速ランスも含めた訓練が始まる。しかしハードな訓練に加え、スコットの冷ややかな態度など、まだまだ問題は山積みである。そんな中、スコットのスポーツカーが泥だらけになっている、という事件があった。それをスコットはランスの仕業と疑うのだったが…。

そんなある夜、ランスは二期生のアイスマン、キヤノンボール、ジュビリー、マルチプルがどこかへこっそりと出かけている事に気付く。実は彼等は夜な夜なXバンなどの車を乗り回し、遊んでいたのであった。

そんな彼等の次のターゲットはXジェット!マルチプルを留守番にした三人は、ランスも誘うのであったが、ランスは拒否する。だが彼等の目的がXジェットだと気付いたランスはキティを起こして、止めるべくジェットに侵入する!

ジェットで飛び回る三人を叱るキティ。だがふとしたはずみでジュビリーのおこした火花がジェットの機械に入り込み、スピードが落ちなくなってしまう!さらに悪い事には、空軍に見つかってしまい、追いかけられる始末。

ランスの機転と、キティの能力でなんとかその場を無事にやりすごすが、翌朝、ジェットの異変に気付いたスコット達はまたもやランス個人の仕業と決めつける。だがアイスマン達は正直に自分達の仕業である事を告白。疑いが晴れたランスに対し今までの無礼を詫びるスコットであったが、ランスはエグゼビア学園を出て行ってしまう。やはりここにはランスの居場所は無かったようである…。


(解説)
かねてよりその仲が噂されておりました、ランスとキティですが、ついにランスがX-MEN入り!?というわけであります。そもそもこの二人は、まあある意味、最初に出会ったミュータントという仲間同士なわけでありまして、敵味方に別れてはおりましが、そういった奇妙な友情?愛情?で結ばれているのでしょうな。

今回辺りから二期生も段々と活躍してまいります。とりあえず今回はアイスマン、キヤノンボール、ジュビリー、そしてマルチプルの四人ですね。しかしマルチプルだけは「オチ」に使われているというか…ギャグ担当ですかね(笑)?

まあそういわけで、今回登場の二期生のアイスマン。彼は原作ではX-MENで最も古いメンバーの一人です。そのためメンバーの中では、比較的メジャー?なのかな?

続いてキヤノンボール。最初はX-MENの敵として、エグゼビア教授を誘拐したりしたそうですが、その後X-MEN入り。ちなみにメルトダウン(ブンブン)と付き合っているとかいないとか?

最後にジュビリーですが、彼女は90年代にテレ東で「X-MEN」のアニメが放送された時に出演していたので、日本では比較的知られたメンバーですよね。原作ではふとした事からウルヴァリンの危機を救い、それ以来ウルヴァリンの相棒(自称)だそうで。

それからアイスマンは映画にも登場。特に「2」ではローグとラブラブになって大活躍?を見せてくれます。

またアイスマンはカプコンのゲームにも登場。ガードしていれば、ビーム系の技でケズリダメージすらくらわない、という詐欺のような耐性を会得。最初の「X-MEN」でラスボスのマグニートーとまともにやりあって、勝てるのはこいつだけだった…。


(今日のツッコミX)
しっかしスコットですけど、シーズン2になってどんどん「阿呆」になっていっている気がします(笑)。まあもはや突っ込むとかそういうレベルではないのですが…。

なので今回はカートに突っ込み(笑)。Xジェットのワックスがけって、もしかして第16話でくらったお仕置きですか?きっちりとやっていたんですねえ。だが彼の努力が報われる日は来るのか???


第23話 「女たちのたたかい」
(原題:Walk on the Wild Side)

(2003,2,27初放送)

(あらすじ)
朝の訓練。ジーンはアマラ(マグマ)の指導中。岩石をマグマの熱線で溶かして固めるというものだった。その時、岩石が崩れ落ちてきた!ジーンはアマラに対処させようとするのだったが、サイクロップスが横から助け船を出す。

スコットはいい事をしたつもりだったのだが、ジーンは不満爆発!スコットの「男がえらい」という雰囲気が気に入らないようだった。

学校にて、タバサと同じ授業になるアマラ。タバサに誘われるままに放課後ドライブへ。その途中、最近ベイヴィルの街で頻発している自動車泥棒に遭遇した二人は、これを追跡、ジーンの協力も得て捕まえる。

この事件をきっかけに、ジーン、アマラ、タバサにローグとキティを加えた5人は女だけの力でベイヴィルの街の様々な事件を解決していった。そんな彼女達を人々は「ベイヴィル・サイレンズ」と呼ぶのだった。

「ベイヴィル・サイレンズ」がジーン達ではないかと気付いたスコットは夜中に彼女達を尾行するも気付かれてしまい、まかれてしまう。一方「ベイヴィル・サイレンズ」はまたもや車泥棒に遭遇すると、彼等のアジトへと潜入するのであった。

しかしそれは罠であった。「ベイヴィル・サイレンズ」と窃盗団の闘いが始まった!だがしかし当然窃盗団ごときが「ベイヴィル・サイレンズ」の敵ではなく、決着はあっという間についてしまう。だがしかし窃盗団のボスが閉じ込められた車を爆発から救ったのは、後をつけてきたスコットであった。

そこへ通報を受けた婦警がやってきた。そして婦警は「ベイヴィル・サイレンズ」達にこんな自警団のような事はやめるよう説得。ジーン達もそれを素直に受け入れると、婦警の教えた通りにその場から姿を隠すのであった。だがしかしその婦警は実はミスティークであったのだ…。

その夜、スコットとジーンはお互いを認めあう。そう男だから優れている、女だから優れているといった事など無いのだから…。


(解説)
この話はあれですね〜、絶対何かの「パロディ」なんでしょうね〜。途中のダンスシーンなんか絶対そうでしょう?「チャーリーズ・エンジェル」あたりかな?その辺りがわからないのが、ちょっと悔しい(笑)。

どうでもいいけど、この話のジーンってやたらとヒステリーですよね?まあ話をそういう風に持って行きたいってのはわかるんですけど、冒頭スコットに助けられたのは、せめてお礼の一言くらいあってもいいのでは?とか思ったりしますが。

それよりも可愛そうなのはブラザーフッドの面々。完全にタバサに振り回されてしまってますね〜(笑)。トードなんか悲惨ですわ。

さてさて原作のマグマですが、これがまたよくわからんで(笑)、最初はブラジルの奥地にある、ローマ帝国の子孫達の町の出身だったのですが、実は駐ブラジルのイギリス大使の娘だったとかで…。まあこういった設定の変更はよくある事ですからな〜。


(今日のツッコミX)
冒頭、スコットがエレベーターに乗るシーンで、手形の確認をしているのですが、その時のスコットって「手袋」をしています。って事はいったい手形の「何」を確認しているんでしょうか?普通だったら「指紋」だと思うんですけど、手袋をしているんだから、確認できないしなあ…?

第24話 「戦友」
(原題:Operation: Rebirth)

(2003,3,4初放送)

(あらすじ)
バイクで走るウルヴァリンの後をつける、謎の一団。それこそはかつてウルヴァリンが所属していたチーム・シールドであった。そして隊長のパッチはウルヴァリンにリバース装置がマグニートーに盗まれたと語るのであった。

そもそもリバース装置とは、第二次大戦中に「リバース計画」のために作られた装置。「リバース計画」とは遺伝子実験の事であり、それを応用して「超人兵士」を作り出す計画のことだ。そしてその計画によりうみだされた超人兵士こそがキャプテン・アメリカなのだ!

そもそもウルヴァリンとキャプテン・アメリカは同じ部隊として捕虜を救出などもした、いわゆる戦友である。だがしかしリバース装置には欠点があり、その代償により、キャプテンは死の床についてしまったのだ。そしてその悲劇を繰り返さないためにも、ウルヴァリンはリバース装置を取り返す事を決意する。

だがしかし肝心のマグニートーの居場所がつかめない。ところがローグがニューヨークでマグニートーに触れた際に、彼の記憶も一緒に吸収しており、その証言からマグニートーがサハラ砂漠にいる事が判明。そこでウルヴァリンとローグ、そしてナイトクローラーがチームを組んで出撃する。

サハラ砂漠に辿りつき、ローグの記憶にある場所に侵入した三人。そこにはセイバートゥースが待ち受けていた。そしてリバース装置の中にすでに人が入っていた!破壊するために装置に近づくナイトクローラー。しかし装置の中に入っていたのは、マグニートー本人であった!

リバース装置は確かに普通の人間にとっては害にしかならないが、ミュータントにとっては生命をながらえる役目をするのであった。マグニートーはすでに老人で、その中に入る事により生き存えていたのだった!それを聞き、ためらうナイトクローラー。しかしその隙にマグニートーは完全に復活してしまうのだった。

マグニートーはウルヴァリン達に襲いかかるのだったが、生命を助けてくれた礼として命までは取らなかった。

そしてウルヴァリンは冷凍状態になっているキャプテン・アメリカの元へとやってきた。そうウルヴァリンはかつての戦友の命を助ける手がかりを見つけたのであった…。


(解説)
今回の見所はやはりウルヴァリンの過去でしょうが、それよりもキャプテン・アメリカの登場が最大の見所なのではないかなあ?と思います。

そもそもキャプテン・アメリカは「X-MEN」のキャラクターではないのですが、アメリカの、例えばマーブル社のキャラクター達、X-MENやキャプテン・アメリカ、スパイダーマンなどは、確かにそれぞれ独立したコミックスになっていますが、実は同じ「マーブルユニバース」という宇宙に住んでいる、という事になっているんですね。だからこうした共演というのは、実は良くある事なのです。カートゥーンで言えば「ジャスティスリーグ」みたいなもんです。

ただこの「X-MENエボリューション」は「X-MEN」では無いので、そうした共演は無いんだろうなあ、というか最初から考えになかったんですが、いやまさかこういった形で出てきてしまうとは…正直驚きましたね。

まあちなみに原作コミックでのキャプテン・アメリカですが、もちろん誕生は第二次大戦中で、リバース計画によるもの、というのは同じなのですが、ただどういったわけか数十年に渡って、海底で仮死状態になっていたとの事です。そして目覚めた時には、アメリカはかつてのアメリカではなく、暴力とドラッグとセックスに支配されておりまして、彼はそれをひどく悲しんで、自分は一体何のために闘ってきたのか?とひどく嘆いたそうです。でも彼は今日も「自由と平和」のために闘い続けるのです。

キャプテン・アメリカはゲームにも登場。飛び道具(と言っても盾が飛ぶんですが)や、対空必殺技など、ある意味基本的なキャラクターなので、初心者でも使いやすいキャラクターとなっていましたっけ。ええ。

他にも復活するマグニートーや、ナイトクローラーの母親への想いなど、色々と見所の多い話であると思います。


(今日のツッコミX)
突っ込み…ってわけではないんですが、どうせならキャプテン・アメリカの声を「デクスターズラボ」でグローリー少佐の声をやっている「岡野浩介」さんにやってほしかったな〜と(笑)。っていうか、自分の持っているビデオでは、途中のCMに少佐の「集合〜!」が入っているんですけど(爆笑)??これも陰謀??