第34話 | 「展覧会のエーッ!?」 (原題:So In Louvres Are We Two) (あらすじ) カーレッジ達はフランスはパリへと旅行へ来ていた。閉館5分前のルーブル美術館へと入る一行。そこには有名な美術品が飾ってあった。 だがしかし旅の疲れからか、館内でうたた寝をしてしまい、美術館の中に閉じ込められてしまった。 とその時、火星と金星が一列に並び、不思議な光が美術館内を照らす。するとなんと!美術品達が意思を持って動き始めたでは無いか! ミュリエルはモナリザの絵の中へと閉じ込められ、代わりに出てきたモナリザは考える人とデートを始める始末。もし火星と金星が離れてしまったら、もう元へは戻れない!なんとかミュリエルとモナリザを入れ替えないと・・・! (今日のゲスト) モナリザ、考える人、その他美術品達、美術館員、ル・クアック、ディ・ラン、その他 (解説) ルーブル美術館と言えば、パリで最も有名な、いや世界で最も有名な美術館と言ってもいいでしょう。モナリザを始め、数多くの美術品が納められています。で今回はそこを舞台にしたお話。 美術品達が動き出す、というだけでも驚きなのですが、それらの美術品達の実に人間臭い事!モナリザは一時の恋を求め、考える人は、ただひたすらに考える優柔不断な男。「外側が美しいからといって、内面まで美しいとは限らない」という痛烈な皮肉とも取れますね。そういった意味では、ミュリエルの母親がミュリエルの事を、「モナリザと瓜二つ」と言ったのは、あくまでもミュリエルの内面の事を指してなのかも知れませんね。 最も当の美術品達にしてみれば、来る日も来る日も同じポーズのまま、大勢の人に見つめられていたわけですから、それなりにストレスでも貯まっていたのでしょう。そんな美術品達の描写が今回の見所の一つですよね。 そして何より謎なのが、一体何故美術品達が動き出したかという事。もちろん火星と金星が一列に並んだからなんですけど、でもそれでどうして・・・?という謎がまだ残ります。そういった意味では「怖い」ですよね。 「怖い」と言えば、モナリザが脛を出すシーンで良く見ると「脛毛」が生えているのがうかがえます。正直女性にしては毛深すぎるのでは無いでしょうか?実はモナリザのモデルは、作者であるレオナルド・ダ・ヴィンチ本人である、という説があります。そう考えるとこのモナリザは・・・これもちょっと「怖い」ですよね(笑)。 今回登場した絵や彫刻に興味を持った方は、本などをあれこれ読んでみるのもいいかも知れませんね。 ところでモナリザ達が入ったレストランの絵、これは「ジョニー・ブラボー」のCMなどでも使われている、カートゥーンでは比較的メジャーな絵なのですが、どうもいまいち日本人には馴染みが薄い。ちなみに 「夜ふかしする人たち」という絵です。 (今日のダジャレ) 美術館という事で、偉大なる芸術家を使ったダジャレが多いですね。 「目がピカソ」 「ダメダビンチ」 「なんかムンクある?」 「ミッケランネージェロ」 「あなたはダリ?」 「これを見るロダン!」 う〜ん、こうするとダジャレにも芸術の香りが・・・全然しませんね(笑)。 (今日のビックリ) 「ホ〜ネまでスッポンポン!」 とカーレッジ、ついに骨だけになってしまいます。いやはやどこまでエスカレートするのやら・・・。 |
「カカシのおんがえし」 (原題:Night Of The Scarecrow) (あらすじ) お祭りの帰り道、カーレッジ達の乗ったトラックがカラスに襲われる。なんとか難は逃れたが、その際にふとした事からミュリエルは、オンボロのカカシを拾うのだった。 家に戻り、カカシを修理するミュリエル。と突然カカシが動き出した!カカシはおんがえしとばかりに、ミュリエルに危害を加える連中を脅かそうとするのだが、どうにも上手くいかない。 すっかり自信喪失したカカシは、メンタルトレーニングをし、ついに凶暴なカカシとして生まれ変わった!彼はミュリエルを地下室へと閉じ込めると、誰も近づけないようにしたのだ。 カーレッジはなんとかミュリエルを助け出すのだが、後からカカシが追いかけてくる!逃げ切れるのか、カーレッジ! (今日のゲスト) カカシ、カラス達、その他 (解説) 今回のお話も、カーレッジでは定番の「自分らしく生きよう」というお話です。今回登場のカカシは、カカシでありながら誰も怖がってくれないという、ちょっと可哀想なキャラクターです。そこで彼が取った行動は、カカシにふさわしい怖いカカシになる、という事なのですが、それでは問題が解決しないどころか、更に問題が発生しています。そして最終的には、無理に怖いカカシにならずに、背伸びをしなくて済む、彼にふさわしい仕事に就きます。どうもこのあたりに原作者の意図が見え隠れしているようで面白いですよね。 カラス達に襲われるシーンは、ヒッチコックの「鳥」を連想させますね。こういった純粋なサスペンスシーンは、ちょっと珍しいかも? (今日のギャグ) カカシが思わずつぶやいた一言 「カカシ馬鹿よね・・・」 そういえば「私馬鹿よね〜」という歌があったような気がします。え〜と誰だったっけ? |