おくびょうなカーレッジくん全話ガイド12



第45話 「ニンジンにご用心!」
(原題:Muriel Blows Up)


(あらすじ)
ある夜、カーレッジが夜空を眺めていると、農場の上空に巨大なニンジンが飛来!爆発を起こすと、そのカケラは地面に吸い込まれていってしまった。

翌日ミュリエルが庭に出てみると、なんと巨大なニンジンが育っているでは無いか!早速そのニンジンを収穫し、食べてみる。するとなんと、ミュリエルの身体が大きくなってしまったでは無いか!

テレビの放送から、そのニンジンが軍の秘密兵器だと知るカーレッジ。更にこのまま育つと、ミュリエルは大爆発!そこでカーレッジはミュリエルを助けるために、ミュリエルの体内に入り、ニンジンを止めようとするのだが・・・?


(今日のゲスト)
ニンジン、将軍と部下、アナウンサー、その他

(解説)
今回は「おくびょうなカーレッジくん」では定番の野菜ネタ。ただ今回のニンジンは単独で、しかも大きく育つのが困り物。

どうやら軍の秘密らしいんですが、どうしてこの番組に出てくる軍はこんなにもおバカなのやら(笑)。まあそこが魅力なんですけどもね。

というわけで見所は、体内に入ったカーレッジの活躍。そしてミュリエルのために、自分でニンジンを食べてしまうのは、実にカーレッジらしい自己犠牲の精神だと言えるでしょう。だって下手したら、自分が爆発してしまうわけですからねぇ。

更にカーレッジらしいのは、「これを見た子供達が・・・カレーからニンジン除けて食べるぞ〜!」と見ている子供達の事を心配するという事。どんなにピンチになっても、他者への思いやりを忘れないのは、実にカーレッジらしいですよね。


(今日のダジャレ)
空飛ぶニンジンを見たカーレッジ。思わず・・・
ニンジンられない事が!」
とニンジンダジャレ。今回は他にもニンジンダジャレを連発してくれます。
(今日のギャグ)
ラストでカーレッジが・・・
「なんでこうなるの〜?」
と叫びますが、これはかの伝説的グループ、「コント55号」のギャグ。これを言う時には、欽ちゃんのように飛ばないといけませんぞ。
(今日のビックリ)
まずは空飛ぶニンジンを見て・・・
「アンビリーバボー!!」
と。それから巨大になったミュリエルを見て・・・
「ボクは〜消えて無くなりたい!」
と大爆発!なんかビックリのバリエーションも増えてきましたね?
「薄っぺらもいいかも?」
(原題:Profile In Courage)

(あらすじ)
ドコドコ町のカーニバル。そこで切り絵屋を出店している一人の男。彼は今苦悩していた。彼の最大の目標は、自分の作った切り絵に命を吹き込む事。だが未だにそれに成功していないのだ。とそこへやってきたカーレッジ一行を見て、男はある事を企むのだった・・・。

自分達の切り絵を作ってもらい、満足して家に戻るミュリエル達。疲れからか、すぐに眠ってしまう。ところがなんとその切り絵が動き出した!切り絵は更にユースタスとミュリエルにそれぞれ貼り付くと、二人の命を吸い取ってしまった!

こうして切り絵はユースタス、ミュリエルとして暮らす事に。だがなんとかして元に戻さないと!どうするカーレッジ?


(今日のゲスト)
切り絵職人の男、紙のユースタス、紙のミュリエル

(解説)
今回のお話も、また「自分に正直に生きる」という事がテーマになっていますね。切り絵達は「人間」にあこがれて、人間として生きようとするのですが、それがどうもうまくいかない。だがしかし彼らが本来の「紙」として生きようとした途端、彼らは極めてあっさりと「幸福」を手に入れてしまうわけです。

考えてみれば、ミュリエルも決して高望みなどをせず、今のユースタスとカーレッジとの生活を精一杯楽しもうとし、そして事実楽しんでいます。それはやはり「自分」というものを理解しているからでしょう。こうして見ると、この「本当の自分」というのは、「おくびょうなカーレッジくん」の隠しテーマの一つでは無いか?とさえ考えられます。事実この後も「自分に正直に生きる」「本当の自分」というテーマは、また何度か繰り返される事になるのですが、それはまたその時に触れる事にしましょう。

見所はやはりカーレッジと遊ぶ切り絵達でしょうか?実に楽しそうに遊んでいますね。


(今日のダジャレ)
切り絵なだけに「紙」関係のダジャレが多いですよね。
カミつくな」
カミさん」
カミも仏も無いな」
カミ技だ」
などなど。そして極めつけが
カミーレッジ」
でしょうか?紙ミュリエルの抑揚の無いセリフと相まって、なかなか印象深いセリフであります。
(今日のビックリ)
まずは切り絵が動き出したのを見て・・・
「ダブルでビックリー!」
体内にもう一匹カーレッジがいるのでしょうか?そして切り絵がユースタスの命を吸い込んだのを見て・・・
「夢か?・・・夢じゃなかった!」
と馬に蹴られるほどの大ショック!更にミュリエルの命が吸い取られるに至っては、とうとう体内のスイッチが切れてしまいます!なんか今日はビックリが多いな〜?

第46話 「ドコドコ町の怪人?」
(原題:The Mask)


(あらすじ)
ある日ふらりと農場にやって来た仮面の女。彼女はカーレッジを見ると突然殴り始める。どうやら彼女は犬が嫌いなようだ。

彼女の名はキティ。町外れに親友のバーニーと共に暮らしていたのだ。だがバーニーの新しい恋人となった犬が、恐ろしいほどのならず者。キティとバーニーはそいつのせいで、二度と会う事が出来なくなってしまい、それが原因でキティは犬を憎むようになった。

キティのカーレッジいじめはますます激しくなり、殴ったりトイレに流されたりと大迷惑。さらにミュリエルとユースタスにお互いの秘密をバラしてしまい、家の中はなにやら険悪な雰囲気に。

その夜、カーレッジがこっそりとキティの寝室を覗いてみた所、キティはなんと猫だった!驚いたカーレッジは、キティがミュリエル達を襲ってしまうのでは無いかと妄想し、キティの部屋とミュリエル達の寝室にカギをかけると、キティが持っていたネズミのおもちゃを手に、ドコドコ町へと向かうのであった。

ネズミのおもちゃがきっかけで、バーニーの居所を知ったカーレッジ。早速そのマンションへ向かうと、マッドドッグに囚われの身のキティを発見!カーレッジはキティを助け出す事が出来るのか?

そしてその頃農場では、カーレッジが部屋にカギをかけたせいで、一騒動が持ち上がっていたのだった・・・。


(今日のゲスト)
キティ、バーニー、マッドドッグ、マッドドッグの部下達、大ネズミ

(解説)
カーレッジでは久々の30分物。しかも「今日のカーレッジくんは、いつもと違ってハードすぎるよ〜」(by.カーレッジ)というお話です。

さて今回は二つの話が同時に展開します。一つはキティとバーニーの話。カーレッジがバーニーを助けるのがこちらの話ですね。そしてもう一つがユースタスとミュリエルの話。キティのせいで、お互いの欠点を知ってしまう二人が、トラブルを乗り越えてそのおかげでより理解を深めるという話です。その際にユースタスが「完璧な人間などいない」というセリフを言いますが、これは後の「パーフェクト・プロジェクト」にも繋がってくるセリフですよね。

かくしてミュリエルとユースタスの二人は、お互いの理解、つまり愛情を再確認するわけです。かたやもう一方のキティとバーニーも友情を取り戻せるのですけども・・・でも「愛情」と「友情」ではちょっとバランスがおかしいと思いませんか?

そういう観点から見てみると、今回のキティとバーニーの関係が、どうもただの「友情」では無いのではないか?という想像が出来ます。具体的な事はここでは書きませんが、どうも二人は女性同士でありながら、その関係は「友達以上」のものだったのでは無いか?と思うのですがどうなのでしょう・・・?そういえば、バーニーをマッドドッグに取られたキティの怒りが、友人のそれとはちょっと違うような気もしますよね・・・。

それはさておき、今回のカーレッジもかなり悲惨。キティにボコボコにされるは、マッドドッグの部下との戦いでもボコボコにされるわと、いつもよりも大奮闘。そんなカーレッジの活躍がいつも通り今日の見所ですね。

所で途中でカーレッジが「理想のエンディング・・・」を空想するシーンがありますが、そのエンディングではユースタスが・・・。やはりカーレッジにとっては、ユースタスはどうでもいい存在のようですね(笑)。


(今日のダジャレ)
キティが仮面をかぶっているせいかなのか・・・
が割れる」
と向かって」
メンどくせぇ」
と「メン」ダジャレが連発されてましたね。

(今日のギャグ)
カーレッジがキティの正体を知った時・・・
「バック家の飼い犬、カーレッジは見た!」
と叫びます。これはかの有名な二時間ドラマ「家政婦は見た!」が元ネタでしょうね。
さらにその事をミュリエル達に伝える時に・・・
「仮面ネコダー!迫る〜モンスターたこ焼き食べたいな〜!」
と唄うは、「仮面ライダー」の歌が元ネタ。そんな番組までチェックしていたのか・・・。
(今日の必殺技)
バーニーを助けようにも、窓が開かない!その時カーレッジは・・・?
「力の無いヤツはどうすればいい?頭使え!」
とナイス頭突き!でもそれはそれで使い方が間違っているような・・・?

第47話 「来チャイナ 行っチャイナ!」
(原題:Squatting Tiger, Hidden Dog)


(あらすじ)
あのディ・ランのおばである女帝、その彼女は今困っていた。自分の魔力の源である、魔法の蚕との結びつきが弱くなっているのだ。再び蚕から魔力を得るようになるには、純粋無垢な人間の骨が必要不可欠なのだ。

そこでディ・ランは、たまたま中国観光に来ていたミュリエルを誘拐。彼女の骨を利用しようというのだ。カーレッジはミュリエルを助けるために、女帝の所へと乗り込むが、魔法で追い払われてしまう。

カーレッジは追い払われた先で知り合った女性のアドバイスを元に、「三つの教え」を得る旅に出る。旅先での様々な試練を乗り越え、カーレッジはついに「三つの教え」を自らの力とする。

そして女帝の元へと再び乗り込んだカーレッジ。今ここに最大の決戦が幕を開くのだ!


(今日のゲスト)
悪い女帝、ディ・ラン、ラーメン店の女性、虎、その他

(解説)
今回は中国が舞台。ちょっと珍しいかも?CGにより綺麗に描きこまれた背景は見所ですよね。でもこうして見ると、ミュリエル達って結構旅行していますよね?意外とお金は持っているのかな?

さて今回は中国が舞台という事で、「アジア系のあんちゃん」こと、ディ・ランが大活躍!更に今回登場の悪い女帝はどうやら彼の血縁者らしい?ディ・ランは直接悪役として立ちはだかった事はまだ少ないですけど、脇役としての登場は実はかなり多いキャラクターですよね。スタッフのお気に入りなのでしょうか?しかも彼がミュリエルに被害を及ぼすのは、今回が初めて。またお得意の発明も今回は無しです。

さて今回の見所はやはりラストのカーレッジのアクションでしょうか?通常カーレッジは、もちろん敵とは戦うのですけど、このようにカンフーばりのアクションをする事はほとんどありません。大体逃げ回っている間に何か思いついて・・・というパターンが主ですので、今回の様なパターンは珍しいですよね。そう言えば前半の「三つの教え」を求めるくだりなども、まるでカンフー映画を見ているようです。もしかして今回はカンフー映画という事なのでしょうね。

それにしてもミュリエルは、鎖に縛られているのをハンモックと勘違いするなんて・・・。相変わらずマイペースですよね。


(今日のダジャレ)
まずはミュリエルの骨を抜くという所から「骨」ダジャレ。
身にしみる」
のあるやつ」
の髄まで・・・」
などなど。そしてカーレッジが矢に襲われるシーンでは、当然の事ながら「矢」ダジャレが登場。
だ」
〜ん」
やっ!
もはやこの程度は序の口ですよね。

(今日のビックリ)
今回は中国が舞台らしく・・・
「目ん玉中華まん!」
「目ん玉ビックリ中華まん!パート2!」
確かに大きくなった目は中華まんのように見える・・・かな?
(今日のアホ)
万里の長城を見に来た一行。でもユースタスにかかれば
「アホ長城」
世界遺産もへったくれも無いですな。
「ミュートなミュリエル」
(原題:Muted Muriel)

(あらすじ)
ふとした事から夫婦ゲンカを始めるユースタスとミュリエル。だが日頃は温厚なミュリエルもとうとうユースタスへの怒りを爆発!「もう一切しゃべらない!」との宣言をするのだった。

翌日、ミュリエルは本当に喋らなくなってしまった。カーレッジの必死の説得にも、ミュリエルは黙り続けるだけ。このままでは日常生活に支障が出てしまう!困ったカーレッジはシャーリーの所へと相談に行くのだった。

相談を受けたシャーリーは地の底からヒトデ大怪獣を呼び起こす。この怪獣はミュリエルが喋らない限り、破壊の限りを続けるのだ!山を破壊し町を破壊するヒトデ大怪獣。このピンチにミュリエルは喋ってくれるのか?


(今日のゲスト)
シャーリー、ヒトデ大怪獣、ヴィンダルー、ディ・ラン、その他
(解説)
ついにミュリエルがユースタスに対して怒りを顕にします!いよいよ夫婦ゲンカの勃発ですね!・・・ただ古来より「夫婦ゲンカは犬も食わん」というように、ある意味夫婦ゲンカというのは、その夫婦の仲が良い証拠。考えても見てください。そもそもまだお互いの事を良く解っていない二人なら、そもそもケンカなんて出来ないわけだし、またお互い死ぬ程嫌い同士なら、それはケンカにはなりません。お互いをある程度理解していて、心のどこかに相手への信頼感が無いとケンカという物は出来ないんですよね。

・・・とは言うものの、さすがに今回ばかりは様子が違うようです。なにしろ相手はユースタスなわけですから。一番大変なのはカーレッジ。彼にとってはいい迷惑なわけです。これは「犬も食わん」と言っている場合じゃありませんよね。

というわけでカーレッジはシャーリーに相談するわけですが、そのシャーリーもどうも何か勘違いしているというか、間違っているというか。悪いのはユースタスなのだから、ユースタスに対して魔法をかければいいのに、何故「ミュリエルの声を聞かないと止まらない大怪獣」なんか呼び出したのでしょう?ただ無駄に被害を大きくしているだけのような・・・?それともシャーリーはユースタスに謝らせようとして、ヒトデ大怪獣を呼び出したのですかね?それだったら狙いは大ハズレだったのですけども・・・。

というわけで見所は孤軍奮闘するカーレッジ。でも本当はカーレッジが解決すべき問題じゃないと思うんだけどな〜?


(今日のビックリ)
ヒトデ大怪獣を見て驚くカーレッジ!
「顔面蒼白!!」
と真っ白になってしまいます。さらに農場にせまる大怪獣を見て
「はじけてビックリ!恥さらし・・・」
と身体がズタボロに・・・。飼い犬は大変ですなあ・・・。

(今日の必殺技)
一輪車に乗っての
「カーレッジターボ全開!!」
しかしシャーリーって、どこかピントがズレているような気がするんですが・・・。
まぁでもそんなシャーリーにお礼はしないといけません。そこで「へんなカゼ どんなカゼ」で習得したタマゴ生みの技が役に立つ!しかも今回金のタマゴにグレードアップ!しかしこのタマゴはどこから出てくるんだろう・・・。いや、考えないようにしようっと・・・(笑)。
(今日のアホ)
ミュリエルのせいで朝飯を外へ買いに行くユースタス。でもドアにぶつかって・・・
「アホドア!」
さらにミュリエルのシタールを聴き・・・
「アホ楽器!」
まあ、ケンカの最中ですからね・・・。

第48話 「のるかそるか!イルカ」
(原題:Aqua-Farmer)


(あらすじ)
ウェットランドでイルカショーを見るカーレッジ達。しかしユースタスが悪口を言ったせいで、イルカのジョジョがユースタスに嫌がらせを仕掛けてくる。怒ったユースタスはジョジョを泳ぎの勝負をする事に!

結局ユースタスは負けるのだが、勢いにのって再試合を申し出てしまう。更にもし今度の勝負に負けたら、ミュリエルを差し出すという条件をつけてしまったのだ。

家に戻って特訓するユースタス。だが特訓の無理が祟り、大怪我をしてしまう。すっかり意気消沈するユースタス。このままではミュリエルが奪われてしまう、と危機感を感じたカーレッジは、催眠術を使ってユースタスに自信をつけさせた。

そしていよいよ再試合の日。だが今日のコースは超難関だったのだ!


(今日のゲスト)
イルカのジョジョ、飼育係、ディ・ラン、女帝、その他
(解説)
珍しくユースタスが主役のお話です。いつもは常に空威張りのユースタス、今回もそれが原因でイルカとの勝負をしなければならなくなったわけです。でも特訓のせいで、改めて自分の実力を面と向き合い、それが原因で負け犬のようになってしまうのです。いつものユースタスからは考えられない光景ですよね。

そこで役立つのがカーレッジの催眠術。こうして見ると、カーレッジは催眠術が得意なんですよね。まあセラピストの資格も持っているくらいですから。でもあの催眠術は・・・ちょっと怖いぞ(笑)。

そんなわけで今日の見所は、いつもと違いユースタスの活躍ですよね。カーレッジはほんのちょっとの手助けしかしません。そういった意味では珍しいパターンですよね。

まぁ何事にも自信を持って接するべきなのですが、あんまり自信をつけすぎるのもね・・・という事ですかな。

ところで観客席には、それこそ様々なキャラクターの姿を発見する事が出来るんですが、その中にどういうわけか前回消えてしまったはずの女帝の姿が?・・・まあ気にしないようにしましょうか。


(今日のダジャレ)
勝負に臨むに当たってのユースタスのセリフなのですが・・・
「天かどんくさいか知らんが、玉してやる」
まだこの時は余裕があったんですかね?

(今日のビックリ)
ジョジョ達のインチキを見たカーレッジは・・・
「目ん玉ビックリ!」
ああ、なんかすごく普通な気がする(笑)。
「どっちのドラゴン」
(原題:Food Of The Dragon)

(あらすじ)
今日はおさかな日曜日。ミュリエルも海賊の格好をして、すっかりその気だ。と窓の外になにやら怪しい影を発見するカーレッジ。なんとその影は巨大なドラゴンだったのだ!

ドラゴンはユースタスを食べると、ミュリエル達を食べようと追いかけてきた。だが空が飛べずに追いつけない。悲しむドラゴンにカーレッジは、ミュリエルを食べない代わりに、空が飛べない原因を調べてあげようともちかける。

カーレッジがあれこれ調べてみて、何度もチャレンジしても、ドラゴンは飛べない。すっかりあきらめ気味のドラゴンは、またもやミュリエルを食べようとするのだ!逃げ出すカーレッジとミュリエルは湖に着いた。だがドラゴンはまだ追いかけてくる。どうするカーレッジ?


(今日のゲスト)
ドラゴン(ウィリアム)、ウィリアムの兄、レッドドラゴン
(解説)
この話も結論から言ってしまうと、「自分に正直に生きる」というお話ですよね。このドラゴンは、本当は水の中に住み、人間を食べないドラゴンなんですが、その生活環境のせいか、人間を食べようと奮闘しているわけです。最もそれには自分の出生の秘密を知らなかった、という裏があるからなんですが。それにしても結局彼は自分にとって、本当の居場所を目出度く発見できた、という事ですよね。

そもそもドラゴンは、西洋においては「悪魔」、東洋においては「神様」と見なされています。もちろん例外も多々あるのですが、大体そういうイメージですね。また西洋のドラゴンは火を操り、東洋の物は水を操る、というのもあります。ただこれも例外が多く、東洋のドラゴンでも火を吹くものはいますし、また西洋の物でも、今回登場したように水の中に住むドラゴンもいます。その正体は、「自然」という物に対する、人間の「畏れ」の心が生み出したモンスターだと言う事が出来るでしょう。とにかくドラゴンというのは、まさにモンスターの王様ですよね。

さて今回の見所ですが、いつもとはちょっと違った観点から。見所・・・というか聞き所になってしまうんですが、ドラゴンのウィリアムの声を担当されているのが、声優の長島雄一さんなのですが、この方のセリフの言い回しには実に味わいがありますね。まさに今回登場したウィリアムのように、自分では怖いつもりなんだけれども、どこかに優しさを秘めた、ちょっと情けないドラゴンという役柄にぴったりだと思いません?ミュリエルを襲おうとしている時のウィリアムの声と、自分が飛べない事にコンプレックスを抱いている時のウィリアムの声の違い、ちょっと注意して聞いてみてくださいね。

ところで以前から気になっていたんですけど、今回登場した「魚のアイス」。これってアメリカとかに実在するんでしょうか?かなり気になるんですが・・・。


(今日のギャグ)
カーレッジがボタンを押す時
「ポチッと」
と言います。これはもはや定番中の定番ギャグ。そもそもは、かの有名なアニメシリーズ 「タイムボカン」で、三悪の一人、グロッキーが使っていたセリフ。その後も延々と使っていたっけな〜。ポチッとな。
(今日のビックリ)
窓の外にドラゴンを見た時、たまたま貝を食べようとしていたカーレッジ
「目ん玉・・・あれ?真珠の瞳」
目ん玉が飛び出してしまいました。さらにユースタスが食べられてしまい・・・
「ばらばらべろべろびよ〜ん!!」
ああ、もうなんだか解らないぞ(笑)!!
(今日のアホ)
助かったと思ったのも束の間、またまたドラゴンに食べられるユースタス。
「アホドラゴン!」
まあ、そう言いたくもなるか〜。