「イマジナリーフレンド」について



●イマジナリーフレンドとは?

「イマジナリーフレンド」とは、直訳すると「空想の友達」、つまり空想で作った、脳内だけにいる友達の事である。例えば幼児などが一人で遊んでいるのに、誰かと一緒にいるかのように話したりしている事がある。また食事の準備で皿を出してもらう時にいくつか余計に出す事があったりする。つまりは「それ」がイマジナリフレンドである。日本では今ひとつ馴染みが薄いかも知れないが、西洋では結構メジャーな概念であるようだ。

●他作品のイマジナリーフレンド達

他にも例えば「デクスターズラボ」のクーシーや、「パワーパフガールズ」のパッチーズもイマジナリーフレンドであるし、また「オーリーズアドベンチャー」に出てくるホルヘやトロッグ達も実はイマジナリーフレンドなのだ。
ただ基本的にイマジナリーフレンドは、あくまでも「幼児」の物であり、ある程度年齢が上がった子供がイマジナリーフレンドを持っているのは、やはり幼稚な事と受け取られるようだ。

●イマジナリーフレンドの特徴

ところで通常こうしたイマジナリーフレンド達は、当たり前だが空想した本人以外には見る事も会話する事も出来ない。だが本作「フォスターズ・ホーム」でのイマジナリーフレンドは、空想した本人以外も見る事が出来るし会話する事が出来る。そして人々もそれを受け入れている。だからこそ親達は、子供達のためにイマジナリフレンドを求めて、フォスターズ・ホームへとやってくるのだ。これが本作の最大の特徴なのかも知れない。

●イマジナリーフレンドの種類

本作に登場するイマジナリーフレンドには、いくつかの種類がある。ブルーやウィルト達は言うまでも無く、ペガサスのような外見をしたもの、蜂などの虫のような物、魚と同様に水中に棲んでいる物、マンガやアニメなどから生み出された物、悪ガキによって作られた凶暴なえくすとりーむ・アサラウス、腹ペコの子供達に生み出されたフードフレンド、まだ精神が未発達な赤ん坊に作られたスクリブルなど、様々だ。だがしかし共通しているのは「想像で生み出された」という事。そう考えると、姿形は違えども結局は同じ「イマジナリーフレンド」という種類なのかも知れない。

●イマジナリーフレンドの生活

イマジナリーフレンドも人間同様に生活をする。夜は眠るし食事もする。トイレにも入れば風呂にも入るのだ(当然個体差はあると思われるが)。そう考えると、イマジナリフレンドが生まれるという事は、家族が一人増えるのと同義なのだ。経済面の理由から行き場を失ったフレンドなどもいるのかも知れない。