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フォスターズ・ホームの事ならカートゥーン横丁
フォスターズ・ホーム

子供が想像で生み出した友達、イマジナリフレンド
これは役割を終えたフレンドが集まる家、フォスターズ・ホームでの物語です

●フォスターズ・ホームとは?

原題「Foster's Home for Imaginary Friends」。
子供に捨てられる、あるいは役目を終えたイマジナリフレンドが次のご主人を探すまで、一時的に身を寄せる場所、フォスターズ・ホーム。そこでの騒動を描いた、ドタバタコメディ。原作は「パワーパフガールズ」でお馴染みのCraig McCracken。

この作品は、その設定とキャラクターデザインから、しばしばおとなしい教育的な作品だと誤解されやすい。実際主人公のマックはいじめられっ子(しかも実の兄にいじめられる)であり、イマジナリーフレンドの設定は、「現実からの逃避」を思わせる。そして本作の舞台が、そのフレンド達が「役割を終えて集まるホーム」となると、これはちょっぴり悲しいお話を想像してしまうのは、しごく尤もな話である。だがしかし実際には本作は純粋なギャグ作品である。しかもかなりブラックで激しい、シュールなギャグが満載であり、上記の設定なんかどこ吹く風、と言った雰囲気なのだ。

考えてみれば、原作者のCraig McCrackenは、「パワーパフガールズ」は言うまでも無く「デクスターズラボ」や「2ストゥーピッドドッグス」などのギャグ作品に参加している人物である。こういったギャグ作品は、むしろ得意なのだと言ってもいいだろう。そう考えてみると、この作品の理不尽なギャグや、見ている者を置いてけぼりにさせるオチの数々は、「デクスターズラボ」の第1、第2シーズンを彷彿とさせる。

特にブルーのキャラクターは見た目とは全く違い、とにかくワガママなトラブルメーカーであり、実に独善的な性格をしているが、これも考えてみればデクスターや、パワパフに出てくる悪役の延長線上に位置しているのだ。

またギャグ自体も、30分の間ただひたすらに追いかけっこなど、ひたすらドタバタしている物が多い。ストーリー展開というものを、どこかに置き忘れてしまったようなそれらのギャグのスタイルは、まさにハンナ・バーベラのカートゥーンそのままなのだと言っていいだろう。また最近のカートゥーンが、多かれ少なかれどこかに日本アニメの影響を受けているのとは対照的に、本作ではそうした日本アニメの影響をほとんど見受ける事が出来ないのだ。

そういった意味では、本作「フォスターズ・ホーム」は「デクスターズラボ」や「パワーパフガールズ」の、正に直系の子孫であり、そして同時にハンナ・バーベラの一連の作品を代表とする古き良きカートゥーンの、正統なる後継者なのだ。

また本作「フォスターズ・ホーム」の魅力として、各キャラクターの「動き」の面白さが挙げられるであろう。それぞれのキャラクターは、制作にFlashを使った事により、今までのアニメには無い独特の動きを見せてくれる。それを活かした、キャラクターのちょっとした動きなどは、見ていて飽きる事が無い。特にブルーのクルクル変わる表情は秀逸であり、それを見ているだけでも十分楽しめてしまうのだ。

上に「日本アニメの影響はほとんど見られない」と書いたが、実はある日本作品の影響を受けたと思しき部分が無いわけでは無い。ただしそれは、普通に考えてCraigが見ているとは思われない作品であり、影響というよりは「偶然の一致」と言った方が正解なのかも知れない。だがしかし本作が日本で放映されてから、WEB上で何人もの人がやはり同様の指摘をしている。

それは「藤子不二雄作品」である。

「オバケのQ太郎」「怪物くん」「ドラえもん」を始めとする一連の藤子不二雄作品は、基本的に畳に襖といった日本家屋で話が進行するなど、日本文化に深く根ざしている描写が多い。なので作品をアメリカに輸出してもほとんど受けない、という話は有名かと思われる(ちなみにドラえもんは、アジア諸国では人気があるようだ。やはり文化の違いなのか?)。なので、原作者のCraigが見ているはずは無いのだがしかし、どういうわけか本作からは、まぎれも無く「藤子不二雄作品」のニオイがしてくるだ。これは、単純にブルーがオバQに似ているから、という理由だけではあるまい。それが本作の、最大に不思議な点の一つである。目指す部分が同じならば、作風も似てしまうという事なのだろうか。

あれこれと書いてしまったが、本作「フォスターズ・ホーム」が子供を対象に作られた純粋なカートゥーンである事だけは、否定のしようがない事実なのである。

日本「CARTOON NETWORK」では2005年10月末より放送が開始された