ビリー&マンディ全話ガイド2

第5話

「友達になって!」
(原題:Something Stupid This Way Comes)

(初放送 2003.8.15)

制作スタッフ

STORY BY: CRAIG LEWIS
DIRECTED BY: JOHN MCINTYRE , ROBERT ALVAREZ
STORYBOARD BY: MAXWELL ATOMS

あらすじ

ある日突然、地面から遊園地が出現した!それはかつてビリーとマンディを攫ったナーゴルの仕業であった。

ナーゴルはどうしても友達が欲しく、このような真似をしたのだ。それを聞いて同情したビリーはナーゴルに「友達の作り方」を伝授するのであったが…。

解説

ナーゴル再登場であります。まあ地底にずっと一人で住んでいる彼の「友達が欲しい」という気持ちは分からないでもありませんが…。そんなわけで今回の見所は、やはりビリー語る「友達を作る五つの方法」でしょうね。言っている事は正しいのですが…、ただ実行の仕方が間違っていると言わざるを得ません。

ところでこの「友達を作る五つの方法」、英語テロップが出るので分かるんですが、本来は「友達を作る五つの"C"」と云った感じですね。なので「CLEANINESS(清潔さ)」「CONSIDERATION(思いやり)」「COMPLIMENTS(褒め言葉)」「CONVERSATION(会話をする)」「SHARING(共有する)」となっていて、最後だけ頭が「S」じゃん!ってギャグなんでしょうかね。

そしてこのオチ、落ちてないというか、落ちているというのか解りませんが、ブラックな所がビリマンらしいですよね。

「びっくりパーティー」
(原題:A Grim Surprise)

(初放送 2003.8.15)

制作スタッフ

STORY BY: ROB DESALES
DIRECTED BY: JOHN MCINTYRE , ROBERT ALVAREZ
STORYBOARD BY :JOHN MCINTYRE

あらすじ

ビリーの発案で、マンディのびっくり誕生日パーティーの手伝いをやる事になったグリム。ケーキを作ったり会場の準備をしたりと奔走するのであったが…。

解説

まあビリーが「いい事」を企む時ってのは、ロクな事にならないっていう好例なのですが、それにしても、このオチは「反対の日」同様にグリムに同情を禁じえないオチであります。そういえば「フォスターズ・ホーム」でも、ブルーがやはり同様の事をしていましたっけ。

見所は何といっても、グリムですよね。ケーキの手伝いをさせられるシーンでは、もうやりたい放題!!ベチャベチャしちゃってるし。

またグリムの「私の小さなハートが3倍に膨らむ」というセリフは、どうやら「グリンチ」のパロディのようですね。

「リアル・ゲーム」
(原題:Beasts and Barbarians)

(初放送 2003.8.15)

制作スタッフ

STORY BY: GORD ZAJAC
DIRECTED BY: DAVE BRAIN
STORYBOARD BY: MICHAEL DEIDERICH

あらすじ

TVゲームばかりやっていて、すっかりTVゲーム中毒になってしまったビリーとアーウィン。グリムは二人の中毒を治すべく、リアル・ゲームの世界へ二人を連れていく。

そこは本物のモンスターが襲ってくる、恐怖の世界!ビリーとアーウィンの二人は、ゲームをクリアする事が出来るのか?

解説

今回は一応ビリーが主役でありながら、「マンディ最強伝説」を裏付けるエピソードでもあります。まずは冒頭の「ババ抜きしない?負け役が欲しいの」発言。そして指輪を手に入れるくだりや、一つ目モンスターに追われていても走ろうともしない所なぞ、まさに「最強」の名にふさわしい女の子でありますね。

しかしアーウィンも受難キャラですよねえ…。

声の出演

ビリー:佐藤まさよし , マンディ:守屋佐智代 , グリム:三宅健太
広瀬正志 , 堀本等 , 世田壱恵 , よのひかり , 細野雅世

日本語版制作スタッフ

プロデューサー:伊藤文子 , 演出:加藤敏 , 翻訳:村治佳子 , 担当:小野寺徹 丸田耕太郎
録音/調整:新宿スタジオ , 音響制作:カートゥーンネットワーク 東北新社

第6話

「ビリーのおでき」
(原題:Bill's Growth Spurt)

(初放送 2003.8.22)

制作スタッフ

STORY BY: GORD ZAJAC
DIRECTED BY: BRIAN HOGAN
STORYBOARD BY: MICHAEL DEIDERICH

あらすじ

ジャンクフードの食べすぎで気分が悪くなったビリー。そこでグリムは、おばあさんから教わった薬、異次元にあるキイキイ花から作った物、をビリーに飲ませる。

確かに気分は良くなったが、その代わりにビリーの背中に奇妙な「おでき」が出来る。見る間にその「おでき」は成長し、人の顔になっていった!しかもビリーは、そいつに「ヤムヤム」と名前をつけたのだった。

解説

ブラックです、ダークです。でもその辺りが「ビリー&マンディ」らしいと言えばらしいんですよね。イメージとしては「人面疽」みたいなものでしょうか?

さすがのマンディも、このおできにだけは驚いた様子。まあそりゃあそうだけど。そんなわけで見所は、この「ヤムヤム」を退治しようとするグリム、マンディとヤムヤムを守ろうとするビリーのやり取りでしょうか?

「ホス・デルガド」
(原題:Hoss Delgado: Spectral Exterminator)

(初放送 2003.8.22)

制作スタッフ

STORY BY: GORD ZAJAC
DIRECTED BY: BRIAN HOGAN
STORYBOARD BY: BRIAN KINDREGAN

あらすじ

グリムはビリーとマンディの付き添いで社会見学で博物館へ行く羽目に。もちろんグリムにとっては、面白くもなんともない場所であった。

ところが丁度そこには悪霊ハンターの「ホス・デルガド」が来ていたのだ!デルガドはグリムを見つけると、即座に戦いを挑んできた!グリムとホス・デルガド、果たして勝者はどちらになるのだろうか…?

解説

またもや迷惑な新キャラ、ホス・デルガドの登場です。どうしてこの番組には、こういうイカレた大人しか出ないんでしょうね…。そんなわけで、今回はデルガドとグリムのバトルが見所です。

さてホス・デルガドの元ネタですが、「ニューヨーク1997」などの映画で活躍しているカート・ラッセルだと思われます。

「恐怖のマンディ人形」
(原題:Mortal Dilemma)

(初放送 2003.8.29)

制作スタッフ

DIRECTED BY: BRIAN HOGAN
STORY BY: GORD ZAJAC
STORYBOARD BY: MUCCI FASSET

あらすじ

マンディ一家が出かける間、留守番を頼まれたビリーとグリム。だがしかしビリーはマンディがいないので寂しくてたまらない。

それを見かねたグリムが、人形で新しいマンディ、すなわちニューマンディを作り上げる。ところがそのニューマンディ、事ある毎に「遊ぼ」と迫ってきて、ビリーは閉口してしまうのであった。

解説

マンディがいなくなったのなら、新しくマンディを作ればいい、というその発想が、いかにもカートゥーンらしいですよね。それでそこでロボットを作ると「デクスターズラボ」になるんでしょうが、グリムの超自然的魔術を使うあたりがこの作品ならでは。

そんなニューマンディを怖がるビリーの怖がりっぷりが今日の見所ですよね。でも本人としては、ただ遊びたいだけなのに、ここまで怖がられてしまうなんて…ちょっと可哀想な気もしてしまいます。とは言うものの、こんなのが、実際に動いてきて「遊ぼ」とか言った日にゃあ、確かにたまったもんじゃありませんよね。…とここまで書いて気が付いたんですけど、もしかして今回の元ネタは「チャイルドプレイ」?そういえば、それっぽいシーンもあったような…?

さらに言えば、ニューマンディを作るべく集められたオモチャ達。そのラインナップを見てみると・・・顔だけの人形、恐竜、ブタの貯金箱…。これって「トイストーリー」に出てくるオモチャのラインナップですよね(笑)??

声の出演

ビリー:佐藤まさよし , マンディ:守屋佐智代 , グリム:三宅健太
広瀬正志 , 堀本等 , 世田壱恵 , 園田恵子 , 巻島直樹 , 細野雅世

日本語版制作スタッフ

プロデューサー:伊藤文子 , 演出:加藤敏 , 翻訳:村治佳子 , 担当:小野寺徹 丸田耕太郎
録音/調整:新宿スタジオ , 音響制作:カートゥーンネットワーク 東北新社

第7話

「ビリーとスパーグ」
(原題:Billy and the Bully)

(初放送 2003.8.22)

制作スタッフ

STORY BY: GORD ZAJAC
DIRECTED BY: JOHN McINTYRE , ROBERT ALVAREZ
STORYBOARD BY: BRETT VARON

あらすじ

ビリーのクラスのいじめっ子のスパーグ、最近彼の行動がどうにも目に余るようになってきた。そこでビリーは、スパーグを懲らしめようとして、グリムの力を借りる事に。

しかし作戦は、どうにも上手くいかない。果たしてスパーグにいじめをやめさせる事は出来るのか?

解説

今回もビリーが主役でありながら、結果的には「マンディ最強伝説」を裏付けるエピソードですね。どの辺りがそうなのかは、実際にご覧になってください。

しかしビリーは心優しい少年なのか、ただ単におバカなのか、いまいち良くわかりません。まあ少なくともいじめっ子では無いんですが…。

「いたずら女神 エリス」
(原題:To Eris Human)

(初放送 2003.8.22)

制作スタッフ

STORY BY: GORD ZAJAC
DIRECTED BY: DAVE BRAIN
STORYBOARD BY: CHRIS SAVINO

あらすじ

ビリーの買い物のため、ショッピングモールについてきたグリム。そこで彼グリムは、憧れの女神エリスを見つける。エリスは混乱と争いの神で、人間にいたずらをするのが仕事なのだ。

エリスはマンディを見ると、彼女をスカウト。自分の仕事をやらせるのだったが…?

解説

エリスというのは、ギリシャ神話に登場す女神様です。今回のお話同様に「黄金のリンゴ」を使って混乱を引き起こす神様であります。とにかくはた迷惑な神様ですよね。またにアドニスも「美しい」男の神様であります。エリスが好きになるのも当然?

今回の見所は、やはりエリスVSマンディでしょうか?ある意味「最強決定戦」と言っても過言では無いでしょう。しかし神様に楯突くマンディって、やっぱりスゴイですよね…。

「魔物になったビリー」
(原題:Big Trouble in Billy's Basement)

(初放送 2003.8.29)

制作スタッフ

DIRECTED BY: ROBERT ALVAREZ , JOHN McINTYRE
STORY BY: GORD ZAJAC
STORYBOARD BY: CHRIS McCULLOCH

あらすじ

人間が決して読んではいけない「悪い本」。しかしグリムに黙って、その本を読んでしまうビリー。するとビリーは魔物に取り付かれ、魔物の主人たる「ヨグ・ソクホフ」を甦らさんと企むのだった。

こうなったらあの男に頼むしかない!そう、魔物ハンターのホス・デルガドだ…!

解説

ホス・デルガドの再登場であります。しかし彼なんか呼んで、役に立つのか?というのは大いに疑問ではありますが…。そんなホスと、魔物に取り付かれたビリーの戦いが見所です。そしてマンディは…相変わらずマイペースですよね。

さて今回はかなりスプラッタというか、ホラー色が強いですよね。今回名前だけの登場ですが、「ヨグ・ソクホフ」の元ネタは「ヨグ・ソトス」でして、これは「ラヴクラフト」という人の書いた「クトゥルフ神話」という、そっち方面では有名な物語に出てくる邪神の事です。「クトゥルフ神話」は、後のエピソードにもモチーフとして使われております。

声の出演

ビリー:佐藤まさよし , マンディ:守屋佐智代 , グリム:三宅健太
広瀬正志 , 堀本等 , 園田恵子 , よのひかり , 巻島直樹 , 細野雅世

日本語版制作スタッフ

プロデューサー:伊藤文子 , 演出:加藤敏 , 翻訳:村治佳子 , 担当:小野寺徹 丸田耕太郎
録音/調整:新宿スタジオ , 音響制作:カートゥーンネットワーク 東北新社

第8話

「ロックスターを目指せ!」
(原題:Grim or Greg)

(初放送 2003.10.3)

制作スタッフ

STORY BY: CRAIG LEWIS
DIRECTED BY: ROBERT ALVAREZ
STORYBOARD BY: BRETT VARON

あらすじ

今夜はエンズビルのバンドコンテスト。スパーグ率いる「パープルフィルス」も練習に余念が無い。そこへビリーがやって来て、バンドに入れてもらおうとしたのだったが、代わりに選ばれたのはなんとグリム!グリムはギターの才能を見せ付けると、パープルフィルスのメンバーとして迎えられたのだった…。

一方のビリーは、パパと相談してコンテストに出場する事に!かくしてバンドコンテストがスタートするのであった…。

解説

今回はロックネタです。確かにヘビメタとかロックでは、良く骸骨がマークとして使われているので、グリムはある意味適任なのかも知れないですね。しかしグリムにギターの才能があったとは驚きです。しかしグリムは、マンディがそばにいないと、本当に楽しそうですよね。

そんなグリムの歌が最大の聞き所。一方の今ビリーのパパですが、こんなにボケキャラだったっけ?と思うくらいに強烈なボケをかましてくれます。

「脳ミソ大好きエイリアン」
(原題:Little Rock of Horrors)

(初放送 2003.8.29)

制作スタッフ

STORY BY: GORD ZAJAC
DIRECTED BY: ROBERT ALVAREZ
STORYBOARD BY: MAXWELL ATOMS

あらすじ

誰も遊んでくれないので、ビリーは一人でつまらない思いをしていた。と、そこへ突然宇宙からエイリアンがやって来た!!

このエイリアン、なんと人間の脳ミソを食べるために宇宙からやって来たのだ。そしてビリーを利用して、人間達を集めて脳みそを食べ始めるのだった…!

解説

そう言えば、「ピンキー&ブレイン」でも脳ミソを食べるエイリアンが出てきたような…?まあそれはそれとして、今回特筆すべきは、なんと言っても全編がミュージカル仕立てになっている、という事でしょうか?よりにもよって、こんな話をミュージカルに?という気もするんですが、それをやってしまうスタッフのセンスには、つくづく脱帽してしまいます。とにかく今回は全編見所!と言ってしまってもいいでしょう!そしてそんなエイリアンとマンディの対決!果たして勝利はどちらの手に…?

さて今回、英語タイトルを見ると解るんですが「リトルショップ・オブ・ホラーズ」が元ネタのようです。映画にもなった有名なミュージカルですよね。

「ピザの悪夢」
(原題:Dream A Little Dream)

(初放送 2003.8.29)

制作スタッフ

DIRECTED BY: DAVE BRAIN
STORY BY: GORD ZAJAC
STORYBOARD BY: MICHAEL DIEDERICH

あらすじ

冷蔵庫の中に入っていた腐ったピザ。それを食べてしまった、グリム、ビリー、マンディの三人。いつしか三人は夢、それもただの夢では無い悪夢の世界へと入っていくのだった…。

解説

気がつけば今回は、三本とも「音楽」が使われております。元々カートゥーンでは、こういうミュージカル形式の話や、歌と連携させたお話が多いのですが、それにしても全部が歌というのは、ちょっと珍しいかもですね。

前の二つがミュージカルアニメだったのに対し、今回は歌は無い純粋な音楽アニメとなっています。それはどこかディズニーの傑作「ファンタジア」を彷彿とさせます。特にマンディの見る夢はその中の「禿山の一夜」をイメージさせますね。

声の出演

ビリー:佐藤まさよし , マンディ:守屋佐智代 , グリム:三宅健太
広瀬正志 , 堀本等 , よのひかり , 巻島直樹 , 梅津秀行

日本語版制作スタッフ

プロデューサー:伊藤文子 , 演出:加藤敏 , 翻訳:村治佳子 , 担当:小野寺徹 丸田耕太郎
録音/調整:新宿スタジオ , 音響制作:カートゥーンネットワーク 東北新社