KNDハチャメチャ大作戦全話ガイド2



第5話 「カブの供給源を突き止めろ!」
(原題:Operation: T.U.R.N.I.P.)

(初放送 2004.9.11)
(あらすじ)
巨大ウサギによる戦闘訓練を終えるKNDメンバー。と基地内にカブが大量発生している事に気付く。どうやら何者かがパイプラインを使って、カブを送っているようだ。早速一同は原因を突き止めるべく、KNDパイプポッドに乗り込み出動!やっとの思いでたどり着いた先で見た物は、巨大なカブだった…。

(今日の敵)
巨大カブ
(解説)
今回は純粋な冒険エピソードと言えるでしょうね。パイプの中での攻防戦、そして巨大なカブとの戦いは、まさに手に汗握ると言ってしまっていいでしょう。でもKNDを見ていると、こうした巨大な敵に対して、メンバーが生身で戦いを挑む、といったシチュエーションが多いような気がします。もちろんそこからの大逆転が面白いんですけどもね。
ところでアメリカのカブって、やはりマズイんでしょうかね?日本のとは種類が違ったりするのでしょうか。まあでもあまり野菜大好き!てな子供も見ませんけどもね。
「地球滅亡計画を阻止せよ!」
(原題:Operation:M.I.N.I.G.O.L.F.)

(あらすじ)
ナンバー2はふとした事から、ミニチュアゴルフのチャンピン、ルパート・パットキンとミニチュアゴルフで対決をする事となる。結果はナンバー2の圧勝であった。
だがこれによるプライドをズタズタに引き裂かれたパットキンは、ナンバー2へ復讐を計画する。パッティンスキーとなった彼は、ミニチュア光線銃でナンバー2をミニチュア化。やはりミニチュア化した世界中の名所・旧跡で作り上げた究極のミニチュアゴルフコースで勝負を挑むのだった。しかもこのままでは、地球すらもミニチュア化されてしまうのだ…!
(今日の敵)
パッティンスキー(ルパート・パットキン)
(解説)
タイトルと本編のギャップが実に素晴らしい回。 やっている事はただのミニチュアゴルフなのだけど、それが最終的に地球滅亡まで行ってしまう辺りのスケール感がなんともいえません。
また今回登場のパットキンもなかなかいい味のキャラクターです。こういういわゆる「情けない大人」が、ひたすらに情けない事をしていく、ってのはなかなか好きなシチュエーションです。
てなわけでやはり今回の見所は、ミニチュアゴルフでしょうか?特に最初の勝負では、いつの間にかギャラリーが増えているってのがいいですよね。
そういえば今回はナンバー2以外のメンバーは、ほとんど出番無しですね。こういうのも珍しい?

第6話 「ボスの悪だくみをつぶせ」
(原題:Operation: O.F.F.I.C.E.)

(初放送 2004.9.11)
(あらすじ)
ナンバー4は父親と一緒に、父親の会社へと来ていた。今日は「娘を会社へ連れていこうデー」なのだが、娘のいないナンバー4の父親は、代わりに息子であるナンバー4を連れてきたのだ。だがしかし女の子の中に、一人男が混じってしまう事で、ナンバー4は少々不機嫌であった。
オフィスへ着いたものの、ナンバー4は退屈になってしまう。だがふとした事から会社の社長、ミスター・ボスが女の子達を冥王星へと打ち上げようと企んでいる事を知る。しかもナンバー4も女の子達と一緒にパーティールームへと囚われてしまい、このままでは一緒に冥王星へと打ち上げられてしまう!
やはり母親がこの会社に勤めているために来ていたナンバー3と合流したナンバー4は、なんとかこの危機を脱しようとするのだが…?
(今日の敵)
ミスター・ボス
(解説)
今回はナンバー4の主役エピソードであります。ちょっと短気で威勢がいい彼は、むしろ女の子なんていなくなってくれればいい!と思うのですが、でもそこはやはりKND、結局は女の子を助けようと奮闘する正義感の持ち主なのであります。
それにしてもカートゥーンに登場する女の子は、大体が今回のようにキャーキャーうるさくて、人形が大好きで、他人の言うことなんか聞かない存在として描かれますよね。まああれくらいの年頃の典型的な女の子ってのは、そういうものなのでしょうけども…。
そういえば今回はナンバー4と3しか出ませんね。というわけで二人のタッグを楽しみましょう。
(オトナの解説)
以前も少し触れましたが、KNDのメンバーは大人と戦っているのに、彼ら自身の親とは切れていません。むしろ仲がいいようです。もっとも敵が親の上司でもお構いはしないようですが。でもKNDメンバーは普段ツリーハウスで暮らしているのですが、一体いつ家族と触れ合っているのでしょうか?謎ですよね。
「大雪の日をつくれ」
(原題:Operation: A.R.C.T.I.C.)

(あらすじ)
KNDは北極に向かっていた。情報ではここでとある天才科学者が、天気をコントロールする発明をしているというのだ。もしその発明が完成したら、大雪による休みが無くなってしまう!その企みを阻止すべく、今回はKND本部の推薦により、ナンバー30C(サーティーシー)と行動を共にするのであった。
いよいよ敵であるギリギリ教授の基地へと近づくKND。ナンバー4と30Cを残し、突撃するKNDであったが、なにやらナンバー30Cの様子がおかしい…。すったもんだの末に、ようやくギリギリ教授を捕まえる事に成功したのだったがその時、ナンバー30Cが裏切った!?
(今日の敵)
ギリギリ教授、ナンバー30C
(解説)
今回は北極での活躍であります。というわけで北極での戦いが最大の見所となります。
ところで今までKNDというのは、ナンバー1から5までの五人による組織だと思われていました。ところが今回ナンバー30Cというメンバーが登場し、さらに「KND本部」というものがある事が明らかになります。実はものすごい巨大組織だったのですね。この辺りはなかなか興味深いのですが、この後のエピソードでKNDの組織の全容などが明らかになる時は来るのでしょうか?どうやら段々と話がスケールアップしてきたようですね。
今回の悪役は、「ケニーとチンピー」にも登場したギリギリ教授です。元々「ケニーとチンピー」と「KND」は同じ世界なのですから、この登場にはなんの不思議も無いわけですが、やはりちょっと驚きを感じます。原作者が余程気に入ったキャラクターなんでしょうか?
それがらみで、海外サイトではちょっと面白い「ウワサ」があります。今回登場したナンバー30Cは実は「ケニーとチンピー」のケニーなのではないか?という話です。どうやら海外ではケニーとこのナンバー30Cが同じ声優さんで、かつ背格好がとても良く似ているのだ、という所から出てきたウワサのようです。真偽の程は定かではありませんが、ギリギリ教授も出てきたという事を考えるともしかして…?

第7話 「珍種のシラミを退治せよ!」
(原題:Operation: L.I.C.E.)

(初放送 2004.9.12)
(あらすじ)
ナンバー5は勇敢にも一人おすましキッズの館に潜入。ナチョスのトルティーヤを奪取してきた。
だがしかしその際、彼女は帽子を取り替えられていた。その帽子から珍種のシラミが発生!シラミは一気に繁殖すると、ナンバー5の髪の毛とナンバー3のぬいぐるみをズタズタにし、KND基地内で大繁殖を始めた。
このままでは基地がシラミに乗っ取られてしまう!シラミの弱点がナチョチーズだという事に気付いたKNDは、残り少ないナチョチーズを武器にチーズ貯蔵庫へと向かうのであったが…。
(今日の敵)
おすましキッズ、シラミモンスター
(解説)
シラミ…、戦後日本では大流行したそうですが、いまやほとんど絶滅状態だそうです。でも果たしてアメリカにはまだいるのでしょうか?
とそんな疑問はさておいて、今回はそんなシラミとの壮絶なバトル。きっと色々な映画のパロディが入っているんだろうなあ(笑)。とにかくちょっとサスペンスなシラミとの戦いが見所です。
それからもう一つの見所は、KND基地内部の描写でしょうか?基地の内部の様々なところが描かれるのは、今回が初めてでしょう。しかしこの基地どうやって作ったんでしょうねえ?
「デートなんだ見逃してくれ」
(原題:Operation: L.I.Z.Z.I.E.)

(あらすじ)
緊急警報がかかるKND基地。早速集合するメンバーだったが、どうもなにやらナンバー1の様子がおかしい。しかもナンバー1は自分一人で任務を片付ける、と言い出すと他のメンバーに休みを与えたのだ。
そこで早速カーニバルに行くナンバー2以下KNDメンバー達。ところがそこで彼らはナンバー1がリジーという女の子とデートしているのを見つけてしまう!慌てたナンバー1はリジーに冷たい態度を取ってしまい、リジーを怒らせてしまう…。
翌日リジーがまたやって来て、ナンバー1にヘルメットをプレゼントする。ところがそのヘルメットは、かぶった人間を操る事が出来る、ボーイフレンドヘルメットという危険な代物だった。早く外さないとナンバー1はずっとリジーの操り人形になってしまうのだ!
(今日の敵)
リジー
(解説)
まあ女の子を大事に扱わないと、バチが当たるという事ですな。皆さんも気をつけるように!
さてさて今回の見所は、やはりナンバー1とリジーのデートなのでしょうけど、それに加えてナンバー1対他のKNDメンバーも忘れてはいけない所。操られているとは言え、たった一人で残り四人のメンバーを倒していくナンバー1は、さすがリーダー!と言わざるを得ないでしょう。恐るべし!
でもまあナンバー1もリジーの事をキライにならなかったから、これはこれでメデタシメデタシなのかな?それとも実はそれすらもヘルメットの効果だとしたら…???う〜ん、女は怖いよ。

第8話 「ハエに気をつけろ!」
(原題:Operation:T.H.E-F.L.Y.)

(初放送 2004.9.12)
(あらすじ)
KND基地に一匹のハエが侵入した。そのハエはあっちへフラフラ、こっちへフラフラとメンバーの部屋を巡っていく。果たしてKNDメンバーの反応は…?

(今日の敵)
ハエ?
(解説)
さて今回は見ていただければ解るのですが、セリフが一切無い、音楽だけによる進行となっております。元々カートゥーンは日本アニメと比べると、ミュージカルなどの音楽ネタは遥かに多いですよね。でも今回のように、一切のセリフが無い純粋な音楽アニメ、という形式はちょっと珍しいかと思われます。
そんなわけで今回の見所は、音楽に乗せて飛び回るハエと、それに対するKNDメンバーのリアクションでしょうか?そろそろキャラクター達も個性を発揮しはじめ、キャラが立ってきた頃なので、それぞれに違ったリアクションを取るのが、実に個性とマッチしていて面白いです。
しかしこうして見ると、ナンバー1って意外と子供っぽい所があるんですねえ…。
「大人を増やすな!」
(原題:Operation: P.O.I.N.T.)

(あらすじ)
ナンバー1はティーンエイジャーが嫌いだった。そんなティーンエイジャーが夜中に集まって、何やらやっている事を突き止めたKND。これはきっと、ティーンエイジャーを大人にして、我々子供達をこき使おうという陰謀に違いない!そう考えたナンバー1は、ティーンエイジャーを大人に変える工場を突き止めるべく、ティーンエイジャー達の後をつけていたのだった…。

(今日の敵)
ティーンエイジャー??
(解説)
ティーンエイジャーというのは、直訳すると「十代」って意味になるのですが、ニュアンス的には中学生、高校生くらいのお兄さん、お姉さんって感じでしょうかね?日本語でいい訳が無いという事はつまり、ティーンエイジャーってのは、アメリカ特有の言葉なわけですよね。日本ではかなり単純に「大人」「子供」と区分けされてしまっているような気がします。
まあとにかく今回はそんなティーンエイジャーの後をつけるKNDメンバーが見所。オチを言ってしまうと「勘違い」なわけですが、だからこそ面白いわけなのです。
そういえば今回は珍しく任務が失敗する話ですね。さすがのKNDもティーンエイジャーには勝てないのでしょうか?
(オトナの解説)
今回の話を見ながら「これって放送していいの?」とドキドキしていた人!アナタはもう立派な大人だっ!汚れきった大人なのだぁっ!
と言いたくなってしまうくらいに(笑)、今回の話ほど大人と子供で笑うポイントが違ってくる話は無いでしょうね。もちろんそういう風に誤解を招くように作っているんでしょうけども。
やはり一番ドキドキするのは、車の中を覗くシーンでしょうか?「オイオイオイオイオ!」と叫びたくなる事必至(笑)。

さてこれだけじゃああれなので、別の視点から解説。
今回のティーンエイジャーは厳密には「悪役」ではありません。確かに冒頭でKNDをプールに入れたりしましたが、それはKNDがスパイをしていたから。また「大人になる工場」も、結局はナンバー1の妄想に過ぎなかったわけです。
通常こうした「正義の味方」を扱った話では、基本的にまず悪役がなんらかの攻撃をしてきます。そしてそれを受けて正義が受けて立つ、という構造をしています。それは何故そうなのかというと、そうしないと「正義の味方」では無く、別の物となってしまうからです。その「別の物」とは何か?それは以前もちらっと書きましたが、また別の機会に詳しく書きたいと思います。
一つだけ覚えておいていただきたいのは、「KNDはかなり危険な正義の味方」という事なのです。