KNDハチャメチャ大作戦全話ガイド3



第9話 「赤ちゃん社長と戦え!」
(原題:Operation: C.A.B.L.E.-T.V.)

(初放送 2004.9.18)
(あらすじ)
KNDの通信衛星がなにものかの衛星に妨害を受けた。その相手とは、子供向けのテレビ番組を作っているキッズテレビという会社の放送衛星だった。KNDは早速キッズテレビ社に乗り込むが、そこで見た物は、まだ赤ちゃんの姿をした社長だった。
ナンバー1と赤ちゃん社長ミスターBは話し合いの末、KNDをテレビに出演させ、そこでメッセージを流す事になった。だが実際には子供向けの番組に出させられてしまった。ふてくされる一同。
ところがそれは罠だった!ミスターBはKNDの通信衛星を逆に利用し、全世界の人間を赤ちゃんにする赤ちゃん光線を発射するのだった。どうするKND?

(今日の敵)
赤ちゃん社長ミスターB
(解説)
KNDは子供の味方。ではその「子供」とは一体どこからどこまでなの?という疑問が沸いてきます。今回を見る限り、少なくとも赤ん坊は入っていないようですね。
というわけで今回の見所は、唄って踊るKNDでしょうか?結構似合っているような気がするんですけどもね〜。
それから赤ちゃん社長のキャラクターもなかなか面白いですよね。偉そうに話をしている最中に、おしめを取り替えられているなんて。

ところで今回のラスト、赤ちゃん社長の持っていた年齢を操る装置は、ナンバー1の手により捨てられるのですが、それをおすましキッズ達が拾ってしまいます。そしてこれが実は…。
「スカンクにかまうな!」
(原題:Operation: C.A.M.P.)

(あらすじ)
キャンプ場で子供達が強制労働をさせられている!情報をつかんだKNDは早速偵察に出る。偵察から戻ってきたメンバーだったが、ナンバー2と3はなんとスカンクの赤ちゃんを拾ってきてしまう!
「ブラッドリー」と名づけられたスカンクの赤ん坊。だが任務を優先させたいナンバー1はイライラしている。夜までにキャンプ場へ出撃の準備をしないといけないのだが、他のメンバーは全員ブラッドリーが可愛くて仕方が無い。
どうにか出動できるも、ブラッドリーが原因で不時着してしまう有様。そこへキャンプ場の悪徳指導員が子供達を洗脳して襲ってきたのだった!
(今日の敵)
キャンプの悪徳指導員
(解説)
今回のようなスカンクネタはカートゥーンに多いですよね。聞いた話では、あちらでは普通に家のそばにスカンクが来てしまったりとか、結構あるようです。なので意外に身近な動物なのかも知れませんね。
さて今回の見所は、もちろんブラッドリーなんですけども彼(なのか?)を育てようとして、なんだか本当の夫婦のようになってしまっている、ナンバー2と3でしょうか?哺乳瓶を忘れたくだりでは、なんだかちょっと倦怠期に入った夫婦のようで笑えます(これはオトナの解説向けだったか?)。
ナンバー1って、確かにリーダーとしての資質はあるんですけど、時々妙に頑固になる事がありますよね。「カウガールを救え!」の時もそうだったんですけど。でもすぐにそのこだわりを捨て去る事が出来るのが、彼のリーダーたる所以なのかも知れません。

第10話 「ただのカゼを倒せ!」
(原題:Operation: T.O.M.M.Y.)

(初放送 2004.9.18)
(あらすじ)
KNDは「ただのカゼ」と戦っていた。ヤツの攻撃をくらうと、文字通りカゼをひいてしまうのだ。ところがそこへナンバー2の弟、トミーがやってくる。トミーはナンバー2に遊んでもらいたいのだが、ナンバー2は任務中なので、とてもそんな事をしている場合では無い。やっとの事でただのカゼを倒すのだが、さんざん邪魔したトミーはナンバー2に怒られてしまう。
任務も終わってツリーハウスでくつろぐKND。なんだかすっかり風邪気味だ。ところがそこへ巨大メカが襲ってくると、ナンバー2以外全員捕まってしまった!それはただのカゼが操るメカで、トミーに作らせた物だった。
ただのカゼは他のメンバー、そしてトミーからカゼのエネルギーを取り込み、インフルエンザにパワーアップ!ナンバー2に襲い掛かるのであった!
(今日の敵)
ただのカゼ
(解説)
今回はナンバー2が主役の話。しかも彼の弟のトミーも登場します。 そしてラストでは彼の母親もチラッとだけ登場。どうやら彼の一族はメカに強いようですね。
今回登場の悪役、ただのカゼというネーミングセンスもバカバカしくて好きなんですが、オレンジジュースでやられてしまう、ってのもまたいいですよね。やはりカゼにはビタミンCが効くのです。こういう一つのモチーフに徹底的にこだわってキャラクターを作る、ってのはカートゥーンでは良く見られる手法ですよね。
(オトナの解説)
やはり見ていて思うのは、KNDメンバーと家族との関係でしょうか?トミーにとってナンバー2は遊んでいるようにしか見えないのですが、実際には彼は世界を救う戦いをしているわけです。だがしかし本当は全てがKNDの空想だとしたら?実は彼らは本当に遊んでいるだけなのでは?…なんて妄想も出来てしまいますよね。
そういえば今回は珍しく大人(ナンバー2の母親)に助けられる話なんですよね。やはりカゼになどの病気には、大人が必要って事なのでしょうか?
「ナンバー274を救え!」
(原題:Operation: C.H.A.D.)

(あらすじ)
世界各地のKNDメンバーが、次々に固められるという事件が起こった。残るは我々ナンバー1からナンバー5までだ。未知の敵の襲来に怯える一同。とそこへ謎の通信が入った。まだ生き残ったKNDメンバーがいる!
一同は早速通信の発信源へと救出に向かった。そこにいたのはKND最強と謳われたナンバー274!彼が傷つき倒れていたのだ。目を覚ました274であったが、「自分には構うな」と冷たい態度であった。そこへメガママが登場!KNDに対し攻撃を加えてきた!他のメンバーを固めたのもヤツの仕業であった。一時退却を余儀なくされる一同。途中ナンバー5が足を固められるも、なんとか無事に逃げ出す。そしてナンバー274は「狙われているのは自分なんだ」と語る。
ツリーハウスに戻ってきた一同。ところがそこへ今度はメガパパが襲ってきた。更にメガママも現れ、ナンバー1からナンバー5はことごとく固められてしまった!残るはナンバー274だけである…。
(今日の敵)
メガママ、メガパパ
(解説)
今までにもナンバー30Cや、スカンクのナンバー6など他のメンバーが登場した事はありました。だが今回の話で、KNDは世界的な組織であるということ、そしてメンバーは少なくとも274人はいるという事はハッキリしました。「ケニーとチンピー」の頃の「隣の悪ガキ集団」がとうとう全世界規模の組織となってしまったわけです。
さてそうなるとまた疑問が一つ。ナンバー1は、それらメンバー全ての隊長なのでしょうか?いやナンバー5達は彼らメンバーの文字通りのトップ5なのでしょうか?でも今回を見る限りでは、そういう印象は無く、我々が見ているKNDのメンバーは全世界に数多くある支部の一つにすぎないという印象を受けます。
そしてKND最強と謳われるナンバー274、チャドの登場であります。彼の着ている鎧は、日本の戦国時代に武士がつけていた物を連想させますが、彼の髪の色からして、とても彼が日本人とは思えません。でもナンバー3も日本人なわけですから、日本にいるアメリカ人なのかな?その辺りもいずれ語られる時が来るのでしょうか?
そういった謎をはらみつつ、見所はやはりナンバー274の活躍でしょうか?親にとっては彼のした仕返しはまさに「不良宣言」なわけですからね…(笑)。

第11話 「拷問装置を破壊せよ!」
(原題:Operation: P.I.A.N.O.)

(初放送 2004.9.19)
(あらすじ)
KNDの今日のターゲットは、P型子供拷問装置。要するにピアノである。ママがピアノをプレゼントしてくれる事となったナンバー4は、ピアノは子供に同じ曲を何度も弾かせる拷問装置だ!と主張する。
かくしてピアノ破壊計画はスタートした。KNDが襲ったトラックの中には、ナンバー4の物となるピアノもあった。そこでピアノを破壊していくのだが、どうにも効率が悪い。そこでナンバー4はトラックの扉を開くのだが、それが原因で大ケガをする事に。
作戦は失敗。再度ピアノを破壊しにいく事に。ケガをしたナンバー4の代わりは、なんとハムスターだ。そのハムスターが立てた作戦は、成功しそうになるのだが…?
(今日の敵)
トラックの運転手?
(解説)
ピアノ…確かに音楽に興味の無い子供にとっては、拷問以外の何物でも無いでしょうね。特にナンバー4のように、頭より体が先に動くタイプにとっては。というわけで今日の見所は、ピアノ破壊作戦でしょうか。果たしてハムスターナンバー4の作戦は成功するのか?
ところでやはりカートゥーンキャラはピアノにつぶされる宿命にあるのですね(笑)。
(オトナの解説)
さてさて今回の話なのですが、どうにもスッキリしないのは自分だけでしょうか?確かにピアノは拷問装置かも知れない。でもそれだけであの大量のピアノを破壊していいのでしょうか?ナンバー5が嬉しそうにピアノを弾くシーンがありましたが、あのピアノの中にはもしかしたらピアノ好きな子が誕生日に買ってもらった、大事な大事なプレゼント用のピアノだってあったかも知れません。そう考えると、今回KNDが取った行動は「正義」とは言えない気がします。
今まで何度か述べてきたように、KNDは実はそういう「自分達だけの正義」で行動している事がしばしばあります。はっきり言ってしまえば、KNDが今回やった事は明らかに「無差別な破壊活動」すなわち「テロ活動」なのです。自分達の目的が「正義」だとしても、それじゃあその「正義」のためなら何をやってもいい、というのとは全くの別問題なのですから。
それでも今までは、結局相手が悪人だったり、そういった拷問の描写などがあったため、気付かなかったのですが、今回はそういった描写はありません。肝心のトラックの運転手にしても、具体的に悪い事は何一つしていないわけです(トラックが大きすぎて、橋を壊した程度でしょうか)。むしろハムスターの話に同情してしまうほどのいい人だ、とも言えるのです。
そう考えていくと、この「KNDハチャメチャ大作戦」という作品は、ものすごくブラックな作品なのでは無いでしょうか?もちろん突き詰めていけば、そういう所を「笑う」べき作品なのかも知れませんけども。
「子ども動物園から逃げ出せ!」
(原題:Operation: Z.O.O.)

(あらすじ)
ツリーハウスにミセス・グッドウォールという婦人が訪ねてきた。彼女はKNDを子供動物園に招待したいと言うのだが、ナンバー1はそれを拒否する。動物園で遊んでいるヒマなんて無いからだ。ところがその直後、何者かにダーツを打ち込まれ、KNDメンバーは眠らされてしまう…。
彼らが次に目を覚ました所は、なんと動物園のオリの中だった。そう、「子供動物園」とは、色々な種類の子供たちが展示されている動物園だったのだ!しかもこのままではKNDは、腹をすかせたいじめっ子のエサにされてしまう!
なんとかして逃げ出さないと!そこでナンバー5が名案を思いつく。だがそれには、やはり同じように捕まっている、おすましキッズの協力が必要だったのだ…。
(今日の敵)
ミセス・グッドウォール
(解説)
今回はいわば、敵と味方が手を組むというある意味「燃えるシチュエーション」ですよね。KNDとおすましキッズが手を組むというのは、なかなか見れるチャンスは無さそうですよね。でもそう一筋縄ではいかないのがカートゥーンなのですが…。
見所は、オリに入った途端に動きが動物っぽくなってしまう、ナンバー3と4でしょうか?特にナンバー3は毛づくろいなんか始めてしまったりして…。

第12話 「静かに眠らせろ!」
(原題:Operation: Q.U.I.E.T.)

(初放送 2004.9.19)
(あらすじ)
ナンバー1が開発した新型の防衛システム。それがKND防衛大賞を受ける事となり、ナンバー1は月面の本部で行われる表彰式へと招かれていた。ところが前日になってもまだシステムの調整をしていて、全く眠っていないのだ!
見かねたナンバー5はナンバー1を無理矢理眠らせ、じっくり休ませるのだった。ナンバー1の眠りを邪魔しないよう、メンバーは静かにしようとするのだが、こういう時に限って邪魔が入るのであった…。

(今日の敵)
トイレットネイター、リジー、ビッグバッド思春期、ただのカゼ、スティッキーベアード、ギリギリ教授
(解説)
今回はナンバー1を眠らせようと、必死で努力するのですが、どうにもこうにも邪魔が入ってしまうという、いわばコントのようなお話。まあ何も言わずに楽しむのがいいでしょう。でもなんだって部屋の中に銅鑼なんて置いてあるんだ…。
もちろんそれだけでは無く、いままで登場した個性的な悪役達が登場するのもまた見所。彼らの思わぬ再登場が嬉しいですね。唯一トイレットネイターだけは、KNDとは直接対決していませんが、「最後はゴムバンド」以来の登場となります。また悪役だけでなく、ナンバー4によるナンバー1への変装は、「ハマグリ大砲を作れ!」以来ですね。
(オトナの解説)
今回のポイントと言えばやはり「KND月面基地」でしょう。とうとうKNDの本部が登場です。一体KNDとはどういう組織なのでしょうか?KNDで一番エライのは誰なのか?またKNDにはどうやって入隊するのか?その辺りの謎はいずれ明かされるのでしょうか…?
「レインボー・モンキーを保護せよ!」
(原題:Operation: R.A.I.N.B.O.W.S.)

(あらすじ)
ナンバー3は大のレインボー・モンキー好き。どこにレインボー・モンキーがあろうとも、その鼻で嗅ぎつけてしまうのだ。それに目をつけたレインボー・モンキー社の社長、モーグルはナンバー3を使って、本物のレインボー・モンキーを探す旅に出る。
すったもんだのあげく、ナンバー3達はレインボー・モンキー・アイランドへ到着。そしてとうとう本物のレインボー・モンキーを発見する事に成功した!
ところがモーグルはレインボー・モンキーとナンバー3を捕まえケージに入れてしまう。どうなるナンバー3とレインボー・モンキー?

(今日の敵)
モーグル社長、サイモン
(解説)
いつも元気なナンバー3が主役の話であります。そしてレインボー・モンキーもたくさん登場します。いやですね、カートゥーンのグッズを探しにいきますと、レインボーなクマのぬいぐるみとかいっぱいあるんですよ。恐らくその辺をモデルにしたものなのでしょうね。
さて今回の見所はやはりレインボー・モンキーでしょうか?本物はどう見ても可愛くない…んですが、色がどんどん変わるのは、見ていてとてもキレイですね。これはやはりコンピューターを使った処理なのでしょう。