KNDハチャメチャ大作戦全話ガイド9



第33話 「水風船の謎を解け!」
(原題:Operation: P.I.N.K.-E.Y.E.)

(初放送 2005.2.20)
(あらすじ)
学校の廊下で、子供たちが何物かに水風船を当てられ、「ものもらい」に感染してしまう、という事件が多発していた。それを知ったナンバー2は、私立探偵を気取り、事件の解決に乗り出す。
だがしかし捜査の末に待っていたのは、世にも恐ろしい計画だったのだ…。
(今日の敵)

(解説)
シーズン3になってから、すっかり影が薄くなっていたナンバー2の主役話です。
今回彼は私立探偵に扮して、さっそうと事件を解決!…と言いたいんですが…、うげぇぇ、気持ち悪い話!そもそもカートゥーンは、日本アニメと違って、結構気持ち悪い描写とかグロい描写を平気でやったりします。ましてやKNDという作品は、子供の世界を描いているわけですので、その辺り時として、容赦ない描写があったりするわけですが…、その中でも今回は特別でしょうね。
詳しくは書きませんが、見る時にはちょっと覚悟が必要かも…。
「愛の城から脱出せよ!」
(原題:Operation: K.A.S.T.L.E.)

(あらすじ)
妹のムシと一緒に、レインボーモンキー・ハッピー・シュガーランドへ来ているナンバー3ことサンバン。
仲良くボートのアトラクションに乗っていると、何者かに襲われる!それはかつてサンバンと結婚しようと企み、しかしあえなく敗退したはずの、キング・サンディの一味であった!
サンディはサンバンを捕えると、拷問にかけ結婚を了承させる。一方逃がされたムシは、KNDに助けを求めるのだったが、誰も相手にしてくれない。どうするサンバン!
(今日の敵)
キング・サンディ一味
(解説)
第24話に登場した、キング・サンディ一味の再登場であります。ターゲットは、またもやナンバー3。いやはやしつこい男は嫌われますぞ。
今回は、さらにナンバー3の妹のムシも交えての大騒動。ムシのボケっぷりも、いい味を出しており、それが余計に混乱を招きます。果たして結婚式の行方やいかに?
見所は、ナンバー3の女心でしょうか?いやはや難しい物でありますねぇ。

第34話 「今年もバースデーケーキを奪え!」
(原題:Operation: C.A.K.E.D.-T.H.R.E.E.)

(初放送 2005.2.21)
(あらすじ)
今年もまた、おすましキッズの誕生日がやってきた。例によって例のごとく、KNDはおすましキッズのバースデーケーキを横取りしようと、あれこれ計画を練る。そしてタマゴ投げマシーンを使った作戦を実行に移すことにしたのだ。
ところが準備した大量のタマゴからヒヨコが生まれてしまい、そのヒヨコ達はナンバー1をママだと思ってしまったから、さあ大変!
かくして大量のヒヨコをお供につれ、KNDのケーキ争奪作戦が始まるのだが…。
(今日の敵)
おすましキッズ
(解説)
毎シーズン恒例の、おすましキッズのケーキ争奪戦ネタであります。…と言いたいのだけれど、すでに三回やっているという事は、おすまし達もKNDも三歳年をとった、という事であり、そうすると…?
それはともかくとして、今回の話は別にケーキ争奪戦じゃなくてもいいネタだよなあ、というのが正直な感想。決してつまらないってわけじゃないし、ヒヨコ達の活躍は見ているだけで微笑ましく面白いのですが、なんだか無理矢理ケーキ争奪に絡めている感じがしてしまいます。
まあそれはともかくとして、やはり見所はキュートなヒヨコ達でしょうか?これにはさすがのナンバー1も、すっかり参ってしまった?
「ツリーハウスを封鎖せよ!」
(原題:Operation: L.O.C.K.D.O.W.N.)

(あらすじ)
深夜のツリーハウスに、緊急警報が響き渡る。これにより、ツリーハウスは翌朝まで封鎖。一切に侵入はおろか、脱出も不可能となるのだ。
だがしかし警報を出したナンバー1自身が、封鎖にはギリギリ間に合ったものの、基地への着陸の際の事故で、意識不明となってしまう。
そんな中、何物かがツリーハウスに侵入!有り得ない!だがしかし現にナンバー3の尻が叩かれてしまう。そう、侵入者は「あの」スパンキュロット伯爵に間違いない!このままでは密室に閉じ込められ、全員お仕置きをくらってしまう。どうするKND!
(今日の敵)
スパンキュロット伯爵…?
(解説)
今回は、ちょっとした密室サスペンス。封鎖されたツリーハウスの中で、姿の見えない相手に対し戦いを挑む、KNDの勇姿が描かれます。
…と言っても、実際に勇ましいのはナンバー5だけで、他はどうにもだらしない。特にナンバー4の慌てふためきっぷりは、なんとも言えません。「アスパラガスの海に沈むな!」の回を思い出しますね。
とにかく密室でのサスペンスが、今回の見所。果たして侵入者の真の正体やいかに??

以下は、ちょこっとネタバレになるんですが、後半で「吸血鬼」というセリフが出てきます。でも自分としては、これはむしろ「吸ケツ鬼」と書いた方がふさわしいんでは無いか?と思います。いやだってほら、子供の「ケツ」を叩くわけですからね…(笑)。

第35話 「ジャイアントモンキーを追っ払え!」
(原題:Operation: H.U.G.S.)

(初放送 2005.2.22)
(あらすじ)
ナンバー3に連れられて、レインボーモンキー仲良しフェアにやってくるナンバー4。しかし当然彼にこの空間が耐えられるはずが無かった。 フレンドリーフレンドレインボーモンキーグッバイハグなどの、様々な障害を乗り越え、ナンバー3はようやく出口を聞き出す。だがしかしそこには落とし穴がしかけられていた。
ナンバー3が目を覚ますと、そこはレインボーモンキーアイランドだった。そしてそこへ巨大なジャイアントレインボーモンキーが出現!ナンバー4を捕まえてしまった。だがそのジャイアントモンキーは、てんで優しくて、ちっとも怖くない。そこでナンバー3は、ジャイアントモンキーの闘争本能に火をつけるべく、あれこれ画策するが、どれも上手くいかない。
そうこうしている内に、ナンバー1と2によって救出されるナンバー4だったが、ジャイアントモンキーがナンバー4を探しに、ツリーハウスまでやってきた!
(今日の敵)
ジャイアントレインボーモンキー
(解説)
今回はいわゆる「キングコング」のパロディ。これももはやカートゥーンでは定番のネタです。
またしてもナンバー4が主役。彼はこういう変な状況下に置かれて、パニック状態になるのが似合ってますよね。リアクションタレントか?
このラスト、これはどんなに自分が嫌いな物でも、ずっと見たり聞いたりしていると、すっかり洗脳されてしまう、というオチなのか?でもそれってカートゥーンネットワークの手口では…?
ところで今回ナンバー5がいませんが、果たして彼女はどこへ…?
「究極のキャンディを取り返せ!」
(原題:Operation: J.E.W.E.L.S.)

(あらすじ)
ナンバー5は、一人シュガー砂漠へ旅をしていた。それは奪われた、究極のキャンディを取り戻すため。大切な日のために取っておいた物なのだ。
やっとの思いでキャンディを取り戻したナンバー5。だがその前に、因縁あるハインリヒが現れる。彼はナンバー5のキャンディを奪うとそれを持ち、キング・キャンディ・5世の墓へと向かった。そこにある財宝を独り占めするつもりなのだ…!
(今日の敵)
ハインリヒ、キャンディミイラ
(解説)
というわけで、ナンバー5は一人別任務についていたわけですね。
今回も、「インディ・ジョーンズ」やら「ハムナプトラ」などのパロディです。そういった意味では、同じナンバー5主役話の「第4のフレーバーを探せ!」と、かなりイメージが重なります。
それはともかくとして、やはりナンバー5の活躍はカッコイイですな。自分が思うに、彼女は能力ではナンバー1より優れているんだけども、あえてリーダーでは無く、サブリーダーを勤めているのだと思います。まさにアオレンジャー。 そんなわけで、ナンバー5の活躍が見所ですね。

第36話 「新人トミーよ KNDを救え!」
(原題:Operation:G.R.A.D.U.A.T.E.S)

(初放送 2005.2.23)
(あらすじ)
ナンバー2の弟トミー達KNDの訓練生が厳しい訓練を終えて、とうとうKNDの正式メンバーになれる時がやってきた。時を同じくして、おすましキッズの所からナンバー1達が、KNDのコードモジュールを奪い返してくる。早速トミー達新人は、コードモジュールに自分の遺伝情報をインプットし、晴れてKND正式メンバーの、ナンバーTとなる。 ところがそれをどこからか見ている者がいた。おすましキッズの父親である、ファーザーだ。
新人祝賀会の最中、ファーザーの下にスパイとして潜入していたナンバー88から緊急連絡が入る!ファーザーが秘密兵器を完成させたというのだ!祝賀会は中止となり、早速KND全メンバーに対して、出撃命令が下される。
KND全メンバーは、ナンバー362をリーダーとして、ファーザーの家へ総攻撃をしかける。一方ナンバー1から5達は、密かにファーザーの家に潜入。秘密兵器を破壊しようとしていた。だがそれは罠だった。ファーザーはKNDに謎のビームをあびせる。するとナンバー1達は動物に変えられてしまったのだ!
こっそりと後をつけていたトミーの報告により、残ったKNDメンバーは全軍撤退。だがしかしファーザーのビームは着実に月面基地まで近づいていた。だがしかしトミーは考えていた。何故KNDメンバーだけが動物になるのだろうと。一体どうやって区別をしているのかと…。
(今日の敵)
ファーザー、おすましキッズ
(解説)
まず始めに解説しておきますけど、日本ではこの話の後、3本ほど放送して、シーズン3終了となるのですが、実際にアメリカではこの話がシーズン3のラストエピソードとなっています。ですので30分エピソードであり、話としても区切りがいいんですね。
というわけで、あのトミーがとうとうKNDの仲間入りです。そしてその入隊式で、いくつか解る事があるのですが…まず現段階でのKND最高指導者はナンバー362であるということ。そして彼らのナンバーは「自己申告制」であるという事です。「強いからナンバー1」という事では無いんですね。
さてそして今回はファーザーとの一大決戦であります。それでKNDメンバーが動物にされてしまうんですが、それぞれがイメージに近い動物になるのが面白いですね。またおすましキッズが変身するヒツジは、同じカートゥーンネットワークの「Sheep In The Big City」に出てくるシープです。どうやら監督が同じ人みたいですね。
そういうわけで、今回は30分全て見所と言っていいでしょうね。
(オトナの解説)
上にも書きましたが、今回はシーズン最後の重要なエピソードです。ただネットでの感想を見ていると、「その割には、そんなに盛り上がらない」というようなのを目にします。でもしかし、自分に言わせると今回は実はかなり「悲劇的」なエピソードだと断言できるでしょう。
ネタバレになりますけど、結局ファーザーのビームの秘密とは、コードモジュールに接続し、KNDメンバーだけを識別し、それを動物にするという事です。つまりKNDメンバー以外には、このビームは効かないわけです。それに気付いたトミーが取った行動は?そう「KNDを辞めること」ですね。
その所を見事に突き、なんとか事件は解決するわけですけど、その代償としてトミーは「二度と」KNDにはなれなくなってしまいます(理由は本編参照)。この後のトミーのリアクションが、かなりギャグな物だったので、ちょっと気付きにくいのですが、良く考えてみてください。
トミーは、憧れのKNDに入隊し、そしてその日の内に、仲間を救うためとは言え、KNDを辞め、そして二度とKNDに戻れなくなってしまうのです。これを悲劇と言わずになんと言うのでしょう?KNDの他のどのメンバーよりも、彼はKNDであったと言うことさえ出来るでしょう。
そう考えてみますと、彼の最後の行動は涙を見せまいとする「強がり」だったのでは無いか?とも取れるのです。それが正しいかどうかは解りませんが、やはりトミーも他のカートゥーンキャラと同じく、タフに前向きに生きて行く事を選択したわけですよね。