KNDハチャメチャ大作戦全話ガイド8



第29話 「ユートピアに気をつけろ!」
(原題:Operation: U.T.O.P.I.A.)

(初放送 2005.2.16)
(あらすじ)
チェスターという悪者が、子供監禁モジュールの開発に成功していた。 しかしそんな装置の開発を許さないKNDのナンバー1は、単身チェスターの所へ乗り込み、この装置を奪い取る。だが逃亡の際に、チェスターの撃った弾に当たり、海へと落ちてしまった…。

…ナンバー1が目を覚ますと、そこはどうやら南の島のようだった。ケイティという少女に介抱されたナンバー1は、その島が大人の一切いない子供の楽園、すなわちユートピアだと知る。
島での生活を楽しむナンバー1.。だがそのユートピアは実は…。
(今日の敵)
チェスター
(解説)
楽園だと信じていた所が実は…ってのも、これまた良くあるネタ。だけどそれがKNDらしく味付けされているのがポイントですね。
今回はナンバー1が大活躍。彼の活躍を堪能しましょう。
(オトナの解説)
こっちはもうネタバレで行きますね。つまりこの楽園は、チェスターの装置により作り出された「幻」なわけです。そして実は、注意深く見ていればケイティのセリフから、かなり早い段階でそのトリックに気付く事が出来ます。
しかし、実はそれは制作側の「罠」なんじゃないか?と思います。制作側にとって、本当に隠しておきたい伏線は「脱出方法」であり(それが何かは、あえて書きませんが)、この世界が「幻」である、という事は別に早い段階で気付かれてもいい、と考えていたのでは無いでしょうか?

…まあつまり、楽園なんてのは自分の頭の中にしか無い、って事なんですよね。
「宿題強盗と決闘せよ!」
(原題:Operation: R.O.B.B.E.R.S.)

(あらすじ)
朝、学校へと向かうスクールバスの中。ナンバー4と5は宿題の事で盛り上がっている。とそこへ、宿題を奪う宿題強盗が現れた!
強盗は、子供たちの宿題を奪い、ナンバー4の宿題も奪った。取られてなるものかと、ナンバー4は強盗弾のボスの後を追う。一方ナンバー5も、強盗団退治に乗り出すのだった。
(今日の敵)
宿題強盗団
(解説)
今回は、要するに西部劇!なのです。列車に見立てたスクールバスと、宿題を狙った強盗団。スピード感溢れるチェイス、そしてナンバー4と5の活躍をじっくり楽しみましょう。ナンバー4もさることながら、ナンバー5がかなりカッコイイお話です。
ところで、今回はKNDメンバーが学校へ行く、初めての話。というか、彼らも学校へ行っていたんですね。ツリーハウスで寝泊りしているから、てっきり学校へは行ってないもんだと思ってました。しかもおすましキッズと同じクラスだし。ってなんで一つの席なんだよ、おすましは。

第30話 「若返りの泉を守れ!」
(原題:Operation: F.O.U.N.T.A.I.N.)

(初放送 2005.2.17)
(あらすじ)
おすましキッズがまた何か企んでいるようだ。彼らはレオナという少女が持つ、ある「秘密」を知ると、その「秘密」の場所について、レオナに吐かせる。そしてレオナを連れ、その場所のある学校のトイレの地下へともぐっていった。それを察知したナンバー5は、早速KNDメンバーを 召集。やはり地下へともぐっていったのだった。
地下にはなんと、巨大な空間が広がっていた。どうやらここは大昔の学校だったらしい。待ち受ける様々な罠を、なんとか乗り越えて、一同はようやくレオナに追いつく。だがそこで一同が見たレオナは、なんとおばあさんの姿になっていた!
それがおすましキッズの仕業だと思ったKNDは、おすましキッズと対峙すると、これを撃破する。そこで彼ら見た物は「若返りの泉」。これを浴びれば若返る事が出来、ずうっと子供のままでいる事が出来るのだ。そう、実はレオナはそうやって生きてきた、300歳のおばあちゃんだったのだ!
(今日の敵)
おすましキッズ
(解説)
今回もまたもや30分エピソードです。全編アクションがいっぱいなのです。
今回の舞台は「学校のトイレの地下に広がるもう一つの学校」という事から、どうも「ハリーポッターと秘密の部屋」のパロディ?そういえば途中のドッジボールのシーンも「ハリーポッターと賢者の石」のチェスシーンに似ているような気がします。でも途中に広がる障害が、全て学校関係なのはKNDならではでしょうね。
さて今回の見所、というか聞き所はゲストのレオナでしょう。レオナ役を演じているのは、かの堀洵子さん。堀さんと言えば、 カートゥーンでは「トムとジェリー」のジェリー、また「JQ」ではJQを演じられています。他にも「忍者ハットリくん」ではハットリくん、「チンプイ」ではチンプイ、また「新オバケのQ太郎」のQ太郎などなど、とにかく大ベテランであります。その堀さんが、少女でもあり老女でもあるレオナという役を、実に巧みに演じられています。少女の時と、老女の時の声の違いなどに注意して、聞いてみると面白いでしょう。
(オトナの解説)
さて今回のラスト、レオナはまた元の少女に戻ってしまったわけですが、一体どうしてでしょう?泉はもう無くなってしまったのに?
そのヒントは、最後にちょこっとだけ出てきた「汚い水のみ場」にあります。実はあそこに泉の水が隠してあったのでは無いでしょうか?例えば今回のように、泉がなんらかの形で無くなってしまう、または緊急事態で、どうしても泉まで行けないような場合のために、あそこに隠しておいた、あるいは泉と繋がっていたのでは?と考えられます。300年も小学生を続けていくには、それくらいの準備が必要でしょう。
さてここからは想像なのですが、そう考えていくと、実は今回泉が破壊されるのは、レオナの計画通りなのでは無いでしょうか?実際問題として、おすましキッズには泉の秘密がバレてしまったわけです。では泉の秘密を守るにはどうしたらいいか?それは泉を破壊するのが、一番いい方法なわけです。そうすれば、水のみ場の隠し場所を知らないおすまし達は、もう泉が無くなったものとして、あきらめてしまうわけです。そして泉の水は、再びレオナだけの物となるわけです。
…それが果たして本当なのかどうなのかは解りませんが、なにしろレオナは300年も生きているわけです。その間には、きっと今回のようなピンチは何度も経験しているでしょう。そういった視点であのラストを見直すと、レオナという老女の実に、老獪かつ狡猾な一面が出ていると思います。
でもそういうキャラクターが、とことんタフというのは、カートゥーンの魅力では無いでしょうか?もしあのままレオナがおばあさんのまま子供になれない、というラストだったら、やはりどこかすっきりしないでしょうし、またカートゥーンとはちょっと違うような気がします。

第31話 「デカ尻写真の流出をくい止めろ!」
(原題:Operation: B.U.T.T.)

(初放送 2005.2.18)
(あらすじ)
任務が続いて疲れ気味のナンバー1。他のメンバーは彼に休んでもらおうと、無理矢理ビーチへ連れていく。だがナンバー1はビーチが嫌い。そこで海から上がろうとするが、その時何物かがナンバー1の背後に迫る!
気が付くと、ナンバー1の海パンが無くなっていた!慌てて(裸で)基地に戻るナンバー1。だが部屋から出てきた彼の様子が、なにやらおかしい。それどころか突然「KNDを辞める!」と言い出した。果たしてナンバー1に何が起こったのだろうか…?
(今日の敵)
おすましキッズ
(解説)
今回のお話は「ナンバー1の尻はでかい」という事を踏まえた上でのお話です。ちなみにその話は、第22話「暗殺パンツに気をつけろ!」にて、ちょこっとだけ触れられています。シーズン3になって、こういう以前ほんのちょっとだけ出てきた話や設定をふくらませて話を作る、というパターンが多く見受けられます。
それはともかく、今回はなかなかくだらない話。裸で走り回るナンバー1に始まり、ナンバー1のデカ尻写真を見て、爆笑する他のメンバーなど、なかなか見所もあります。実際KNDの魅力の一つに、こういう本来なら低レベルな争いを、思いっきり大げさにやってしまう、という所が挙げられるかと思います。実際今回の話も、それこそ学校のクラスで行われているような「おふざけ」のレベルですもんね。でも、だからこそ面白いんですけどもね。
「訓練生よ 基地を守れ!」
(原題:Operation: T.R.A.I.N.I.N.G.)

(あらすじ)
ここKNDの北極基地では、KND訓練生への訓練が行われようとしていた。今回のメンバーは、リー、ソニア、そしてナンバー2の弟のトミーの三人だ。
がそこへ月面基地から非常事態の連絡が来る。訓練生を残し、基地のメンバーは皆月面基地へと行ってしまった。だがヒマをもてあましている三人の前に現れたのは、なんとファーザーの軍団だった!
実はさきほどの月面基地からの連絡は、ファーザーが仕組んだ罠だった!
(今日の敵)
ファーザー
(解説)
シーズン2のラストにて大活躍をし、見事KNDへの入隊を許可されたトミー。今回は彼が訓練生として活躍するエピソードであります。
元々KNDという作品は、子供たちが大人顔負けの活躍をする、という作品であります。しかし今回は、そのKNDよりも更に年下の子供たちがKND顔負けの活躍をする、という話なのであります。そういった意味では、KNDが本来持っていた面白さを、再び見せてくれた話だと言ってもいいでしょう。
そういうわけで見所は、やはりトミー達訓練生の活躍でしょうか。特にソニアは、可愛い顔してなかなかの活躍をしてくれます。
それから今までほとんど表舞台には出てくる事の無かった、ファーザーが大暴れする話でもあります。しかしこれだけの超能力を持っているファーザーとは、果たして一体何物なのでしょうか?

第32話 「歴史を探れ!」
(原題:Operation: A.R.C.H.I.V.E.)

(初放送 2005.2.19)
(あらすじ)
今日は君達に、この世界の歴史を教えよう…。
そもそも世界には子供だけしかいなかった。世界はまさに子供の遊び場だった。しかしある時、子供たちは自分に良く似た生き物を作り出した。そう「大人」だ…。
(今日の敵)

(解説)
え〜っと、今回はナンバー1の口から語られる、子供と大人の闘争の歴史なんですが…「オイオイオイ」とツッコミを入れたくなる事必至です(笑)。
ところで今回の話は、こちらによりますとどうやらアニマトリックス「セカンド・ルネッサンス」のパロディだそうです。自分は未見なので、なんとも言えませんが。
何気に見所なのが、ファーザーの誕生も語られている点でしょうか。やはり彼こそがKND最大にして最強の敵という事なのでしょうね。
「パジャマパーティーに潜入せよ!」
(原題:Operation: S.L.U.M.B.E.R.)

(あらすじ)
ナンバー86から秘密の任務が下された。 だがしかしこの任務には、女の子しか参加できないのだ。ナンバー4は、女の子に変装してもぐりこむ。
ところがその任務とは、パジャマパーティだったのだ!いまさら逃げ出すわけにも行かず、パジャマパーティーに参加するナンバー4。
ところがその裏では、ティーンエイジャー達の恐るべき陰謀が進行していたのだった…。
(今日の敵)
チャド 、クリー
(解説)
これもカートゥーンでは定番中の定番、パジャマパーティーネタです。っていうか、パジャマパーティって何!?
今回の見所は、主役でもあるナンバー86。日頃口うるさい彼女ですが、今回は女の子らしい一面も見せてくれて、そのギャップがなんとも言えません。そしてちょっと悲しい友情の物語…。
他には、久しぶりのクリー登場。しかしチャドはすっかり…。